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春に旬を迎える魚一覧|春告魚(はるつげうお)の意味やおいしい食べ方も

春に旬を迎える魚一覧|春告魚(はるつげうお)の意味やおいしい食べ方も

野菜や果物と同じように、魚にも栄養価が高く、漁獲量が増える旬があります。特に3~5月の春に、産卵場所を求めて日本へやってくる魚は「春告魚(はるつげうお)」と呼ばれ、食べ頃を迎えます。栄養豊富な旬の魚を使った料理で、春を楽しみましょう。

春に旬を迎える魚【一覧表】

鯛を持つ少女
春に旬を迎える魚はたくさんあります。以下の一覧表で、おいしい食べ方も参考にしてみてください。
魚の名前 漢字 おすすめの料理
ニシン 鰊、鯡 刺身・煮付け・塩焼き
メバル 目張、眼張、鮴 煮付け・アクアパッツァ
サワラ 鰆、狭腹、小腹 刺身・塩焼き・かぶら蒸し・西京漬け
マダイ 真鯛 刺身・塩焼き・煮付け
カツオ 鰹、松魚、堅魚 刺身・たたき・カルパッチョ
イカナゴ 玉筋魚、如何子 くぎ煮・刺身
サクラマス 桜鱒 刺身・塩焼き・ムニエル
シロウオ 素魚 かき揚げ・卵とじ
シラウオ 白魚、銀魚 天ぷら・酢の物・お吸い物
サヨリ 細魚、針魚、鱵 刺身・酢の物・塩焼き
シラス 白子 釜揚げ・刺身・かき揚げ
ワカサギ 公魚、鰙、若鷺 唐揚げ・天ぷら・煮付け

春告魚(はるつげうお)とは?

海の中で泳ぐニシン
一般的に春告魚といえばニシンやメバルを指し、春になると産卵のために浅瀬にやってくる魚のことを春告魚といいます。ただし、地域によっては別の魚を春告魚と呼ぶ場合があるので、自分が住む地域の春告魚をチェックしてみると面白いかもしれません。
地域 代表的な春告魚
北海道 ニシン
関東・北陸 メバル
関西 サワラ

代表的な春の魚│ニシン

木のテーブルの上にある皿に乗ったニシン
春告魚の代表格であるニシンの特徴やおいしい食べ方を紹介します。春のニシンは脂乗りが良く、煮付けや塩焼きなどいろいろな調理法で楽しめます。

特徴

旬:3~5月・10~12月 
別名は「春告魚(はるつげうお)」とも呼ばれ、3~5月と10~12月の旬が2回あります。国内で流通しているニシンの90%以上は北海道が原産地で、加工品はロシアやノルウェーなどの海外産が多く出回っています。ちなみに、ニシンの卵は数の子です。

おいしい食べ方

ニシンの塩焼き
煮付け 春だけしか味わえない子持ちニシンを煮付けで楽しんで
塩焼き 水分が多く、塩焼きにするとふっくらジューシーに仕上がる
刺身 新鮮なニシンが手に入ったら、甘く濃厚な脂を味わえる刺身もおすすめ
産卵前で脂と栄養をたっぷり蓄えたニシンは、格別のおいしさです。プチプチとした食感が楽しい子持ちニシンも、ぜひ味わってみてください。

代表的な春の魚│メバル

新鮮なメバル
大きな目が特徴のメバルも春の魚。旨味たっぷりの出汁がよく出て、和食にも洋食にも合うので、ぜひ味わってみてはいかがでしょう。

特徴

旬:2~5月初旬 
北海道南部から本州の日本海側の沿岸に生息していて、関東や北陸で春告魚(はるつげうお)とされているメバル。大きな丸い目の特徴から漢字で「目張」「眼張」と書きます。
日本だけで30種類以上ものメバルがいて、体の色で赤メバル、黒メバル、白メバルの3種類に区別されます。東北地方の沖合には、ウスメバルと呼ばれる仲間も生息。白身は淡白で上品、旨味たっぷりの出汁が出るのが特徴です。

おいしい食べ方

メバルの煮付け
煮付け 淡白な味でしっかりした旨味があり、甘辛い煮付けと相性が良い
アクアパッツァ エビやアサリなどの魚介を加えて見た目も華やかに。お鍋ひとつで作れる手軽さも魅力
唐揚げ 淡白な白身の旨味が存分に味わえる
メバルは脂肪が少なく淡白な味わいです。あっさりしていてクセがなく、どんな味付けでもおいしく食べられます。
アクアパッツァにアサリを使うなら、しっかり砂抜きをしておきましょう。失敗しないアサリの砂抜き方法については、以下の記事を参考にしてみてください。

代表的な春の魚│サワラ

白い背景にサワラ1匹
魚へんに春と書くサワラも春の代表的な魚のひとつであり、出世魚としても知られています。関東と関西での呼び名や旬の違いをチェックしてみましょう。

特徴

旬:5~6月・12~2月 
サワラは成長とともに呼び名が変わる出世魚です。関東と関西で呼び名が変わります。
関東:サゴチ(~50cm)→サワラ(50cm~)
関西:サゴシ(~50cm)→ナギ(~70cm)→サワラ(70cm~)
旬は関西では5~6月ですが、関東では12~2月なので、関東では春のイメージがない方もいるかもしれません。サワラはサバ科の青魚で、必須脂肪酸であるEPAやDHAが多く含まれます。

おいしい食べ方

白い長方形の皿にサワラの粕漬け
刺身 やわらかく、中トロのような味でわい「刺身の王様」といわれる
焼き物 シンプルな味付けの西京焼きや塩焼きは、臭みを抑えつつ素材の味が引き立つのでおすすめ
かぶら蒸し すりおろしたカブの甘みが引き立つので、ビールのおつまみにも最適
サワラはほどよく脂が乗り、あっさりした味わいが特徴です。幅広い料理に使え、小骨や臭みがなく食べやすいことから、子どもにもおすすめです。

代表的な春の魚│マダイ(桜鯛)

白い背景に2匹のタイ
マダイは祝い鯛などお祝いの席にも登場する高級魚。春は身がピンクに色づくことから桜鯛と呼ばれています。

特徴

旬:3~5月 
春のマダイは桜鯛とも呼ばれ、縁起物として珍重されています。オスの体には花びらのような斑点、メスの体は桜色に色づくことに由来します。体長は15~20cmと小ぶりで、クセのない淡白な味わいが特徴。ピンク色の皮ごと食べるのが醍醐味です。
なお、カタカナの「サクラダイ」はマダイではなく別の魚です。

・桜鯛(マダイ):スズキ目タイ科
・サクラダイ:スズキ目ハタ科

おいしい食べ方

おいしそうな鯛茶漬け
刺身 上品な脂、弾力のある歯ごたえを感じられる。鯛茶漬けにしてもおいしく食べられる
塩焼き   背びれや尾びれ、腹びれを塩で覆い、アルミホイルで包んで焼くと焦げずにきれいに焼ける
煮付け 甘辛いタレでご飯がすすむ。強火にすると身が固くなるため、中火で煮込むのがふっくら仕上げるコツ
上品な甘みでクセがなく和・洋幅広い料理に合います。

代表的な春の魚│カツオ(初ガツオ)

白い背景にカツオ
カツオの旬は春と秋の年2回。春が旬のものは初ガツオと呼ばれます。マダイと同じく縁起物として扱われる由縁も紹介します。

特徴

旬:3〜5月・9〜11月 
カツオは春に北上、南に南下する回遊魚です。3~5月に黒潮の暖流に乗ってやってきたものを初ガツオと呼びます。
カツオは傷みやすく、昔は生で食べることができませんでした。対策として固くなるまで干してから食べていたため、「堅魚(カタウオ)」と呼ばれるようになり、それが略されて「カツオ(鰹)」になったといわれています。
また、以下の理由から縁起物として扱われています。
①「勝男武士」「勝魚」「勝男節」と書けることから武士に縁起物として扱われていた
②雌節(腹節)と雄節(背節)が夫婦一対のようだと結婚式の引き出物に選ばれている
③カツオ節の切り口がめでたい松の年輪に似ているため「松魚(カツオ)」と呼ばれる
おいしいカツオの選び方や保存方法はこちらの記事で詳しく紹介しています。

おいしい食べ方

長方形のお皿に乗ったカツオの切り身
刺身 加熱調理するとパサつきやすいので、生やたたきで食べるのがおすすめ
たたき 刺身用のサクの表面をフライパンや直火でサッと焼き、余熱で火が通り過ぎないよう氷水で冷やして水気を拭けば完成
カルパッチョ カルパッチョのソースは醤油とオリーブオイルをベースに、酢やレモン汁、バルサミコ酢などで酸味を加えて作る
春のカツオは脂が少なめで、さっぱりしていて食べやすいのが特徴です。たたきは自分でも簡単に作れるので、手作りしてみてはいかがでしょうか。
詳しいカツオのレシピはこちらの記事でチェック!

春が旬の魚で食卓を彩ろう

鮮魚売り場を見る親子
春の魚には春告魚(はるつげうお)と呼ばれるニシンやサワラを始め、マダイやカツオなどがあります。刺身や塩焼きなど、素材のおいしさを引き立てる料理で春を楽しみましょう。
春が旬の魚を購入する際は、Shufoo!(シュフー)でスーパーのチラシをチェック。シュフーチラシアプリでは旬の食材のレシピも調べられるので、献立を考える際にも便利です。
野菜や果物の旬の情報はこちらでチェックできます。
冷凍魚を購入した場合は、こちらの記事を見ておいしく解凍しましょう。

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