黒カビの効果的な落とし方&予防法。お風呂やゴムパッキンのカビも一網打尽!
頑固な黒カビは、効果的な落とし方を知っておくと簡単に除去ができます。黒カビは、お風呂や洗面所といった湿度や結露の多い場所に発生しやすく、奥深くに入り込む性質があります。そのため、見つけたら早めに対策を取りましょう。黒カビの落とし方と発生する原因、予防方法について紹介します。
黒カビが発生する原因
黒カビは赤カビなど他のカビと比較して、落としにくいのが特徴的です。また、奥深くに入り込むので、根っこまでしっかり除菌する必要があります。まずは、黒カビが発生する原因を押さえておきましょう。
温度や湿度などの条件が揃うと発生する
黒カビの正式名は「クラドスポリウム」といい、発生しやすい条件は以下の通りです。
<黒カビが発生しやすい条件>
1. 温度が20~30℃
2. 湿度が70%以上
3. ほこりや汚れが溜まっていて栄養分が豊富
4. 酸素がある
1. 温度が20~30℃
2. 湿度が70%以上
3. ほこりや汚れが溜まっていて栄養分が豊富
4. 酸素がある
条件が整った環境下で、菌が成長して黒カビになります。赤カビを放置することも黒カビの原因に。赤カビをエサにして黒カビが発生するので、赤カビを見つけたら早めに除去しましょう。
根元のカビが残っていると再発する
目に見える部分の黒カビを取り除いても、根っこが残っていると再発する恐れがあります。黒カビは他のカビと違い、汚れの奥に根を張って入り込む特徴を持つカビです。そのため表面の黒カビを除去しても、根の部分が残ったままだと再び増殖します。黒カビの発生を防ぐためには見えている部分だけでなく、根こそぎ除去することが大切です。
家の中で黒カビが発生しやすい場所
黒カビは、水気の多いお風呂や洗面所、窓やカーテンに繁殖します。発生しやすい場所を知っておくと、対策も取りやすくなります。
①お風呂
お風呂場は、黒カビが特に発生しやすい場所です。床や壁には皮脂汚れ、髪の毛などカビにとっての栄養源が付着している上、湯気が充満して温度も湿度も高くなるので、黒カビが増えやすくなります。
お風呂場の黒カビにおすすめ…塩素系漂白剤
除菌と漂白のW効果で黒カビを除去します。
除菌と漂白のW効果で黒カビを除去します。
②壁紙
壁紙は部屋の換気不足により黒カビが発生します。お風呂に入ったり、水を使って調理をしたりすると、室内は高温多湿の状態に。結露も発生しやすくなり、黒カビが繁殖する原因になります。
壁紙の黒カビにおすすめ…重曹と酢(クエン酸)
壁紙の素材を傷めずに黒カビを除去できます。
壁紙の素材を傷めずに黒カビを除去できます。
③洗面所
洗面所はお風呂場の近くや内部にあり、湿気の多い場所。多湿なだけではなく、エサとなる髪の毛やほこりが豊富で、黒カビが繁殖しやすい条件が揃っています。
④洗濯機
洗濯機は、皮脂や水垢といった黒カビのエサが豊富な場所です。放置すると洗濯物にニオイがしたり、茶色や黒いカスが付着したりします。
洗濯機の黒カビにおすすめ…洗濯槽クリーナー
月に1回など、定期的に槽洗浄を行うと黒カビの発生を抑えられます。
月に1回など、定期的に槽洗浄を行うと黒カビの発生を抑えられます。
⑤エアコン
エアコンの内部は結露によって黒カビが発生しやすく、特にフィルターの奥にあるフィン(熱交換器の部分)は、なかなか手が届かないため、繁殖しやすい部位です。
エアコンの黒カビにおすすめ…エアコンクリーナー
ただし、完全に落としきれなかったり、成分が内部に残って故障をしたりする可能性も。カビが気になるときは、クリーニング業者への清掃依頼も検討しましょう。
ただし、完全に落としきれなかったり、成分が内部に残って故障をしたりする可能性も。カビが気になるときは、クリーニング業者への清掃依頼も検討しましょう。
エアコンの掃除方法は、こちらの記事を参考にしてください。
⑥窓
窓は室内外の温度差で黒カビが発生しやすい場所です。夏や冬はエアコンやヒーターを使用するので、外との温度差が大きくなります。温度差によって結露が発生して、黒カビの原因に。特に窓枠やゴムパッキンは、水分が残りやすく、黒カビが繁殖しやすい部分です。
窓の黒カビにおすすめ…塩素系漂白剤
黒カビが根を張っている可能性があるので、しっかり除去をしましょう。
黒カビが根を張っている可能性があるので、しっかり除去をしましょう。
⑦カーテン
カーテンは窓の結露が原因で黒カビが発生します。特に梅雨や冬の湿度が高い時期は、結露が発生しやすく注意が必要です。
カーテンの黒カビにおすすめ…塩素系漂白剤 ※色柄物は酸素系漂白剤を使用
塩素系漂白剤は染料まで脱色してしまうので、色柄物には使用しないようにしましょう。
塩素系漂白剤は染料まで脱色してしまうので、色柄物には使用しないようにしましょう。
しつこい黒カビの落とし方
しつこい黒カビは、発生場所に合った方法で根こそぎ落としましょう。なお、作業時は必ずゴム手袋を着用してください。
塩素系漂白剤と片栗粉を使う方法
塩素系漂白剤と片栗粉を混ぜて使うと漂白剤が液ダレしにくくなり、また黒カビに密着するので除去しやすくなります。ピンポイントで黒カビを落としたいときや、ゴムパッキン、壁タイルの隙間などに入り込んだ黒カビの除去にもおすすめです。
<用意するもの>
・洗面器やボウルなどの容器
・塩素系漂白剤
・片栗粉
・洗面器やボウルなどの容器
・塩素系漂白剤
・片栗粉
<手順>
1. 洗面器やボウルに塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で入れる
2. 1をペースト状になるまで練ったら、黒カビ部分に直接塗る
3. 5分ほど放置して浸透するまで待ち、お湯または水で洗い流す
1. 洗面器やボウルに塩素系漂白剤と片栗粉を1:1の割合で入れる
2. 1をペースト状になるまで練ったら、黒カビ部分に直接塗る
3. 5分ほど放置して浸透するまで待ち、お湯または水で洗い流す
重曹と酢(クエン酸)を使う方法
漂白剤よりも扱いやすい重曹と酢(クエン酸)なら、より気軽に黒カビの掃除が始められるでしょう。重曹と酢を混ぜると泡が発生し、汚れに入り込んで黒カビを取り除いてくれます。他にも、お酢には殺菌作用があり、菌の繁殖を抑える働きがあります。
<用意するもの>
・重曹
・酢
・水
・スプレーボトル
・歯ブラシやスポンジ
・重曹
・酢
・水
・スプレーボトル
・歯ブラシやスポンジ
<手順>
1. 酢を倍量の水で薄めて、スプレーボトルに入れる
2. 1を黒カビに吹きかけて、歯ブラシやスポンジでこすり、10分ほど置く
3. 3の上に重曹を振りかけて、再度1を吹きかけたら時間を置く
4. 歯ブラシでこすり洗いをしたら、洗い流す
1. 酢を倍量の水で薄めて、スプレーボトルに入れる
2. 1を黒カビに吹きかけて、歯ブラシやスポンジでこすり、10分ほど置く
3. 3の上に重曹を振りかけて、再度1を吹きかけたら時間を置く
4. 歯ブラシでこすり洗いをしたら、洗い流す
黒カビを除去した後は予防策を
黒カビをしっかり除去しても、対策をしないと再び発生してしまいます。日常生活の中で、黒カビを発生させない予防策を意識して取り入れましょう。
①換気をする
室内の湿度を下げるために、こまめに換気をして黒カビを予防しましょう。室内外の温度差によって結露ができると、黒カビの発生につながります。温度差を少なくすることで黒カビ予防に効果的です。
<一般的な換気の時間と回数の目安>
・夏場:5分の換気を1日2回
・冬場:5分より短めの換気を1時間に2回
・夏場:5分の換気を1日2回
・冬場:5分より短めの換気を1時間に2回
②使用後は水分をふき取る
黒カビは水分の多いところに発生するため、窓についた結露やお風呂場の水分をふき取って黒カビを予防します。お風呂場を使った後に掃除したら、温度が上昇したり、湯気が出ないようにしたりするために、最後に冷たいシャワーをかけて仕上げしましょう。
③防カビ剤を活用する
黒カビは、発生する前に予防することが大切です。防カビ剤を使用すると手間を減らして予防ができます。特に天井のような掃除がしづらい部分に効果的。黒カビを除去した後は、市販で販売している防カビ剤を活用しましょう。
効果的な落とし方で黒カビを除去しよう
黒カビは結露や湿度が原因で発生します。塩素系漂白剤や重曹を使うなど場所にあった落とし方で除去しましょう。ただし黒カビは一度落としただけでは再発生する可能性が高く、こまめに換気をしたり、定期的に水分を取ったりして予防策を講じることが大切です。
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