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塩レモンは夏向きの万能調味料！簡単な作り方や活用レシピを紹介

塩レモンは夏向きの万能調味料！簡単な作り方や活用レシピを紹介

公開日：2023.05.19

レモンを塩漬けにして発酵させた塩レモンは、料理やお菓子作りに幅広く使える万能調味料です。好みで塩分濃度を調節すれば、自分だけの塩レモンが作れるのも魅力。塩レモンの基本的な作り方や失敗しないコツを見ていきましょう。また、塩レモンを活用したおかず・主食・おやつ・ドリンクのレシピも紹介します。

塩レモンはモロッコ生まれの伝統的な調味料
皮もエキスも丸ごと使える！塩レモンの作り方
塩レモンの作り方
塩レモン作りで失敗しない3つのコツ
①保存瓶は煮沸消毒をする
②エキスが上がってこないときはレモン果汁・塩を足す
③直射日光の当たらない冷暗所で熟成させる
塩レモンの活用レシピ【肉・魚のおかず】
さっぱり感が良いアクセントに！塩レモンの唐揚げ
プリプリに仕上がるタラの塩レモンホイル焼き
塩レモンの活用レシピ【ご飯・パスタ】
香りもおいしいアスパラとベーコンの塩レモンパスタ
さっぱりした味が新しい塩レモン炊き込みご飯
塩レモンの活用レシピ【おやつ】
ホットケーキミックスで作る簡単塩レモンケーキ
レモンの風味が爽やかな塩レモンクッキー
塩レモンの活用レシピ【ドリンク】
水分＆塩分補給になる自家製スポーツドリンク
1日の終わりを爽やかに締める塩レモンサワー
自家製塩レモンを作って料理の幅を広げよう

塩レモンはモロッコ生まれの伝統的な調味料

塩レモンは、もともと北アフリカにあるモロッコの伝統的な調味料です。酸味、塩味、ほど良い苦味が料理の味をまとめ、爽やかなレモンの香りが食欲をそそります。

皮もエキスも丸ごと使える！塩レモンの作り方

塩レモン作りに必要な材料は塩とレモンの2つ。皮ごと食べられるよう、国産の無農薬レモンを選びましょう。なお、完成までには1週間ほどかかります。

塩レモンの作り方

＜材料＞
・国産の無農薬レモン　4個（約400g）
・塩　40～80g（レモンの重さの10～20％）
・ふた付きの耐熱ガラス製保存瓶

＜作り方＞
1. レモンを皮ごと洗って、キッチンペーパーなどでしっかり水気を拭き取る
2. レモンを5mm幅の輪切りにする
3. 消毒した瓶に塩とレモンを交互に入れ、最後に塩がくるようスプーンで押さえながら詰める
4. ラップをした上から瓶のふたを閉めて、直射日光の当たらない涼しい場所で保管する
5. 1日1回瓶を振り、レモン液にとろみが出るまで1週間以上熟成させて完成

塩と同量のはちみつや砂糖を加えると、適度な甘みをプラスできます。

塩レモン作りで失敗しない3つのコツ

塩レモンの作り方自体はシンプルですが、うまくエキスが上がってこなかったり、カビが生えたりといった問題が起こる場合も。ここからは、塩レモン作りで失敗しないコツを3つ紹介します。

①保存瓶は煮沸消毒をする

塩レモンは発酵させるため、雑菌が入らないようにする必要があります。密封できるよう、耐熱ガラス製の清潔な保存瓶を使うのがポイントです。塩レモンを作り始める前に、沸騰したお湯で10分ほど保存瓶を煮沸消毒し、清潔なふきんの上でしっかり乾燥させてください。

また洗ったレモンの水滴、包丁やまな板の雑菌なども腐敗の原因となるため清潔にしておきましょう。

②エキスが上がってこないときはレモン果汁・塩を足す

1週間経ってもエキスが上がってこない場合は、瓶の底に塩が1cmくらい溜まった状態が保てるよう、そしてレモン全体が浸かるようにレモン果汁と塩を足してみてください。塩の量が少なすぎると浸透圧が弱く、エキスが出にくくなります。ただし塩の量が多すぎると、塩分の取りすぎにつながるので注意が必要です。

③直射日光の当たらない冷暗所で熟成させる

塩レモンは発酵食品のため、冷蔵庫に入れると熟成せずエキスが出ません。1週間から1ヵ月の熟成期間は、直射日光の当たらない涼しい場所で保管しましょう。エキスに気泡が出た場合は急激に発酵している合図なので、ふたを開けてガスを抜いてから冷蔵庫へ入れてください。

塩レモンの活用レシピ【肉・魚のおかず】

塩レモンは肉や魚の臭みを取り、うまみを引き出す効果があります。レモンの爽やかな風味が食欲を搔き立てる、唐揚げとホイル焼きのレシピを紹介します。

さっぱり感が良いアクセントに！塩レモンの唐揚げ

定番の唐揚げも塩レモンならさっぱり食べられます。肉に塩レモンをしっかり揉み込むのがポイントです。

＜材料：4人分＞
・鶏モモ肉　600g

【A】
・塩レモンのエキス　小さじ2
・ショウガチューブ　3cm
・ニンニクチューブ　3cm
・コショウ　少々

・片栗粉　1/2カップ
・揚げ油　適量
・あらびき黒コショウ　適量

＜作り方＞
1. 鶏モモ肉を3cm角の一口大に切る
2. ポリ袋に鶏肉と【A】を入れてしっかり揉み込み、冷蔵庫で30分寝かせる
3. 鶏肉全体に片栗粉を多めにまぶす
4. 180℃の揚げ油で、表面が固まるまで1～2分、上下を返しながら5～6分、全体がキツネ色になるまで揚げる
5. 皿に盛りつけ、あらびき黒コショウを振る

プリプリに仕上がるタラの塩レモンホイル焼き

塩レモンは魚の臭み消しや、身をプリプリに仕上げるのに効果的です。

＜材料：2人分＞
・タラ　2切れ
・パプリカ　1/4個
・玉ネギ　1/4個
・スナップエンドウ　50g
・ミニトマト　4個
・塩レモンの果肉　20g
・塩レモンのエキス　小さじ2
・コショウ　適量

＜作り方＞
1. 玉ネギとパプリカはスライス、ミニトマトは半分、スナップエンドウは斜め半分にカット
2. アルミホイルを広げ、タマネギ・タラ・パプリカ・スナップエンドウ・ミニトマトの順に乗せる
3. みじん切りにした塩レモンの果肉とエキスをかけ、コショウを振る
4. ホイルで包み、魚焼きグリルで20分焼く
5. ホイルごと皿に盛りつける

塩レモンの活用レシピ【ご飯・パスタ】

万能調味料の塩レモンは、主食のメニューにも合います。塩レモンを使ったご飯・パスタのレシピを見ていきましょう。

香りもおいしいアスパラとベーコンの塩レモンパスタ

アスパラとベーコンを使ったさっぱり味のパスタです。

＜材料：2人分＞
・パスタ　200g
・ベーコン　4枚
・玉ねぎ　1/2個
・アスパラガス　1束（3本）
・ニンニク　1かけ
・オリーブオイル　大さじ2
・塩レモンのエキス　大さじ1

【調味料】
・塩　少々
・コショウ　少々
・パスタのゆで汁　大さじ3

・黒コショウ　少々

＜作り方＞
1. アスパラは根元から5cmほど皮をむいて斜め切り、玉ねぎは薄切り、ニンニクは薄切りにして芯を取り、ベーコンは1cm幅に切る
2. 鍋に湯を沸かし、分量外の塩を加えて表示時間通りスパゲティをゆでる。ゆで汁を大さじ3取っておく
3. フライパンにオリーブオイルとニンニクを入れ弱火で熱し、香りが立ったら玉ねぎとベーコンを入れて中火で炒める
4. 玉ねぎが透き通ってきたらアスパラを加えてさらに炒める
5. 4. にパスタと塩レモンのエキスと【調味料】を加えて全体を炒める
6. 皿に盛り、黒コショウを振る

さっぱりした味が新しい塩レモン炊き込みご飯

さっぱり味の具沢山炊き込みご飯です。肉や魚を加えてもおいしく作れます。

＜材料：2人分＞
・米　1合
・キャベツ　1/8個
・ニンジン　1/4本
・油揚げ　2枚
・こんにゃく　1/3枚

【調味料】
・だしの素　大さじ1
・めんつゆ　少々
・塩レモンの果肉　30g

＜作り方＞
1. 具材は食べやすい大きさに切る
2. 米を研ぎ、通常の量で水を入れる
3. 【調味料】を加えて軽く混ぜ、切った具材をすべて入れて炊き、炊き上がったら器に盛る

塩レモンの活用レシピ【おやつ】

塩レモンを使えば、甘さ控えめのさっぱりとしたスイーツが作れます。続いて塩レモンを使ったおやつレシピを見ていきましょう。

ホットケーキミックスで作る簡単塩レモンケーキ

ホットケーキミックスを使うため、少ない材料で簡単に作れるケーキです。

＜材料：2人分＞
・卵　1個
・砂糖　40g
・オリーブオイル　30g
・牛乳　大さじ3
・ホットケーキミックス　100g
・塩レモンのエキス　大さじ2

＜作り方＞
1. ボウルに卵・砂糖・塩を入れて混ぜ合わせる
2. オリーブオイル・牛乳・ホットケーキミックス・塩レモンのエキスの順で加えながら、その都度混ぜる
3. オーブンを180℃に予熱する
4. 生地をパウンド型に流し入れ、180℃で25分焼く
5. 粗熱が取れたら型から外し、好みの大きさにカットして皿に盛りつける

レモンの風味が爽やかな塩レモンクッキー

塩レモンを細かく刻むかペースト状にして生地に加えると、クッキー全体に行き渡りおいしく仕上がります。

＜材料：20枚＞
・小麦粉　100g
・バター　50g
・きび砂糖　30g
・塩レモンの果肉　20g

＜作り方＞
1. バターは室温に戻し、塩レモンの果肉は細かく刻んでおく
2. ボウルにバターを入れて混ぜ、白っぽくなったら砂糖を加えて混ぜる
3. 滑らかになった1. に塩レモンと小麦粉を加え、ゴムベラで混ぜる
4. 生地をひとまとめにし、棒状に形を整えてラップで包み、冷蔵庫で30分休ませる
5. オーブンを180℃に予熱する
6. 生地を5mm幅に切り天板に並べて、180℃で15分焼く
7. ケーキクーラーの上に置いて粗熱が取れるのを待ち、冷めたら器に盛る