キクラゲ│栄養や効能は?下処理や保存方法、食感を楽しむ簡単レシピも
コリコリとした食感が特徴のキクラゲは、ミネラルなどの栄養を豊富に含んだキノコです。乾燥キクラゲと生キクラゲがあり、それぞれ下処理方法や保存方法が異なります。キクラゲの栄養や使い方と、キクラゲの食感を活かしたおすすめのレシピを紹介します。
歯ごたえがあって栄養たっぷり!キクラゲの基礎知識
中華料理に使われることが多いキクラゲは、ヘルシーで栄養満点な食材。まずは、キクラゲに関する基礎知識と栄養素を解説します。
キクラゲとは
キクラゲとは、主に日本や中国などアジアで食用とされているキノコです。歯ごたえのあるコリコリとした食感が特徴で、中華料理によく使われています。漢字では「木耳」と書き、名前の通り野生では広葉樹に耳のような形で生えます。流通しているものの多くは輸入品の乾燥キクラゲですが、国産の生キクラゲも販売されています。
乾燥キクラゲは日持ちがして便利な食材。水で戻してから料理に使用します。スーパーなどでよく見かけるのは黒キクラゲですが、白くヒラヒラした見た目の白キクラゲもあります。黒キクラゲと白キクラゲは見た目だけでなく、品種も異なるキノコです。
なお、キクラゲの旬は6~9月頃です。同じく6月に旬を迎える食材はこちらの記事で紹介しています。
【種類別】キクラゲに含まれている栄養
キクラゲに含まれる栄養素は、種類によって以下のように異なります。
エネルギー | 食物繊維 | カリウム | カルシウム | マグネシウム | リン | 鉄 | 亜鉛 | |
乾燥キクラゲ | 216kcal | 57.4g | 1000mg | 310mg | 210mg | 230mg | 35mg | 2.1mg |
乾燥白キクラゲ | 170kcal | 68.7g | 1400mg | 240mg | 67mg | 260mg | 4.4mg | 3.6mg |
生キクラゲ | 57kcal | 5.6g | 59mg | 10mg | 9mg | 16mg | 0.1mg | 0.1mg |
乾燥キクラゲは低カロリーで栄養豊富。食物繊維、カルシウム、カリウム、鉄に加え、ビタミンDに変化するエルゴステロールも成分に含まれています。食物繊維は便秘の改善、鉄は貧血予防、ビタミンDは歯や骨を丈夫にしてくれる効果が期待できます。
生キクラゲは9割が水分で、乾燥キクラゲよりカロリーは低いものの、栄養も少なめです。生キクラゲは食感を楽しみたい時に使うと良いでしょう。
品種の違う白キクラゲと黒キクラゲは栄養も異なります。乾燥の黒キクラゲと白キクラゲを比較すると、黒キクラゲはカルシウムやマグネシウム、鉄を白キクラゲよりも含みます。白キクラゲはカリウムや亜鉛を黒キクラゲよりも含み、植物性のコラーゲンも含んでいるのが特徴です。
生キクラゲと乾燥キクラゲの違いは栄養以外にも!
生キクラゲと乾燥キクラゲは栄養以外にも、食感や下処理方法が異なります。それぞれの食感の違いを活かして、食べ方を変えてみるのもおすすめです。
食感
生キクラゲと乾燥キクラゲの大きな違いは食感。水分の多い生キクラゲはみずみずしく、ぷりぷりとしています。乾燥キクラゲは弾力があり、コリコリとした食感です。
下処理方法
生キクラゲと乾燥キクラゲでは、下処理方法が異なります。生キクラゲはそのまま料理に使えます。石づきがついている場合は包丁で切り落とし、サラダや刺身にする場合は湯通ししてから使いましょう。
乾燥キクラゲは水かぬるま湯で戻してから使います。水の場合はボウルに乾燥キクラゲを入れ、キクラゲが浸かるくらいの水を注いで6時間(約一晩)おきます。6時間以上浸けると水を吸収しすぎて、食感が損なわれるので注意が必要です。ぬるま湯の場合はボウルに乾燥キクラゲを入れ、40度程度のぬるま湯を注いで20分程度浸けます。
保存方法
生キクラゲと乾燥キクラゲは保存方法も違います。生キクラゲは冷蔵庫で保存します。水気を取ってラップに包み、冷蔵なら1週間、冷凍なら冷凍用保存袋に入れて1ヵ月程度保存が可能です。乾燥キクラゲは水で戻さなければ、約一年間常温保存ができます。水で戻した場合は生キクラゲと同じ保存方法です。
おすすめの食べ方
生キクラゲは食感を活かした刺身で食べるのがおすすめです。必ず下ゆでしてから、大きめの千切りか一口大に切り、おろし生姜と醤油を付けて食べます。乾燥キクラゲは炒め物にするのがおすすめ。歯ごたえがあるので、他の食材と一緒に炒めると食感の違いが楽しめます。
生でも乾燥でも!キクラゲの簡単レシピ4選
生や乾燥のキクラゲを使った簡単レシピを紹介します。身体にとって嬉しい栄養素が豊富なキクラゲを、毎日の献立に加えてみてはいかがでしょうか。
1. おかずやおつまみに!キクラゲとエビのアヒージョ
すぐに作れて、おかずやおつまみに最適なアヒージョ。エビはタコやイカで代用しても美味しいでしょう。
<材料:2人分>
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・むきエビ 50g
・オリーブオイル 100cc
・おろしニンニク 大さじ1
・鷹の爪 1本
・塩コショウ 少々
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・むきエビ 50g
・オリーブオイル 100cc
・おろしニンニク 大さじ1
・鷹の爪 1本
・塩コショウ 少々
<作り方>
①キクラゲを水洗いし一口大に切る
②フライパンにオリーブオイルとニンニク、鷹の爪を入れ中火にかける
③沸騰したらキクラゲとむきエビを入れ1分半煮る
④塩コショウで味を調える
⑤器に盛り付ける
①キクラゲを水洗いし一口大に切る
②フライパンにオリーブオイルとニンニク、鷹の爪を入れ中火にかける
③沸騰したらキクラゲとむきエビを入れ1分半煮る
④塩コショウで味を調える
⑤器に盛り付ける
2. 混ぜ合わせるだけで完成!キュウリとキクラゲの酢の物
混ぜ合わせるだけでできる酢の物です。キュウリとキクラゲの食感の違いが味わえます。
<材料:2人分>
・キュウリ 1本
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・水 大さじ1
・酢 小さじ2
・砂糖 小さじ2
・醤油 小さじ2
・ごま油 小さじ2
・キュウリ 1本
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・水 大さじ1
・酢 小さじ2
・砂糖 小さじ2
・醤油 小さじ2
・ごま油 小さじ2
<作り方>
①キュウリは輪切り、キクラゲは細切りにする
②耐熱容器にキクラゲと水を入れ、ふんわりラップをしてから600Wの電子レンジで1分加熱する
③酢・砂糖・醤油・ごま油を混ぜたものを、キュウリ・キクラゲと混ぜ合わせる
④器に盛り付ける
①キュウリは輪切り、キクラゲは細切りにする
②耐熱容器にキクラゲと水を入れ、ふんわりラップをしてから600Wの電子レンジで1分加熱する
③酢・砂糖・醤油・ごま油を混ぜたものを、キュウリ・キクラゲと混ぜ合わせる
④器に盛り付ける
3. メインのおかずに!豚肉とキクラゲの中華炒め
豚肉とキクラゲの中華炒め(ムースーロー)。たんぱく質も含めた栄養素がバランスよく摂れます。
<材料:2人分>
・豚肉(薄切り) 100g
・溶き卵 2個
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・塩コショウ 少々
・オイスターソース 大さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1/2
・ごま油 適量
・豚肉(薄切り) 100g
・溶き卵 2個
・生キクラゲ 50g(乾燥を使う場合5gを水で戻しておく)
・塩コショウ 少々
・オイスターソース 大さじ1
・鶏ガラスープの素 小さじ1/2
・ごま油 適量
<作り方>
①豚肉は5cm幅に切る
②卵に塩コショウとごま油を加え混ぜ合わせる
③フライパンにごま油を引き、中火で熱してから溶き卵を入れる
④菜箸でかき混ぜ、半熟状態になったら皿へ取り出す
⑤同じフライパンにごま油を引き、豚肉を加えて中火で炒める
⑥豚肉に火が通ったら、キクラゲとオイスターソースと鶏ガラスープの素を加えて炒める
⑦半熟卵を戻し入れて混ぜ合わせ、さっと炒める
⑧器に盛り付ける
①豚肉は5cm幅に切る
②卵に塩コショウとごま油を加え混ぜ合わせる
③フライパンにごま油を引き、中火で熱してから溶き卵を入れる
④菜箸でかき混ぜ、半熟状態になったら皿へ取り出す
⑤同じフライパンにごま油を引き、豚肉を加えて中火で炒める
⑥豚肉に火が通ったら、キクラゲとオイスターソースと鶏ガラスープの素を加えて炒める
⑦半熟卵を戻し入れて混ぜ合わせ、さっと炒める
⑧器に盛り付ける
4. 中華風の味付けが合う!キクラゲと卵のスープ
シャキッとしたキクラゲと、ふわふわとした卵がよく合うスープです。
<材料:2人分>
・生キクラゲ 30g(乾燥を使う場合3gを水で戻しておく)
・溶き卵 2個
・水 400cc
・鶏ガラスープの素 小さじ2
・醤油 小さじ1
・水溶き片栗粉 小さじ2
・ごま油 少々
・生キクラゲ 30g(乾燥を使う場合3gを水で戻しておく)
・溶き卵 2個
・水 400cc
・鶏ガラスープの素 小さじ2
・醤油 小さじ1
・水溶き片栗粉 小さじ2
・ごま油 少々
<作り方>
①キクラゲを3cm幅に切る
②鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらキクラゲを入れる
③中火で約2分加熱したら、鶏ガラスープの素と醤油を入れる
④水溶き片栗粉を回し入れて、1分ほどかき混ぜる
⑤卵を入れて軽く混ぜ、ごま油で味を調える
⑥器に盛り付ける
①キクラゲを3cm幅に切る
②鍋に水を入れて加熱し、沸騰したらキクラゲを入れる
③中火で約2分加熱したら、鶏ガラスープの素と醤油を入れる
④水溶き片栗粉を回し入れて、1分ほどかき混ぜる
⑤卵を入れて軽く混ぜ、ごま油で味を調える
⑥器に盛り付ける
キクラゲの栄養や調理法を知って美味しく食べよう
キクラゲは食物繊維やミネラルなどの栄養が豊富なキノコ。記事で紹介したレシピも参考に、毎日の食卓に加えてみてください。キクラゲを購入する際はShufoo!(シュフー)で近くのスーパーのお得な情報をチェックするのがおすすめです。
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キクラゲ以外のキノコについてはこちらをチェック!