お米にカビが生えるのはなぜ? 原因と対策を解説! ダニにも要注意
米は保存状態によってカビが生えたり、ダニが発生したりすることもあります。もしも米の表面が黒やグレー、茶色などに変色していたら、カビが生えているのかもしれません。この記事では、米にカビが生えた時の見分け方や食べられるかどうか、カビや虫が発生する原因、防止できる保存方法を紹介します。おいしいご飯を食べるための参考にしてみてください。
カビやダニが発生した米は食べられる?
最初にカビが生えたり、ダニなどの虫が発生したりした米が食べられるかどうかを見ていきましょう。あわせて食べてしまった場合の対処法も紹介します。
カビが生えた米は食べられない
カビが生えた米は表面だけではなく、内部にも菌が繁殖しているため食べられません。水洗いしても菌は取り除けず、またカビが出した毒素は加熱しても消えないため、炊いた後のご飯に残ってしまいます。カビが生えた米は、食中毒を起こす危険性があるので食べないようにしてください。
もしカビに気づかずに食べてしまっても、少量なら問題はありません。国産の米に発生するカビで、強い毒素を持つものはないといわれますが、万が一、思い当たることがあったらすぐに内科や胃腸科を受診しましょう。
ダニなどの虫が発生した米は食べないほうが無難
ダニなどの虫が発生した米は、虫を駆除すれば食べられますが、味は落ちます。虫を駆除する場合は見えやすいように日の当たる場所で白い紙に米を広げ、割り箸やピンセットで虫を取り除きます。コクゾウムシの成虫などは光に反応するので新聞紙などに米を広げ、直射日光を避けて光が当たるくらいの場所に置くのも有効です。数時間でコクゾウムシが逃げていきます。
他にも米を研ぐ際に、しばらく水に浸けて虫を殺す方法もあります。死んだ虫が浮いたら水を替えて再び水に浸け、浮いてこなくなるまで繰り返してください。虫に食われた米は中が空洞で水に浮くので、浮いている米も取り除いておきます。
ただし、虫のフンや卵は目に見えないほど小さく、取り除けないことも。また人によっては、虫が発生した米を食べることでアレルギー症状を起こす危険性があります。心配であれば、虫が発生した米は食べずに処分するのが無難です。
米にカビやダニがついた?見分ける時のポイント
続いて米にカビが生えた時の見分け方を見ていきましょう。カビが生えているかどうかは、米の色や臭い、手触りなどで確認できます。また虫が発生した状態も説明します。
米の表面に緑・茶色・ピンクなどの粉がついている
米の表面に、緑や黒、茶色、グレー、ピンクなどの細かい粉がついていたら、カビが生えている証拠です。カビが微量の場合、米を見ただけでは分からないこともあります。米を研いだ後の水が黒色や茶色に濁ったら、細かいカビが生えている可能性が高いので食べないようにしましょう。
カビ臭い、酸っぱいなどの臭いがする
見た目でカビが生えているかを判断できない時は、米のニオイを嗅いでみましょう。保存していた米のニオイがカビ臭かったり、酸っぱかったりする時はカビが生えている可能性があります。生米で分からなくても、炊いたご飯から異臭がする場合はカビが生えていた可能性が高いので食べないようにしてください。
触るとしっとりしている
米を触ってしっとりとした湿気を感じる場合は、カビが発生している可能性があります。しっとりしている米は、通常のサラサラとした手触りとは違うのでカビに気づきやすいです。湿気を感じるほど手触りが変わっていると、見た目やニオイも変わっている可能性が高いので、あわせてチェックしましょう。
黒や茶色の粒が混ざっている
米に黒や茶色の粒が混ざっている、米粒の一部が黒い・割れているなどの場合は、虫が発生している可能性があります。黒や茶色の粒はダニやコクゾウムシ、チャタテムシといった虫です。米粒の一部が黒いのは虫食いの跡で、割れているのは米の中に虫が卵を産んでいる可能性があります。虫が発生した米の対処法は下記で解説しているので、参考にしてください。
米にカビやダニが発生する原因
米にカビやダニなどの虫が発生する原因は保存状態にあります。カビが生えやすい4つの条件や虫が発生する原因を解説します。
カビ:温度や湿度が高い
カビは、以下の条件が揃うと発生します。
・温度:20〜30度(25〜28度が最も繁殖しやすい)
・湿度:70〜80%
・栄養:カビの餌となる栄養分(米)
・酸素:カビは生物なので繁殖には酸素が必要
・温度:20〜30度(25〜28度が最も繁殖しやすい)
・湿度:70〜80%
・栄養:カビの餌となる栄養分(米)
・酸素:カビは生物なので繁殖には酸素が必要
保存場所が高温で湿度が高い場合、カビが発生しやすくなります。
ダニ:卵が産み付けられていた・米袋に侵入した
保存した米にダニなどの虫が発生する原因は、以下が考えられます。
・稲刈り前の稲穂や貯蔵時の米に産み付けられていた卵が孵化した
・米袋の通気穴から虫が侵入した
・米袋を虫が食いちぎって侵入した
・稲刈り前の稲穂や貯蔵時の米に産み付けられていた卵が孵化した
・米袋の通気穴から虫が侵入した
・米袋を虫が食いちぎって侵入した
米袋の種類によっては通気穴を小さくしたり、逆止弁を付けたりして虫の侵入対策しているものもありますが、すべてではありません。購入した袋のままで保存するのは危険なので、次に紹介する正しい方法で米を保存しましょう。
カビやダニを寄せ付けない!正しい米の保存方法
米をカビやダニから守り、安全においしく食べられるよう、正しい保存方法を確認しておきましょう。温度や湿度に気を付け、ダニが侵入しないように密閉容器を利用するのがおすすめです。
密封容器に入れる
冷蔵保存や常温保存の際に密封容器に入れることで、空気に触れずにカビや虫の侵入や湿気を防げます。密封できるシール容器やファスナー付き保存袋に米を小分けして保存するのがおすすめです。
保存袋だけではなく、ペットボトルも使用できます。ペットボトルは密封性が高く、米の量に応じて容量を使い分けやすいので便利です。ただし、お茶やジュースなどが入っていたペットボトルはニオイがあると米に移るので、水のペットボトルを使うほうが無難です。口を付けて飲むペットボトルは雑菌が繁殖しやすいため、必ず洗って乾かしてから使いましょう。
米びつで常温保存する場合は防虫剤を入れる
米びつなどで米を常温で保存するなら、米用の防虫剤を使うのがおすすめです。防虫剤は、米の量や容器の大きさに合わせて選びましょう。他に乾燥した唐辛子を米の中に入れるのも防虫効果があります。唐辛子の目安は、米10kgに対して5~6本です。唐辛子はお茶用のパックに入れたり、保存容器内に貼り付けたりするだけで効果があるので手軽に対策できます。
冷蔵庫で保存する
スペースに余裕があるなら、冷蔵庫に保存する方法も。カビやダニなどの虫を防ぐには、一定の温度や湿度を保てる冷蔵庫(野菜室)での保存が有効です。
冷蔵庫なら、直射日光が当たらないので米の劣化も防げます。
冷蔵庫なら、直射日光が当たらないので米の劣化も防げます。
ただし、冷蔵庫と室温では温度差があるので、出し入れする際に結露が発生する恐れがあります。結露はカビの原因になるので、米が入った容器を出したらすぐ冷蔵庫に戻す、冷蔵庫を開けっぱなしにしないなど温度差に注意しましょう。
米につくカビやダニを防いでおいしいご飯を食べよう
一度カビが発生した米は食べられません。またダニなどの虫も発生するとフンや卵が米の中に入り、衛生面に問題があります。カビや虫は密封容器に入れて冷蔵庫で保存したり、米用の防虫剤を入れたりして予防しましょう。記事で紹介した保存方法を参考に、安全なご飯を楽しんでください。
米や容器を購入するなら、Shufoo!(シュフー)で近くのスーパーやホームセンターの情報をチェックするのがおすすめです。
特売情報やレシピ検索ができるシュフーチラシアプリのダウンロードはこちらから