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今日から見直したい!清掃芸人が教える正しいごみの分別&出し方

今日から見直したい!清掃芸人が教える正しいごみの分別&出し方

日々の生活と切り離せないごみの分別やごみ出し。きちんとできているつもりでも、間違った分別をしていたり、清掃員さんを困らせるようなごみの出し方をしていたり…ということも。今回は、お笑い芸人と清掃員という二足のわらじで活躍している滝沢秀一さんに、知っているようで知らないごみの分別や適切なごみの出し方について伺いました。

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お笑い芸人・ごみ清掃員 | 滝沢秀一さん

お笑い芸人・ごみ清掃員 | 滝沢秀一さん

1998年にお笑いコンビ「マシンガンズ」を結成。「THE MANZAI」2012、14年認定漫才師。定収入を得るために、お笑い芸人の仕事を続けながらもごみ収集会社に就職。お笑い芸人との二足のわらじとして活動し、2018年にごみ収集員としての体験を綴ったエッセイ『このごみは収集できません』(白夜書房)を出版、ベストセラーとなる。著書に『日本全国ごみ清掃員とごみのちょっといい話』(主婦の友社)、『ごみ清掃芸人は見た!リアルでゆかいなごみ事典』(大和書房)など。
滝沢秀一さんのツイッター
@takizawa0914

そもそも、ごみの分別が大切なのはなぜ?

ゴミの分別
『そもそも、どうしてごみを分別しなければいけないのかご存じですか?
それは「ごみを減らすため」です。現状のペースで人々がごみを捨て続けると、最終処分場はあと約20年で満杯になってしまうと言われています。そうなると、もうごみは捨てられません。約20年というと、本当にすぐそこにある未来のため、私たちの生活にとってごみを減らすことは身近で切実な問題です。』
『ごみを減らすために、リサイクルできる資源をごみと分けること、それが分別です。よく「資源ごみ」という言い方をしますが、実はそれは間違いです。正しくは「資源」。資源は生まれ変わってまた使われるものであって、ごみではありません。正しく分別をすれば、多くの資源をリサイクルでき、ごみを減らすことができます。』

間違えやすいごみの分別

ごみの分別(さまざまごみの種類)
すでにしっかり分別をしている人、これから分別をしようという人、さまざまだと思いますが、実はごみには「間違いやすい分別」があります。滝沢さんに、集積場でよく見かける誤った分別を教えてもらいました。
※ごみの分別や出し方は自治体によりルールが異なります。必ず自治体の広報誌やホームページで確認をしてください。

きれいな紙は「資源」

封筒の束
『封筒やダイレクトメールなど、パッとごみ箱に捨ててしまいがちですが、紙は基本的に資源になります。ごみ箱の横に資源用の紙袋を用意しておくと、パッと分別ができてそのまま資源の日に出せます。』

汚れている紙は「燃えるごみ」

『ピザの箱はよく資源として出されているのですが、実は「燃えるごみ」です。ピザの箱には油やチーズがついていることが多く、リサイクルに回せないためです。同様にクレヨンで絵を描いた画用紙や習字をした半紙も「燃えるごみ」になります。』

コーティングされた紙は「燃えるごみ」

『牛乳などの紙パックは、まとめて資源として出せる自治体がほとんどですが、それ以外のコーティングされた紙は「燃えるごみ」です。飲み物のパックも内側がアルミでコーティングされているものは「燃えるごみ」として出してください。折り紙の金や銀も同じです。また、お菓子の箱などで金の箔押しがされているものも燃えるごみとして出してください。』

他の素材で包まれているものは「燃えるごみ」

『カレンダーやパンフレットなど、ビニール袋で包装されている紙を資源に出したい場合はビニール袋を取り除いてください。取り除くことができない場合は「燃えるごみ」になります。』

油のボトルは「燃えないごみ」

さまざまな油のボトルが並んでいる様子
『油が入っていた容器は瓶・ペットボトルに関わらず全て「燃えないごみ」です。油汚れは落ちにくく、リサイクルができないためです。』

ホチキスで留めた紙は「資源」

『ホチキスはリサイクルの過程で取り除くことができるので、ホチキスで留まっている紙は紙資源としてそのまま出して問題ありません。同様の理由で、リンゴやミカンの段ボール箱についている金具もそのまま資源に出して問題ありません。』
このように、知っているようでも実は間違っているという分別方法はほかにもたくさんあります。基本的には汚れているもの、他の素材が混ざっているものは、資源としてリサイクルできないと覚えておきましょう。

清掃員を困らせるごみの出し方3パターン

清掃工場で手作業でごみを仕分ける様子
分別をすればよいか…というと、そうではありません。ごみの出し方にも注意すべきポイントがいくつかあります。清掃員を困らせ、リサイクルの妨げにもなってしまうごみの間違った出し方についても聞いてみました。

1. ケガの恐れがある

『竹串や割りばしなど尖ったものは、清掃員がごみ袋を掴んだ時に手に刺さる恐れがあり大変危険です。刺さらないよう紙に包んだり、リサイクルできない油の入っていたペットボトルに串を入れて捨てたりするなど、危険の無いように捨ててください。』
画鋲を捨てる際に発泡スチロールなどに刺してトゲの部分をケアする
『稀に、ハサミや生け花の剣山、包丁などをそのまま他のごみと一緒にごみ袋に入れて捨てる人もいますが、これも大変危険です。刃や先を保護し、自治体の定める方法で安全に捨てるようにしてください。』

2. 水分が多すぎる

食事の汁が残ったままごみに捨てる様子
『生ごみの80%は水分と言われており、生ごみの水分を絞らずに捨てると、収集の際に清掃員が排水を浴びて汚れてしまう恐れがあります。また、排水は収集車の中に溜まり、嫌なニオイの原因に。ごみのニオイは水分によって引き起こされるため、水分をできるだけ少なくすれば家庭でもごみのニオイを抑えられます。

水分が多く残っていると焼却の際に燃えづらいという問題も。燃やす時間が長くなるとその分多くのCo2を排出することになりますし、多くの重油が必要になります。重油は税金で買っているので、税金の無駄遣いに繋がります。

生ごみの水分を減らすことでごみの総量が減るので、地球にも、私たちの生活にも良い影響があります。捨てる前に水分をよく絞りましょう。また、野菜は皮をむいて切ってから洗うことで捨てる部分に水滴がつかないため、それだけでもかなりの水分を減らすことができます。』

3. 中身が入ったまま捨てる

清掃工場に集められる中身が入ったままのボトル
『清掃員が一番困るのは、中身が入ったままの瓶やペットボトルが出されることです。飲み物が入ったままのペットボトルは全て清掃員が手作業で中身を空けて洗浄しています。また、たばこの吸い殻が捨てられた缶はリサイクルができないため取り除く必要があります。ペットボトルや缶を資源に出す際には中身を空け、水で流してから出すようにしましょう。ラベルは取れる範囲内で取るようにしてください。まれに、しっかりと容器に張り付けられているものもありますが、そのような場合は残っていても処理段階で除去できるので問題ありません。』

家庭でできる「ごみを減らす工夫」

ここまでごみの分別、捨て方についてご紹介してきましたが、最初にも触れたとおり、大切なのは「ごみを減らすこと」です。最後にごみの減らし方を、滝沢さんに聞ききました。

レンタルやフリマアプリを活用する

フリマアプリに赤いカバンを出品する様子
『現代ではさまざまなものが、レンタルやサブスクで利用できます。また、フリマアプリで個人間のやり取りも可能です。このようなサービスを利用することで、将来のごみを減らすことができます。』

フリマアプリの活用術については、こちらの記事もチェックしてみてください。

買い物をする時に、捨てる時のことも考える

『究極的には物を買わないことが一番ごみを減らすことに繋がるのですが、そうもいきません。何かを買うときには本当にそれが必要なのか、捨てる時はどのように捨てるのかをよく考えることが大切です。』

一人一人が少しずつ意識するだけで変わる

生ごみを分別して肥料にリサイクル
『ごみの分別やごみを減らす取り組みは、全てを完璧にやろうとするととても大変です。まずは何か1つでもよいので、ごみを減らすためにできることをやってみましょう。1人が100歩進むよりも100人が1歩ずつ進むことが大切です。小さな心がけでも、みんなが意識すれば大きな力になります。将来のためにもぜひ今日から始めてみてください。』
この記事を一つのきっかけに、分別の重要性やリサイクルについて考えてみませんか?
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こちらの記事では、食品ロスを減らす買い物の仕方や調理方法について紹介しています。
気温が高い時期の、ごみのニオイを抑える方法も参考にしてみてください。

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