秋植え野菜で家庭菜園を楽しもう!プランターで育てやすい野菜の種類を紹介
秋植え野菜は時間をかけて成長するため、甘みやうまみをたっぷり蓄えています。秋は病気や害虫も少ない傾向なので、家庭菜園初心者の方におすすめの季節。秋に家庭菜園をするメリットやプランターで栽培しやすい秋植え野菜を紹介します。初心者でも失敗しないための、秋植え野菜を植えるコツも見ていきましょう。
- 秋植え野菜で家庭菜園をするメリット
- 甘くておいしい野菜を冬~春にかけて長く楽しめる
- 気候が良く管理がしやすい
- 生ゴミを減らして節約できる
- 【10月】栽培しやすい秋植え野菜5選
- 鍋に欠かせない「白菜」
- ほったらかしでも育ちやすい「ニラ」
- スパイシーな風味の「ルッコラ」
- 栄養豊富な「ホウレンソウ」
- 家庭菜園で人気の「大根」
- 【11月】栽培しやすい秋植え野菜5選
- 独特の香りが特徴の「春菊」
- 胃腸の調子を整える「キャベツ」
- ホクホク食感の「ソラマメ」
- シャキシャキ食感がおいしい「スナップエンドウ」
- 常備しておきたい「タマネギ」
- 失敗しない!秋植え野菜を栽培するコツ
- 植える時期や時間帯に注意する
- 植える野菜に合った土作りをする
- 葉物野菜には防虫ネットを張る
- 栽培しやすい秋植え野菜で家庭菜園を楽しもう
秋植え野菜で家庭菜園をするメリット
家庭菜園と聞くと、春にミニトマトやシソなどを植えて夏に収穫するイメージがあるかもしれませんが、秋植え野菜もおすすめです。まずは、秋に家庭菜園をするメリットを見ていきましょう。
甘くておいしい野菜を冬~春にかけて長く楽しめる
気温が低くなると、野菜は凍結しないように細胞内の水分を糖分に変える性質があり、甘みが増しておいしくなりやすいのが特徴です。秋植え野菜には、種まきから1か月ほどで収穫できるものから、春まで長い時間をかけて成長するものなどがあります。収穫時期の幅が広く、甘くておいしい野菜を長い期間楽しめます。
気候が良く管理がしやすい
夏の暑さが和らぐ秋は、植物の管理がしやすいといったメリットもあります。夏場は水やりする時の熱中症対策や西日対策などをする必要がありますが、秋にはその心配がありません。
生ゴミを減らして節約できる
秋植え野菜の中には再生栽培が可能なものもあります。再生栽培とは、野菜をカットした後のへたや芯を利用した栽培方法です。代表的な野菜には豆苗やニンジン、ネギなどがあります。家庭菜園で収穫した野菜を再生栽培すれば節約にもつながります。置き場所や再生回数などのコツを知っておくと季節に左右されずに栽培できるので、秋植え野菜で始めるのもおすすめです。
野菜のリボーンベジタブル(再生栽培)については、こちらの記事も参考にしてみてください。
【10月】栽培しやすい秋植え野菜5選
10月に植える野菜と11月に植える野菜を知っておくと、秋植えがしやすくなります。家庭菜園が初めてでも育てやすい秋植え野菜の栽培時期や栄養、期待できる効果などを見ていきましょう。栽培に必要なプランターの目安サイズも参考にしてください。
鍋に欠かせない「白菜」
白菜は料理のジャンルを問わず使いやすい便利な野菜。栽培期間が短いものやミニサイズなど、品種も多いため秋植えにおすすめです。
<栽培時期>
植え付け時期 | 9月上旬~10月中旬 |
収穫時期 | 10月下旬~1月 |
<プランターの目安サイズ>
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
<栄養素と効果>
ビタミンC | 美肌効果・免疫機能の低下を防ぐ |
ビタミンK | カルシウムの吸収を良くする |
葉酸 | 貧血予防 |
カリウム | 高血圧予防 |
亜鉛 | 肌や髪を作る・味覚を正常に保つ |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
食物繊維 | 便秘解消 |
こちらの記事では、白菜を丸ごと使い切るレシピなどを紹介しています。
ほったらかしでも育ちやすい「ニラ」
ニラは育成期間が長く多年草で育てやすい野菜。苗をほったらかしにしても数年間に渡り何度も収穫できます。
<栽培時期>
植え付け時期 | 9月下旬~10月下旬 |
収穫時期 | 10月~12月 |
<プランターの目安サイズ>
直径15cm・深さ15cm程度の5号鉢
直径15cm・深さ15cm程度の5号鉢
<栄養素と効果>
ビタミンE | 抗酸化作用 |
β-カロテン | 美肌効果 目の機能を改善する
|
アリシン | 疲労回復 |
葉酸 | 貧血予防 |
食物繊維 | 便秘解消 |
ニラの旬や栄養素、選び方については、こちらの記事もチェックしてみてください。
スパイシーな風味の「ルッコラ」
ルッコラは収穫までの期間が短く害虫が少ないため、初心者でも育てやすいです。マイルドな辛味とスパイシーな風味が特徴です。
<栽培時期>
植え付け時期 | 9~10月 |
収穫時期 | 10月上旬~11月 |
<プランターの目安サイズ>
直径15cm・深さ15cm程度の5号鉢
直径15cm・深さ15cm程度の5号鉢
<栄養素と効果>
アリルイソチオシアネート | 胃腸の働きを整える 血液をサラサラにする
|
ビタミンC | 美肌効果 免疫機能の低下を防ぐ
|
β-カロテン | 美肌効果 目の機能を改善する
|
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
栄養豊富な「ホウレンソウ」
寒さに強いホウレンソウは、日当たりが多少悪くても育ちやすいく、プランター栽培にも向いています。短期間で収穫できて、種まきの時期をずらすと長く楽しめるのも魅力です。
<栽培時期>
種まき時期 | 9~10月 |
収穫時期 | 10~12月 |
<プランターの目安サイズ>
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
<栄養素と効果>
β-カロテン | 美肌効果 目の機能を改善する
|
カリウム | 高血圧の予防 |
鉄・葉酸 | 貧血予防 |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
ビタミン C・E | 免疫機能の低下を防ぐ 美肌作り
|
こちらの記事では、ホウレンソウの栄養素を効率的に摂取する方法などを紹介しています。
家庭菜園で人気の「大根」
根菜は比較的育てやすいと言われています。大根には春まき大根と秋まき大根がありますが、初心者の方は害虫が少ない時期の秋まき大根がおすすめです。種をまく時期によって栽培期間や方法が異なるのが注意点。大根の葉にもβ-カロテンやカリウム、食物繊維など多くの栄養素が含まれているため捨てずに食べましょう。
<栽培時期>
植え付け時期 | 10月~11月 |
収穫時期 | 10月下旬~11月中旬 |
<プランターの目安サイズ>
直径30cm×高さ25cm以上
直径30cm×高さ25cm以上
<栄養素と効果>
アミラーゼ | 胃腸の働きを助ける |
イソチオシアネート | 抗菌作用 血栓の予防効果
|
ビタミンC | 免疫機能の低下を防ぐ 美肌を保つ
|
大根の栄養効果がアップする食べ方については、こちらの記事を参考にしてみてください。
【11月】栽培しやすい秋植え野菜5選
次に秋植え野菜の中から、11月に植える野菜を紹介します。
独特の香りが特徴の「春菊」
鍋に使われることが多い春菊は、独特の香りが特徴です。長く楽しみたい場合は脇芽を収穫する株立ち型、一度にたくさん食べるなら株張り型を選ぶと良いでしょう。
<栽培時期>
植え付け時期 | 10月中旬~11月上旬 |
収穫時期 | 10月下旬~1月下旬 |
<プランターの目安サイズ>
幅60〜65cm×深さ15cm以上
幅60〜65cm×深さ15cm以上
<栄養素と効果>
β-カロテン | 美肌効果 目の機能を改善する
|
ビタミンC | 美肌効果 免疫機能の低下を防ぐ
|
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
マグネシウム | 骨や歯を形成する 血液の循環を保つ
|
カリウム | 高血圧予防 |
葉酸 | 貧血予防 |
春菊の食べやすい調理方法については、こちらの記事を参考にしてみてください。
胃腸の調子を整える「キャベツ」
害虫の被害を受けにくく、ミニサイズもあるため家庭菜園初心者でも育てやすいキャベツ。株が丸まり、しっかり結球するまで育てると、おいしく仕上がります。
<栽培時期>
植え付け時期 | 11月上旬~中旬 |
収穫時期 | 11月~12月上旬 |
<プランターの目安サイズ>
幅、深さともに30cm以上
幅、深さともに30cm以上
<栄養素と効果>
ビタミンC | 美肌効果 免疫機能の低下を防ぐ
|
ビタミンU | 胃腸の粘膜を正常に保つ |
食物繊維 | 便秘解消 |
ホクホク食感の「ソラマメ」
秋まきのソラマメは越冬させると、初夏には大粒へと成長します。深さがある大きめのプランターでの栽培が可能です。
<栽培時期>
植え付け時期 | 11 月中旬~11 月下旬 |
収穫時期 | 5 月中旬~6 月中旬 |
<プランターの目安サイズ>
直径30cm×深さ25cm程度の丸型プランター
直径30cm×深さ25cm程度の丸型プランター
<栄養素と効果>
タンパク質 | 代謝を高める |
ビタミンC | 美肌効果 免疫機能の低下を防ぐ
|
ビタミンB1、B2 | 糖質の代謝を助ける 皮膚の健康を助ける
|
カリウム | 高血圧予防 |
鉄・葉酸 | 貧血予防 |
ミネラル | 代謝を促す |
食物繊維 | 便秘解消 |
シャキシャキ食感がおいしい「スナップエンドウ」
アメリカ生まれのスナップエンドウは、1、2年草で低温に強い野菜です。初心者でも育てやすいので家庭菜園におすすめですが、株が大きくなると耐寒性が失われるので種まきの時期に注意が必要です。
<栽培時期>
植え付け時期 | 11月 |
収穫時期 | 4月~5月 |
<プランターの目安サイズ>
横幅60cm以上×深さ30cm以上
横幅60cm以上×深さ30cm以上
<栄養素と効果>
ビタミンC | 美肌効果 免疫機能の低下を防ぐ
|
ビタミンK | カルシウムの吸収を良くする |
ビタミンB1 | 糖質の代謝を助ける |
カルシウム | 骨や歯を丈夫にする |
食物繊維 | 便秘解消 |
常備しておきたい「タマネギ」
タマネギは種まきから始めると、苗になるまで2か月ほどかかるので苗を購入するのがおすすめです。
<栽培時期>
植え付け時期 | 11月〜12月上旬 |
収穫時期 | 翌年の5月中旬〜6月 |
<プランターの目安サイズ>
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
幅65cm×奥行20cm×高さ20cm程度
<栄養素と効果>
硫化アリル | 血液をサラサラにする 疲労回復
悪玉コレステロールを減らす
|
ケルセチン | 血液をサラサラにする 悪玉コレステロールを減らす
抗炎症作用
|
食物繊維 | 便秘解消 |
カリウム | 高血圧予防 |
失敗しない!秋植え野菜を栽培するコツ
秋植え野菜を上手に栽培するには、低温による発育不良を防ぐ必要があります。そのため、種をまく時期や時間帯には注意しましょう。植える前の土台作りもポイントです。
植える時期や時間帯に注意する
低温による病気や痛み、枯れを起こさないように、適切な時期に種や苗を植えましょう。秋に植える野菜は低温に強い品種が多いですが、気温があまりにも低すぎると生育不良となる場合があります。
植え付けを行うおすすめの時間帯は、曇りの日の夕方です。冬に向けて、日照時間が短く低温の環境に合わせていく必要があるからです。家庭菜園初心者の方は、プランター栽培だと管理しやすいでしょう。
植える野菜に合った土作りをする
栽培する野菜によっては酸性土を嫌うものもあるため、苦土石灰(くどせっかい)をまいて酸度を調整する必要があります。白菜は水はけのよい培養土、酸性土に弱いホウレンソウは苔土石灰等で中和するなど、野菜に合った土作りをしてあげましょう。
葉物野菜には防虫ネットを張る
秋冬は虫の動きが鈍くなり、夏に比べて病害虫の心配は減少します。ただし、葉物にはチョウが卵を産み付けるので、白菜やキャベツなどの葉物野菜を育てる場合は防虫ネットで対策すると良いでしょう。プランター用の防虫ネットなら100均でも購入できますので、必要なサイズを選んでください。気温が下がった11月頃になれば、ネットを外しても問題ありません。
栽培しやすい秋植え野菜で家庭菜園を楽しもう
秋植え野菜はゆっくり時間をかけて成長し、甘くておいしいのが特徴です。プランターで栽培できる野菜も多いので、ぜひ挑戦してはいかがでしょうか。家庭菜園で育てる野菜の苗や種を購入するなら、ホームセンターのチラシが充実しているShufoo!(シュフー)でチェックするのがおすすめです。
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