薬味を使う意味とは?代表的な種類や、常備したい「薬味ミックス」のレシピも紹介
そうめんのネギやお刺身のワサビなど、料理に添える際に役立つ薬味。料理の味を引き立て、彩りを加える名脇役です。薬味には殺菌効果や臭み消しなどの効果もあり、料理に合わせて使い分けるとよりおいしくなります。薬味を使う意味や代表的な種類、常備しておきたい薬味ミックスのレシピを紹介します。
薬味の意味と由来
薬味とは料理に少量添える香味野菜や香辛料を指します。漢字の通り、薬膳的な意味合いを持つ食材を使うのも特徴で、薬としての効果が期待できるだけではなく、料理の味を引き立ててくれるものと定義されています。
薬味はもともと、東洋医学用語として使われていました。中国最古の薬物書では、薬には「五味(甘み・塩味・酸味・苦み・辛み)」があると言われています。これらの五味が、それぞれ健康に期待できる効果があったことから薬味と呼ばれるようになりました。
薬味の効果と使い方
蕎麦やそうめん、鍋などの幅広い料理に添える薬味は、料理の名脇役です。薬味は、料理の見た目や味を引き立てるだけではなく、体にとって良い効果も期待できます。
薬味の効果や役割
ネギなど代表的な薬味の効果、そして薬味の役割は以下の通りです。薬味に使う食材によって期待できる効果が違うので、上手に取り入れていきましょう。
<代表的な薬味の効果>
・ネギ→疲労回復や血流促進
・ミョウガ→冷え性やむくみの改善
・大葉→食欲増進や殺菌作用
・ネギ→疲労回復や血流促進
・ミョウガ→冷え性やむくみの改善
・大葉→食欲増進や殺菌作用
<薬味の主な役割>
・料理に彩りを与える
・風味を加える
・香りを添える
・食欲増進
・防腐や殺菌効果
・消化促進
・肉や魚の臭み消し
・料理に彩りを与える
・風味を加える
・香りを添える
・食欲増進
・防腐や殺菌効果
・消化促進
・肉や魚の臭み消し
代表的な薬味の一つである大葉は、こちらの記事で詳しく紹介しています。
完成した料理に添えて使う
調理の過程で使われる場合もありますが、基本的に薬味は完成した料理に添えて使います。以下を参考に、好みに合わせて薬味を選びましょう。
<薬味の選び方例>
・清涼感を出したい→ミョウガや大葉など
・コクを加えたい→ゴマやクルミなど
・辛みのアクセントが欲しい→ワサビ、七味など
・彩りが欲しい→ネギ、大葉、糸唐辛子など
・清涼感を出したい→ミョウガや大葉など
・コクを加えたい→ゴマやクルミなど
・辛みのアクセントが欲しい→ワサビ、七味など
・彩りが欲しい→ネギ、大葉、糸唐辛子など
代表的な薬味の種類
野菜から海藻まで、薬味の種類はバラエティに富んでいます。それぞれ風味や効果も異なるので、料理によって上手に使い分けましょう。
薬味の種類①香味野菜
香味野菜は料理の味を引き立て、また彩りとしてトッピングする時にも重宝します。
<主な食材>
・ネギ
・生姜
・大根
・ワサビ
・ミョウガ
・大葉など
・ネギ
・生姜
・大根
・ワサビ
・ミョウガ
・大葉など
お刺身の盛り付けによく使われる、大根を細切りにした「つま」や「けん」も薬味の一種です。
薬味に活用しやすい生姜の保存方法や効果を知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
薬味の種類②香辛料
スパイスやハーブなど香辛料系の薬味は、料理に色や香りを付ける他、アクセントとして辛みを加えられます。また香辛料が持つ辛みや色味によって、食欲増進効果も期待できます。香辛料特有の刺激的な香りは料理のアクセントになるだけではなく、肉や魚の臭い消しにも効果的です。
<主な食材>
・唐辛子
・胡椒
・山椒
・花椒
・クミン
・八角
・シナモンなど
・唐辛子
・胡椒
・山椒
・花椒
・クミン
・八角
・シナモンなど
香辛料系の薬味は、植物の葉や茎などを乾燥させて粉末状にしたものが多いです。初心者でも取り入れやすいスパイスは、以下の記事をチェックしてみてください。
薬味の種類③柑橘類
レモンなど柑橘系の薬味は、くし切りや輪切りにして料理に添えられることが多いです。実の部分を食べるのではなく、絞った果汁の酸味や皮の爽やかな香りを活かすことで食欲増進効果が期待できるでしょう。また、酸味が強いので酢の代わりとしても使いやすいです。
<主な食材>
・レモン
・柚子
・すだち
・ライム
・カボス
・シークヮーサーなど
・レモン
・柚子
・すだち
・ライム
・カボス
・シークヮーサーなど
薬味の種類④その他
上記の3種類以外にも薬味は多くあります。コクやうまみのある食材や、食感のアクセントになるようなものが挙げられます。
<種子・ナッツ>
・ゴマ
・落花生
・クルミ
・ゴマ
・落花生
・クルミ
<海藻>
・海苔
・青のり
・あおさ
・海苔
・青のり
・あおさ
<海鮮系の乾物>
・桜エビ
・ちりめんじゃこ
・桜エビ
・ちりめんじゃこ
常温で長期保存できる種類が多く、和洋中いろいろな料理に使えるので常備しておくと便利です。
便利な薬味ミックスのレシピ&使い方
複数の香味野菜を使った「薬味ミックス」を作り置きしておくと、調理の時短ができておすすめです。料理の味や見た目も良くなるので、ぜひ作ってみてはいかがでしょうか。薬味ミックスの作り方や使い方のアイデア、保存方法を紹介します。
薬味ミックスの作り方
薬味ミックスは定番の薬味を数種類混ぜ合わせて作ります。料理の風味付けだけではなく、それぞれの薬味が持つ食欲増進や食中毒予防などの効果が期待できます。食欲が落ちている時でも食べやすいので、夏バテ防止にもおすすめです。
<材料:2人分>
・ネギ 2本
・ミョウガ 3個
・かいわれ大根 1パック
・生姜 1かけ
・大葉 10枚
※使う薬味はお好みで。他にも三つ葉やセロリなどを加えてアレンジしても
・ネギ 2本
・ミョウガ 3個
・かいわれ大根 1パック
・生姜 1かけ
・大葉 10枚
※使う薬味はお好みで。他にも三つ葉やセロリなどを加えてアレンジしても
<作り方>
1. ネギとミョウガを1~2mmほどの小口切り、かいわれ大根を3cmにカットする
2. 生姜を1mmほどの千切り、大葉を4等分にして千切りにする
3. すべての材料をボウルに入れて、アクやえぐみを取り除くために5分間水にさらす
4. ザルに移して水気を切り、キッチンペーパーで水分をしっかり取り除く
5. 4をキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れ、すべての具材を混ぜる
1. ネギとミョウガを1~2mmほどの小口切り、かいわれ大根を3cmにカットする
2. 生姜を1mmほどの千切り、大葉を4等分にして千切りにする
3. すべての材料をボウルに入れて、アクやえぐみを取り除くために5分間水にさらす
4. ザルに移して水気を切り、キッチンペーパーで水分をしっかり取り除く
5. 4をキッチンペーパーを敷いた保存容器に入れ、すべての具材を混ぜる
薬味ミックスの使い方
薬味ミックスは幅広く使えます。野菜が少ないメニューや、食感のアクセントが欲しい時などに加えてみましょう。
<薬味ミックスの使い方アイデア>
・冷奴の上にたっぷり乗せて
・野菜が不足しがちなそうめんのトッピングに
・ご飯の上に薬味ミックスとしらすを乗せて丼に
・カルビなど脂が多い焼き肉と一緒に食べてさっぱりと
・お刺身の上に薬味ミックスを乗せ、オリーブオイルをかけて塩を振れば即席カルパッチョに
・薬味ミックスをそのままかき揚げに
・冷奴の上にたっぷり乗せて
・野菜が不足しがちなそうめんのトッピングに
・ご飯の上に薬味ミックスとしらすを乗せて丼に
・カルビなど脂が多い焼き肉と一緒に食べてさっぱりと
・お刺身の上に薬味ミックスを乗せ、オリーブオイルをかけて塩を振れば即席カルパッチョに
・薬味ミックスをそのままかき揚げに
<薬味ミックスのアレンジアイデア>
・薬味味噌:薬味ミックスに味噌とみりん(10:1の割合)を加えて「薬味味噌」に。お刺身を叩いてあわせてなめろうにしたり、焼いた厚揚げに乗せたりなど、さまざまな使い方ができます。
・ミックス浅漬け:薬味ミックスを浅漬けの素に漬けるだけ。サラダ感覚で食べられるので白ご飯のお供にもおすすめです。
・薬味味噌:薬味ミックスに味噌とみりん(10:1の割合)を加えて「薬味味噌」に。お刺身を叩いてあわせてなめろうにしたり、焼いた厚揚げに乗せたりなど、さまざまな使い方ができます。
・ミックス浅漬け:薬味ミックスを浅漬けの素に漬けるだけ。サラダ感覚で食べられるので白ご飯のお供にもおすすめです。
薬味ミックスの保存方法
薬味ミックスはフタ付きの保存容器にキッチンペーパーを敷いて、冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫では1週間程度保存可能です。また、冷蔵だけではなく冷凍保存もできます。冷凍保存する時は薬味ミックスをフリーザーバッグに入れて、しっかりと空気を抜いた後に冷凍庫に入れましょう。
薬味の使い分けで食事を楽しもう
料理の名脇役と言える薬味は、味を引き立てるだけではなく消化を助けたり、食欲を増進させたりと健康にも嬉しい働きをしてくれます。
生姜やネギなどの薬味に使う食材を買う時は、近くのスーパーのチラシをShufoo!(シュフー)でチェックするのがおすすめ。シュフーチラシアプリでは、薬味を使ったレシピも検索できます。また、自宅や職場など、チラシが見たい「Myエリア」を設定しておくと、便利です。アプリのダウンロードはこちらから。