【節約アドバイザーに聞いた】「お得」を手に入れる!チラシの読み方&買い物の仕方
2022年以降、食品をはじめ私たちの身の回りで値上げが相次いでいます。2023年も、原油高や原材料高などの影響で食料品の値上げが続く予定です。「今年は特に節約をしたい!」と考える方へ、本当にお得な情報を手に入れるためのチラシの読み方と買い物の仕方を節約アドバイザーの和田由貴さんに伺いました。
節約アドバイザー|和田由貴さん
消費生活アドバイザー、家電製品アドバイザー、食生活アドバイザーなど、暮らしや家事の専門家として多方面で活躍。「節約は、無理をしないで楽しく!」をモットーに、耐える節約ではなく快適と節約を両立したスマートで賢い節約生活を提唱している。
チラシで「お得」を見つける方法
生活費の中でも大きな割合を占める食費。2022年は2万品目以上の油、小麦粉、乳製品など、日常的に使用するものが値上がりし、家計に打撃を与えています。そこで、食費を節約するために、まずは買い物の仕方から見直してみませんか?まずは、お買い物に行く前のチラシを活用した情報収集から話を伺いました。
一番目立つところはお得
お得品を見つけるために、まずは一番に目に飛び込んできたものに注目しましょう。例えば、大きな赤い文字で書かれた数字や数字の後ろに爆発マークがついている値段は一番目に付くのではないでしょうか?
お店の意図としては最初に「安い!」と思ってもらいたいので、目玉のお買い得品は大きく、目立つように配置をしています。
お店の意図としては最初に「安い!」と思ってもらいたいので、目玉のお買い得品は大きく、目立つように配置をしています。
日替わり品はお得
週の前半に発行されるチラシには、平日の日替わり品が載っていることが多いです。曜日限定のお買い得品は、ほとんど儲けの出ない超目玉品であることも多いので必ずチェックしましょう。
週の後半に発行されるチラシには週末の食事用にちょっと良い食材が載ることが多いので、ごちそうのための買い物がしたい場合は週の後半のチラシがおすすめです。
週の後半に発行されるチラシには週末の食事用にちょっと良い食材が載ることが多いので、ごちそうのための買い物がしたい場合は週の後半のチラシがおすすめです。
ポイントデーは買う内容によって判断
スーパーの生鮮食品など価格の変動が多いものは、ポイントデーに合わせて値段の調整がされていることも。普段から金額感を知っておいて本当にお得かをよく見極める必要があります。一方、ドラッグストアや家電量販店など、比較的値段が安定しているところで買い物する場合はお得になる可能性が高いので、総合的に見て判断しましょう。
意外とお得でないものもある!?
チラシに載っている情報で注意したいのが「○○円均一」の商品。一見お得そうに見えますが、さまざまな種類のものが同じ金額に統一されているので、中には普段と変わらない金額の物もあります。
チラシでお得を見つけるために普段からできること
1. よく買うものの相場感を把握する
チラシに載っているものはどれもお得なように見えてしまうので、大切なのは普段からよく行くスーパーやよく買うものの値段の相場を知っておくことです。
野菜や果物は実際に現物を見ないと、安いのか高いのかが判断付きにくいところもありますが、調味料や加工食品などは金額相場や底値を知っておくと、チラシを見たときに本当に安いかどうかが判断できます。
もし忘れてしまいそうなら、スマホのメモや「底値記録アプリ」を利用するのもおすすめです。
野菜や果物は実際に現物を見ないと、安いのか高いのかが判断付きにくいところもありますが、調味料や加工食品などは金額相場や底値を知っておくと、チラシを見たときに本当に安いかどうかが判断できます。
もし忘れてしまいそうなら、スマホのメモや「底値記録アプリ」を利用するのもおすすめです。
2. よく行く店の傾向を掴む
スーパーによっては、月単位でお買い得品の設定をしているところも少なくありません。例えば、「毎月10日前後にインスタントコーヒーが20%オフになる日がある」などです。リピートして買うものであれば、このサイクルが分かっていると「そろそろお得な日だからまだ買わないでおこう」などと判断をすることができます。手帳などでチェックをしておくと、徐々に傾向が掴めてくるでしょう。
3. 電子チラシを活用する
電子チラシは位置情報で自分の家から近いお店のチラシを無料で検索できたり、お気に入りのお店の新着チラシの通知が来たりと便利な機能が多いのでおすすめです。スクショもできるので、アルバムに簡易的な底値表を作ることもできます。自分が普段行かないお店のチラシも見られるので、思わぬお得情報を見つけることができるかもしれません。
お得を見つける買い物|5つのポイント
チラシを見て、お得情報が分かったら買い物に行きましょう。買い物をする際に、お得を手に入れるポイントを5つ紹介します。
①買い物の頻度
買い物に行くとついつい余計なものまで買ってしまうので、本来であれば買い物の回数は少なければ少ないほど良いです。
ただ、献立を立てずにいきなり大量の買い物をしてしまうと食材を無駄にしてしまうことになるので、どれだけ計画的に使えるかを考えて徐々に買い物の回数を減らしていくことをおすすめします。
ただ、献立を立てずにいきなり大量の買い物をしてしまうと食材を無駄にしてしまうことになるので、どれだけ計画的に使えるかを考えて徐々に買い物の回数を減らしていくことをおすすめします。
②家にある食材を使い切ることを考える
考える時は家にある食材を使い切るレシピを考えるようにしましょう。環境省のデータによると、食品のロスは4人家族で年間6万円にもなると言われています。そして、その半分が野菜のロスです。ロスをできるだけ少なくするために、少しだけ必要で使い切れなそうなものは、冷凍食品を頼るという手もあります。
こちらの記事では、食品ロスを減らす方法について紹介しています。
③買い物リストは2種類作る
買い物に行く前に買い物リストを作る人は多いと思いますが、お得を手に入れるためには2種類の買い物リストを作ることがポイントです。
[リスト①]生鮮品や日配品などの日々の買い物リスト
今家にある食材から献立を考えて必要なものをリストアップします。また、「日配品」と呼ばれるパンや牛乳などの日持ちのしない加工食品もこちらに記載します。
今家にある食材から献立を考えて必要なものをリストアップします。また、「日配品」と呼ばれるパンや牛乳などの日持ちのしない加工食品もこちらに記載します。
[リスト②]調味料や洗剤など、たまに買うもののリスト
食材や洗剤のストックは、たくさんあると無駄に繋がります。ストックは使いかけものものプラス1つくらいが適切です。
適切なストックを守るために、たまに買うものの買い物リストは生鮮品と分けておくことがおすすめ。そうすることで、チラシの特売日やポイントデーに必要なものを必要なだけ買うことができるため、お得に繋がります。
食材や洗剤のストックは、たくさんあると無駄に繋がります。ストックは使いかけものものプラス1つくらいが適切です。
適切なストックを守るために、たまに買うものの買い物リストは生鮮品と分けておくことがおすすめ。そうすることで、チラシの特売日やポイントデーに必要なものを必要なだけ買うことができるため、お得に繋がります。
こちらの記事では、1週間献立の買い物リストの作り方について紹介しています。
④予算を守る
いくらお得なものでも、月の予算を超えて多くのものを買ってしまっては元も子もありません。買い物をする際に一番大切なことは「予算を守ること」です。
1日あたりの予算はいくらで、今日は何日分の買い物をしなくてはいけないのか、自分の中で予算を意識して、超えない範囲内で買い物をするようにしましょう。
1日あたりの予算はいくらで、今日は何日分の買い物をしなくてはいけないのか、自分の中で予算を意識して、超えない範囲内で買い物をするようにしましょう。
⑤お得品がある場所をチェック
お得品はスーパーの中でも「エンド」と呼ばれる場所に置かれることが多いので、チラシ以外にもお得な品がないかをチェックしてみましょう。野菜売り場では「島陳列」と呼ばれる、壁沿いではないところに設けられた売り場にお得品が並ぶことが多いです。
チラシチェックとお買い物のポイントでお得を手に入れよう
私たちにお得な情報を教えてくれる便利なチラシ。しかし、ただチラシを見るだけでは、本当にお得な買い物はできません。正しいチラシの見方と買い物のポイントを知って、「お得な買い物」ができるようになりましょう。
今後も想定される値上げラッシュに向けて、オトクな情報やサービスを利用するなど、ちょっとした工夫で値上げラッシュを乗り切りましょう!
電子チラシサービスShufoo!(シュフー)は、近所のスーパーやドラッグストアのチラシや特売情報をPCやスマホで簡単に探すことができます。
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さらに、食費を上手にやりくりするには、1週間献立も活用しながらまとめ買いするのがおすすめです。シュフーチラシアプリなら、節約レシピも検索することができます。こちらもぜひチェックしてみてくださいね。