正しい枕の洗い方で寝心地を快適に。素材別の洗濯・お手入れ方法を解説
毎日の就寝時に使用する枕。枕カバーやシーツは頻繁に洗濯しても、枕本体を洗濯する方は少ないのではないでしょうか。枕が洗えることや、洗濯方法を知らないといった方も多いかもしれません。この記事では、種類別の枕のお手入れ方法について紹介します。自分の枕が洗えるかチェックし、素材に合ったお手入れをしましょう。
枕のお手入れが必要な理由
枕カバーを洗っていても、汚れは枕本体に浸透します。そのまま汚れを放置していると、頭皮のニオイや肌トラブルにつながる可能性も。そのため、枕本体のお手入れも欠かせません。
①汚れは枕本体にも浸透する
枕は睡眠中に頭や顔が触れるため、寝汗や皮脂、フケなどで汚れます。汚れは枕カバーだけではなく、枕自体にも徐々に浸透し、ダニや雑菌が繁殖しやすくなります。
②枕の汚れは頭皮や肌トラブルの元になる恐れも
美容クリームや美容液などを寝る前に使用すると、枕に付着します。睡眠中に肌から枕に付着した美容液やクリーム、汗などをそのままにしておくと酸化して汚れに変わり、菌の繁殖につながります。枕で菌が繁殖しているとニオイが発生しやすいだけではなく、肌が触れた時に菌が付いてしまうかもしれません。肌や頭皮のトラブルの原因が、実は枕の汚れというケースもあります。
③年に2回はお手入れを
枕の洗濯頻度は、年に2回が推奨されています。いつものお手入れは枕カバーを週に1度変えるか、汚れた時に洗濯するくらいで問題ありません。半年に一度のペースを守る必要はなく、夏のように「寝汗をかく季節になったら枕を洗う」と決めても良いでしょう。ただし、枕の素材によっては洗いすぎると寿命が短くなるので注意が必要です。
参考までに、素材ごとの枕の寿命は以下の通りです。
わた素材 | 羽根 | ウレタン | パイプ | そばがら |
2〜3年 | 2〜3年 | 3〜5年 | 3〜5年 | 1〜2年 |
洗える枕・洗えない枕がある
枕の素材によっては洗濯には向かないものもあります。自分が使っている枕の素材が洗濯できるかどうかを知り、適切なお手入れをしましょう。
まずは枕の洗濯表示をチェック
洗える素材が使われていても、一部の枕は洗えない場合もあります。枕に付いている洗濯表示タグを見て、洗えるかどうかや、洗い方を確認してみましょう。
下記の記事では、洗濯表示について詳しく解説しているので参考にしてみてください。
洗える枕の素材一覧
<洗える枕の種類>
・ポリエステルわた
・ビーズ
・パイプ
・ポリエステルわた
・ビーズ
・パイプ
上記の素材は基本的に洗濯可能ですが、いずれも製品によっては洗えない場合があります。ビーズにはコルマビーズやミニボールなどの種類があり、中には洗濯できないものも。
洗えない枕の素材一覧
<洗えない枕の種類>
・そばがら
・低反発ウレタン
・羽毛
・そばがら
・低反発ウレタン
・羽毛
そばがらは乾きにくいため、洗濯するとカビや腐食を起こす恐れがあります。ウレタン素材は水に弱く、洗濯すると硬さが変わってしまうので水洗いには向きません。羽毛も洗濯によってふっくらとした触感が失われてしまうため、自宅での洗濯は避けるのが無難です。ただし、製品によっては洗濯可能な羽毛枕もあるので、一度表示を確認してみましょう。洗えない枕のお手入れ方法については、後ほど解説します。
【素材別】枕の洗い方&干し方
洗濯できる素材の枕について、素材の特徴や洗い方の他、洗った枕を干すコツや、素材に合った干し方を紹介します。枕は乾くのに時間がかかり、素材によっては数日干す必要がある場合も。生乾きのまま使うとカビの発生やダニが付く原因にもなるので、晴れ予報が続く時に干すなど、天候なども考慮しましょう。使うまでに乾かない場合は、別の枕を使うか、バスタオルなどを丸めて代用するなどの対策をしてください。
ポリエステルわた|洗い方
ポリエステルわたは枕に多く使われている人工繊維で、ふわふわとしています。水洗いできないタイプもあるので、洗濯表示を確認しましょう。衣類用洗剤を使い、洗濯ネットに入れて「ソフト洗い」「ドライコース」などで洗います。
<手洗い表示が付いたポリエステルわた枕の洗い方>
・浴槽にぬるま湯を溜め、中性洗剤を溶かして枕を浸した後にゆっくり揉み洗いをする
・泡がなくなるまで水を数回変えてすすぐ
・洗い終わったら両手で水分を押し出すように上から押さえて水を切る
・脱水を繰り返してできるだけ水分を抜く
・浴槽にぬるま湯を溜め、中性洗剤を溶かして枕を浸した後にゆっくり揉み洗いをする
・泡がなくなるまで水を数回変えてすすぐ
・洗い終わったら両手で水分を押し出すように上から押さえて水を切る
・脱水を繰り返してできるだけ水分を抜く
ポリエステルわた|干し方:天日干し
ポリエステルわたの枕は天日干しできます。100均にもある枕ハンガーや平干し用のカゴを使って干すのがおすすめ。長時間外に干すと枕の生地が日焼けして変色する場合があるので、1〜2時間を目安に上下をひっくり返しながら干しましょう。
ビーズ|洗い方
ビーズが入っている枕は洗えないものもあるので、こちらも洗濯表示の確認をしましょう。細かいビーズは水分を吸収して乾きにくいため、水洗いは不向きと言われています。ただし、中が空洞になっているコルマビーズは水洗いができます。
取り出せるタイプのビーズなら、ザルに移して水洗いすると洗濯が楽です。洗濯できるビーズ枕は、ネットに入れて「ソフト洗い」「ドライコース」など弱い水流で洗います。
ビーズ|干し方:陰干し
枕の中に入っているビーズは、細かく密集しています。密集している分、通気性が悪いため、表面に近い部分は乾いていても中心部分には水分が残っているかもしれません。大きさにもよりますが、ビーズ枕は乾燥に時間がかかると覚えておきましょう。完全に乾燥させるまでに3〜7日程度の時間がかかることを想定して、天気の良い日に風通しの良い場所で陰干しをしてください。
パイプ|洗い方
ストローのような筒状の素材を細かく切ったパイプは、耐久性があり通気性にも優れています。水洗いが可能で、繰り返し使っても劣化しにくいと言われています。ネットに入れて、洗濯機での丸洗いもできます。
パイプ|干し方:天日干し
パイプは中が空洞になっているため、表面が乾いていても中には水が残っている場合があります。中のパイプ自体が取り出せるものは、取り出して洗濯した後に、パイプがこぼれないように干してから入れ直しましょう。中の素材が取り出せないものは、平干しカゴや枕ハンガーなどを使って天日干しするのがおすすめです。
洗えない枕のお手入れ方法
洗えない素材の枕は、干したり布団乾燥機を使ったりしてお手入れしましょう。
外に干す
洗えない枕は、定期的に外に干すとカビやダニの発生を防げます。洗える枕と同様に素材によって干し方が分かれるため、必ず枕の素材を確認してから天日干しや陰干しを行いましょう。外に干す際は湿気の多い早朝を避け、10~15時までに1~2時間程度を目安にします。
<天日干しが向いている素材>
そばがら
<干す頻度>
できれば毎日。少なくとも週1~2回。
そばがら
<干す頻度>
できれば毎日。少なくとも週1~2回。
<陰干しが向いている素材>
低反発ウレタン、羽毛
<干す頻度>
できれば毎日。少なくとも3日に1回。
低反発ウレタン、羽毛
<干す頻度>
できれば毎日。少なくとも3日に1回。
布団乾燥機を使う
布団乾燥機を使うのもひとつの方法です。天気が悪い時期や湿度の高い日も、布団を乾燥させるついでに枕を布団の中に入れて乾燥させれば楽にお手入れができます。布団乾燥機の使用後は、掃除機でダニの死骸やフンを吸い取るようにしましょう。
枕の洗い方をチェックして、定期的にお手入れしよう
枕の素材によって洗い方や干し方は変わります。毎日使うものだからこそ、いつでも清潔にして気持ち良く眠りにつきましょう。
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