【2024年春・最新値上げ動向】これから値上がりする商品は?
2023年は記録的な値上げラッシュが続き、2024年はペースダウンが期待されているものの、原料価格の高騰や製造コストの上昇は今なお続いており、4月以降も断続的な値上げが起きる模様です。また「2024年問題」による物流コストの上昇もあいまって、食品や日用品だけではなく公共交通機関の運賃や送料などの値上げも起きています。最新の値上げ動向や今後値上がりしそうな商品、サービスをチェックしておきましょう。
- 2024年3月の値上がり動向・今後の見通し
- 2024年3月の食料品値上げは前年8割減。一方、チョコレート菓子が値上がり
- 2024年4月は半年ぶりの値上げラッシュになる見込み
- 今後値上がりが予想される商品
- 食品
- 家庭紙・日用品など
- 【2024年春の値上動向】飲食料品
- オリーブオイル
- 飲料(コーヒー、ジュース、ウイスキー)
- 【2024年春の値上動向】送料・郵便料金
- ZOZOTOWN│送料を32%値上げ
- 郵便料金│17%~34.9%値上がりする見込み
- 【2024年春の値上動向】運賃
- 関東鉄道グループのバス会社│初乗り運賃を値上げ
- 島根県のタクシー│運賃を約10%値上げ
- 小豆島フェリー│運賃を17.6%値上げ
- 引き続き最新動向をチェックしながら節約につなげよう
2024年3月の値上がり動向・今後の見通し
2024年3月の食料品値上げは前年8割減。一方、チョコレート菓子が値上がり
帝国データバンクの調査によれば、家庭用を中心とした 3月の飲食料品値上げは728品目でした。2023年3月に比べると 8 割減で、前年半ばまでの推移と比較しても大幅に少ない水準です。
2024年3月を振り返ると、チョコレート菓子の値上げが目立ちました。これは砂糖の価格上昇に加え、天候不順で不作となったカカオ豆の価格上昇「ビーン(豆)ショック」が影響したとされています。
2024年4月は半年ぶりの値上げラッシュになる見込み
そして2024年4月には、再び値上げラッシュがやってくる見込みです。一番の要因は原材料の高騰ですが、他にもエネルギーや包装資材、物流費、人件費の高騰や円安も大きく影響しています。
値上げが予想される飲食料品は加工食品、調味料、飲料、菓子などが多い傾向にあります。4 月はハムやソーセージなど加工食品を中心に、 6ヵ月ぶりに 3,000品目を超える大規模な値上げラッシュを迎える見通しです。
今後値上がりが予想される商品
食品では、原材料費の高騰に伴う値上げが再燃する兆しが出ています。また、人件費や物流コストの上昇により、日用品の値上げ拡大が予想されます。
食品
トマトやオレンジ、カカオ豆などの価格が高騰している影響で、ケチャップやジュース、チョコレートなどの関連食品は引き続き値上がりする予定です。2023年は世界的に猛暑だったことで極端にトマトが不作になり、その影響が今になって価格に反映されてきているとのこと。
また、コショウをはじめとするスパイス製品や大豆、畜肉製品でも価格上昇や高止まり傾向が見られ、早ければ5月以降に、大豆製品や肉製品などでまとまった値上げが発生する可能性があると予想されています。
また、コショウをはじめとするスパイス製品や大豆、畜肉製品でも価格上昇や高止まり傾向が見られ、早ければ5月以降に、大豆製品や肉製品などでまとまった値上げが発生する可能性があると予想されています。
家庭紙・日用品など
食品分野以外でも、産業用資材やトイレットペーパーをはじめとする日用品分野で値上げが広がっています。人件費の増加や「2024 年問題」に関連した物流コストの上昇もあり、原材料費以外での値上げも目立っています。これらが持続的な値上げへシフトするのか、今後注目したいところです。
2024年問題とは
働き方改革法案によってドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる問題の総称。本来はドライバーの労働環境向上のための施策であるものの、労働時間が減って収入が減少したり、1日に運べる貨物量が減ることで輸送費が上がるなどの問題が懸念されています。
働き方改革法案によってドライバーの労働時間に上限が課されることで生じる問題の総称。本来はドライバーの労働環境向上のための施策であるものの、労働時間が減って収入が減少したり、1日に運べる貨物量が減ることで輸送費が上がるなどの問題が懸念されています。
【2024年春の値上動向】飲食料品
ここからは既に値上げが発表されている、身近なメーカーの商品をピックアップしました。価格改定のタイミングをチェックしておきましょう。
オリーブオイル
オリーブの主要産地であるヨーロッパでの干ばつが影響し、オリーブの記録的な不作が2年続いています。現在は世界的な在庫不足の状況で、依然として清算値の降雨不足が続き生産量の回復に見通しがつかないこと、また海上輸送費などのコスト上昇を受けて値上げとなりました。一部のスーパーでは品不足も起きているとのことで小売の現場にも影響が出始めています。
メーカー | 価格改定率 | 主な対象商品 | 価格改定時期 |
昭和産業 | 950円/kg以上 | 家庭用・業務用オリーブオイル | 2024 年5月1日(水)納品分より |
日清オイリオ | 家庭用23~64% 業務用60~80%
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家庭用・業務用オリーブオイル | 2024 年5月納入分より |
J-オイルミルズ | 家庭用32〜66% 業務用50〜80%
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家庭用24商品(製品ごとの値上げ幅は非公表) 業務用オリーブオイル
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2024 年5月1日(水)納品分より |
飲料(コーヒー、ジュース、ウイスキー)
アサヒ飲料は「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」などのペットボトル、瓶容器の商品を値上げします。ネスレ日本は、粉末コーヒーの「ネスカフェ エクセラ」や「ミロ」の値上げを発表しました。なお、「ミロ」は最大43%の大幅値上げとなります。また不二家の「ネクターピーチ」などの価格改定には、糖類や果実原料価格の高騰が大きく影響しました。
メーカー | 主な対象商品 | 価格改定率 | 価格改定時期 |
アサヒ飲料 | 「三ツ矢」「カルピス」「ウィルキンソン」「十六茶」「おいしい水」などの大型ペットボトル・リターナブル瓶・ワンウェイ瓶・パウチ | 約5~36% | 2024年5月1日(水)出荷分より |
ネスレ日本 | ネスカフェエクセラ各商品 ネスカフェふわラテ各商品
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ネスカフェ エクセラ:約25% ネスカフェ ふわラテ/ネスレ ふわラテ:約13%
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2024年5月1日(水)納品分より |
ミロ各商品 | 約 7~43% | 2024年6月1日(水)納品分より | |
不二家 | ネクターピーチ ネクターミックス
ネクターつぶつぶ白桃
レモンスカッシュ
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約8〜14% | 2024年5月1日(水)出荷分より |
ブラウンフォーマンジャパン | ジャックダニエルなど各商品 | 8~40% | 2024年7月1日(月)出荷分より |
【2024年春の値上動向】送料・郵便料金
ZOZOTOWN│送料を32%値上げ
ZOZOは衣料品通販サイト「ZOZOTOWN」の送料を250円から330円に引き上げると発表しました。4月1日正午以降の注文から適用されます。「2024年問題」により、商品輸送を担うヤマト運輸にZOZOが支払う配送費が増えることを踏まえ、2022年8月以来の値上げに踏み切りました。
また、料の引き上げとともに、利用者が注文をキャンセルできる条件もより厳しくなります。
キャンセル対象商品 | 変更前 | 変更後 |
予約品や受注商品 | 注文後24時間以内 | 注文後60分以内 |
予約品や受注生産品以外の商品 | 発送準備中ならいつでも | 発送準備中かつ注文後60分以内 |
■詳細はこちら
郵便料金│17%~34.9%値上がりする見込み
総務省の情報通信行政・郵政行政審議会(総務相の諮問機関)は、25グラム以下の定形の封書に定める郵便料金の上限額を84円から110円に26円引き上げる案を承認しました。これにより日本郵便は2024年10月にも値上げを決定し、消費増税に伴う措置を除くと1994年以来、30年ぶりの改定となります。
現在は25グラム以下で84円、50グラム以下で94円ですが、改定後は重量区分がなくなり、110円に料金を統一する方向で検討が進められています。
種別 | 現在の料金 | 改定後の料金(値上げ率) |
25グラム以下の定形郵便物 | 84円 | 110円(+31.0%) |
50グラム以下 | 94円 | 110円(+17.0%) |
はがき | 63円 | 85円(+34.9%) |
<その他の郵便物の値上げについて>
■書留
2023年10月に料金が値上げされたため、今回は対象外となる見込みです。
■定型外・特殊取扱
定形外や特殊取扱等の郵便物は、約30%の値上げ率を基本として検討が進められています。
■レターパック・速達
値上げが予定されていますが、定型外・特殊取扱よりは低い値上げ率となる見込みです。
■書留
2023年10月に料金が値上げされたため、今回は対象外となる見込みです。
■定型外・特殊取扱
定形外や特殊取扱等の郵便物は、約30%の値上げ率を基本として検討が進められています。
■レターパック・速達
値上げが予定されていますが、定型外・特殊取扱よりは低い値上げ率となる見込みです。
【2024年春の値上動向】運賃
関東鉄道グループのバス会社│初乗り運賃を値上げ
関東鉄道のグループ会社、関鉄パープルバス(茨城県下妻市)と関鉄グリーンバス(同石岡市)は3月1日、路線バス運賃の値上げを実施。現金で170円、ICカード168円だった初乗り運賃が、それぞれ190円に引き上げられました。
■詳細はこちら
島根県のタクシー│運賃を約10%値上げ
中国運輸局は、島根県(本土地区)のタクシー運賃の改定を公示しました。普通車の初乗り運賃の上限が1.5キロ740円から810円に、261メートルごとの加算運賃の上限は90円から100円に上がります。
この価格は、3月29日午前5時以降の出庫分から適用されます。今回の値上げはコロナ禍などで悪化した経営の健全化、労働環境の改善を目的としたもので、2020年2月以来4年ぶりです。
■詳細はこちら
小豆島フェリー│運賃を17.6%値上げ
小豆島フェリー(高松市)は、4月から高松港と小豆島の土庄港を結ぶ高速艇の運賃を引き上げると発表しました。片道1,190円から1,400円に値上がりします。原油価格や人件費、修繕費などのコスト高に対応するもので、消費増税による改定を除けば2006年以来の引き上げとなりました。
■詳細はこちら
引き続き最新動向をチェックしながら節約につなげよう
2023年に比べると対象品目は少ないとはいえ、断続的な値上げラッシュは続く模様です。Shufoo!(シュフー)でお買い得情報をチェックしたり、スーパーのポイントカードやアプリ利用でポイ活をしたりして、賢く節約につなげましょう。毎日お得な情報がゲットできるシュフーチラシアプリでは、アプリを立ち上げたりチラシを見るだけでポイントが貯まり、そのポイントで豪華賞品が当たるの抽選に応募することができます。早速、アプリを開いてみましょう!
食費節約のコツを紹介した記事はこちらで紹介しています。
Shufoo!ユーザーが実践する節約術も参考にしてみてください。