ハラミって、ホルモン?焼肉でおすすめの部位を比較!味や食感の違いを楽しもう
カルビやロース、タンなど、焼肉の部位にはさまざまな種類があり、中には聞き慣れない名前も。部位ごとの特徴やおいしい焼き方を知れば、今よりもっと焼肉が楽しめるかもしれません。焼肉の定番部位や希少部位、ホルモンに分けて、おすすめの部位を紹介します。
焼肉と言えば外せない!定番部位4種
肉は部位ごとに味わいや食感が異なります。まずはカルビやロースなど、人気の高い部位から見ていきましょう。味の特徴や、おいしい焼き加減も紹介します。
カルビ
カルビは、牛のあばら周辺のバラ肉。脂の甘みとジューシーさが特徴です。主に肩バラ・トモバラの2種類のバラ肉が使われ、焼肉店では主にトモバラがカルビとして提供されています。
その他、三角バラやカイノミ・中落ちカルビなどもカルビに分類されます。溶け出した脂が少し焦げる程度の焼き加減で食べるのがおすすめです。
ロース
ロースは、肩から腰にかけての肉の総称。脂が少なめで、赤身が多いのが特徴です。あっさりした味わいの肩ロース(クラシタ)、脂の甘みを感じるリブロース(カブリ)、細かいサシが入り、口いっぱいに脂の甘みが広がるサーロイン(ロイン)の3つに分類されます。
火を通し過ぎると硬くなるため、強火で片面を焼き、肉汁が出たら裏返して軽く焼き、少し焼き色がついたらまた返して食べるのがおすすめです。
タン
タンは牛の舌にあたる希少部位で、ホルモン(内臓系部位)の一種。歯切れの良い食感が特徴です。タン元・タン中・タン先・タン下の4種類に分けられます。
特上タンと呼ばれるのは、タンの中で最もやわらかいタン元(舌の根元)です。一般的なタンや上タンは、タン元とタン先の間のタン中と呼ばれる部分で、適度な脂と歯ごたえがあります。
網に乗せて片面を焼き、反り返ってきたらひっくり返して反対の面を焼きます。色が変わったら食べ頃です。
ハラミ(サガリ)
一見、赤身肉のような見た目のハラミ(サガリ)は、牛の横隔膜付近にあるホルモンです。肉の味をしっかり感じられ、うまみが多いのが特徴。ホルモン特有のクセはなく、赤身肉のように食べられます。
焼いても硬くなりづらく、弾力があるのにやわらかい部位です。焦げ目をつけるくらいしっかりめに焼くと、うまみを最大限に引き出せます。
メニューにあったら食べたい!希少部位4種
次に、ミスジ(ハゴイタ)やイチボなどの希少部位を紹介します。聞いたことのない部位があるかもしれませんが、その美味しさは格別です。焼肉店やスーパーで見つけたら、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
ミスジ(ハゴイタ)
ミスジ(ハゴイタ)は肩(ウデ)の一部で、牛の肩甲骨の内側の部位です。中心に一本筋が入り、葉脈のようにきれいにサシが入った断面が特徴。細かく動かす部位のため、細かい繊維が入ってやわらかい食感です。牛1頭から数kg程度しか取れず、希少価値が高い部位として知られています。
脂を落とし過ぎると硬い食感になるため、あまり長く焼かない方が良いでしょう。タレとの相性が良いので、醤油ダレで食べるのがおすすめです。
イチボ
イチボは牛の外モモにつながるお尻の肉の一部分で、モモ肉に分類されます。サシが入ってほど良い甘みがあり、赤身としての肉肉しさも感じられる部位です。牛1頭から約2〜4kgしか取れない希少部位として知られています。
脂が多いため、焼く時も網やプレートにくっつきにくいのが特徴。焼肉では、外をカリッと焼き、塩で食べるのがおすすめです。
トウガラシ(トンビ)
トウガラシ(トンビ)は、牛の肩甲骨付近の部位です。サシは少なく、赤身感が強いのが特徴。味はさっぱりとしており、噛めば噛むほどうまみがにじみ出ます。
なるべくレアで、あまり焼き過ぎずに食べるのが良いでしょう。醤油や甘めのタレと好相性です。
シャトーブリアン
シャトーブリアンは、牛ヒレ肉のうちで特に肉質の良い真ん中の部分にあたる、希少性が高い部位です。最も運動量が少ない部位であるため、肉質は非常にやわらかく、キメが細かいのが特徴。脂身は少なめです。
牛ヒレ肉自体が貴重な部位ですが、シャトーブリアンは牛1頭から2kg未満しか取れないため、値段も高い傾向にあります。
片面を焼き、少しでも水分が蒸発してきたら裏返し、さっと焼いて食べるのがおすすめです。塩やレモンなど、シンプルな味付けが合います。
独特の食感が魅力!ホルモン4種
ホルモンは、プリプリ・コリコリとした食感や、噛むほどに広がる脂の甘みなどが魅力。ホルモン専門の焼肉店もあるほど、ファンが多い部位です。焼いてもあまり色が変わらない部位だけに焼けているのか判断が難しい場合がありますが、ちょうど良い焼き加減を紹介します。
シマチョウ(テッチャン)
シマチョウ(テッチャン)は、牛の大腸にあたる部位です。しっかり下処理されていれば臭みをを感じにくく、縞模様のような見た目が特徴。焼肉店で「ホルモン」と呼ぶものは、シマチョウ(テッチャン)を指すことが多いようです。牛1頭からは数kgしか取れないため、希少部位とも言われています。
皮を下にして強火で焼き、皮に焼き色がついたら裏返します。表面に脂が溶け出してテラテラと光ってきたら食べ頃です。噛めば噛むほど、脂のうまみと濃厚な味わいが広がります。
ミノ(ガツ・上ミノ)
ミノ(ガツ・上ミノ)は、牛の胃袋にあたる部位です。ハチノス・センマイ・ギアラと合わせた4つの胃のうちの、1番目の胃にあたります。4つの胃の中で最も大きく、肉厚で弾力があり、歯応えが良いのが特徴。脂は少なめで、どちらかと言えば淡白な味わいです。
焦がさないように転がしながら焼くと、パサつきを抑えられておいしく食べられます。肉に切れ目が入っている場合は、切れ目が開ききったら食べ頃のサインです。
センマイ
センマイは、牛の3番目の胃袋にあたる部位です。ひだが多く入っていることから、センマイ(千枚)と呼ばれています。黒っぽい見た目とザラザラとした舌触り、コリコリの食感が特徴。味わいはあっさりしています。
火を通し、くるっと丸くなってきたら食べ頃です。完全に丸まってしまうと、火が通り過ぎて硬くなるため注意しましょう。
レバー(キモ)
レバー(キモ)は、牛の肝臓にあたる部位です。少しクセのある味わいと、とろけるような食感が特徴。火を通し過ぎると食感が悪くなり、臭みも出やすくなります。
火力が弱い端の方で、ひっくり返しながら慎重に焼くと良いでしょう。レバーは鉄分やビタミンAを豊富に含むため、貧血予防にも効果的です。鉄分は、レバー以外にはこんな食べ物に多く含まれています。
どの部位から焼く?焼肉をする時のおすすめの焼き順
最後に、焼肉をするときのおすすめの焼き順を紹介します。基本は味が薄め、脂が少なめの肉を先に焼くと覚えておくと良いでしょう。
まずはさっぱりしたタンから焼く
最初は、さっぱりと食べられるタンがおすすめ。網にもくっつきにくく、塩で食べれば、次に焼く肉の味を気にしなくて良いのが理由です。タンは淡白な味わいが魅力なので、脂の多い部位やタレ味の肉の後に食べると、うまみを感じにくくなってしまいます。
カルビやロースで王道焼肉を堪能しよう
次に、カルビやロースなどの定番部位を焼いていきます。脂の多い部位は、脂を落とすように焼くと良いでしょう。
タレや醤油などでしっかり味がついた肉も多いため、好相性の野菜を一緒に焼いて交互に食べてみてください。サンチュなどに巻いて食べるのもおすすめです。
締めにはホルモンや赤身肉をお好みで
締めには、脂とうまみたっぷりのホルモンを楽しみます。ホルモンは脂が多く焦げ付きやすいため、最後に焼けば、網の汚れを気にする必要がありません。脂をしっかり落としながら焼くのがコツです。
既にお腹いっぱいで胃に余裕がなければ、あっさりと赤身の薄切り肉で締めるのも良いでしょう。
焼肉は部位ごとに味わいが異なる!特徴を知っておいしく食べよう
焼肉にはカルビやロースなどの定番部位をはじめ、希少部位やホルモンなどがあります。焼き加減を工夫したり、普段食べないような部位の肉を食べてみたりすると、新たなおいしさを発見できるかもしれません。
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おうち焼肉の楽しみ方については、こちらの記事で詳しく紹介しています。