夏休みは星座鑑賞のベストシーズン!夏の星座や流星群の見つけ方も
7月から8月の夏休みシーズンは、1年の中で最も夜の気温が高く、星座や流星群の観測を楽しみやすい時期です。この記事では、2022年の夏に観測できる星座や流星群を紹介。さらに、観測におけるポイントや持ち物、注意点も解説します。夜空の星を観察して、夏休みの自由研究のテーマにするのもおすすめです!
夏の代表的な星座「夏の大三角」
夏の星座鑑賞では、まず「夏の大三角」を見つけることからスタートしましょう。夏の大三角とは、はくちょう座「デネブ」、こと座「ベガ」、わし座「アルタイル」の3つを結んだ大きな三角形のこと。夏休みの夜にはほぼ毎日見られる、大きくて見つけやすい星座です。夏の大三角は、夏の星座を観測する際のガイド役にもなっています。なお見つけ方のコツは、後ほど詳しく紹介します。
夏に鑑賞できる6つの星座一覧
夏の大三角が見つけられたら、次に夏の星座を観測しましょう。ここでは、天体観測に向いている分かりやすい夏の星座をピックアップしました。星座の見つけ方やギリシャ神話でのストーリーも紹介します。
1. カシオペア座
カシオペア座はおおぐま座(北斗七星)と一緒に、北極星を見つけるガイドとなる星としても知られています。夜空の北の方にあり、非常に目立つ5つの星がWの形に並ぶ星座です。星の明るさが均一なので、比較的見つけやすい星座と言えるでしょう。周辺には天の川があり、双眼鏡で覗けば美しい光景を見られます。
ギリシャ神話におけるカシオペアは、アンドロメダ姫の母でした。娘の美しさを自慢しすぎたばかりに神を怒らせた結果、その娘を生贄として差し出すことになった悲劇的な物語があります。
2. おおぐま座(北斗七星)
夜空の北側の低い位置に、ひしゃくの形状のように並んでいる7つの星が、おおぐま座(北斗七星)です。上記の画像でいうと、尻尾の先端から数えて7つの星にあたります。この星座は大きく、古来より季節や時間を計ったり、北極星の位置を見つけたりする重要な星座として大切にされてきました。ちなみに、北極星はこぐま座の一部です。
3. はくちょう座(デネブ)
7月下旬の21時頃、夜空を見上げた時に頭の真上から東に少しずれた所にあるひときわ目立つ星座です。明るい一等星のデネブがあるので、比較的見つけやすいでしょう。天の川の中(天の川の北側)に大きな十字架の形に並ぶ明るい星が5つあり、これが翼を広げた白鳥のように見えることからはくちょう座と呼ばれるようになりました。
ギリシャ神話に登場する大神ゼウスが、スパルタの王妃レダに会いに行くため白鳥に変身したという物語が、はくちょう座の由来の1つと言われています。
4. わし座(アルタイル)
天の川に沿ってはくちょう座の十字架から南の方に目を向けると、小さな十字架の形に並ぶ星があります。翼を広げた鷲(わし)の姿に見えることから、わし座とされるようになりました。わし座にあるアルタイルという一等星は、七夕の彦星でもあります。ギリシャ神話で、大神ゼウスが美少年ガニメデスをさらう際に鷲に変身したことが由来と言われています。
5. こと座(ベガ)
はくちょう座のデネブ、わし座のアルタイルを底辺にして、そこから西に目を向けると青白く輝く明るい一等星があります。これがこと座のベガであり、七夕の織姫の星です。こと座は、ベガを含めた4つの星を各頂点にした平行四辺形の星座でもあります。
こと座の由来は、ギリシャ神話の中の音楽家オルフェウスが、死んだ妻を取り戻すため冥界に行き、たて琴を弾いたというという物語から来ています。
6. さそり座
見頃は7月下旬~8月で、赤く輝く明るい一等星の星アンタレスから構成される星座です。長いしっぽの先に毒のあるサソリの姿を表した星座で、アンタレスはこのさそり座の中心にあります。夜空の南側、低い位置にあり山やビルに隠れ見えないこともしばしば。右下からは、左側の方へカーブを描きながら星座が並び、この部分がサソリの尻尾を模しています。
ギリシャ神話では、乱暴者の狩人オリオンを殺したため、オリオンはサソリを恐れるようになったと言われています。このことからさそり座が地平線から出てくるとオリオン座が逃げるように沈み、さそり座が見えなくなるとオリオン座が上って見えると伝えられてきました。
夏の星座を見つける3つのコツ
星座の見つけ方にはコツがあります。夏の大三角は比較的見つけやすいですが、他の星座を探す際は星座早見盤やアプリを使うと便利です。
1. 夏の大三角を見つける
東の空の一番高くにひときわ明るく輝く、こと座のベガを最初に見つけるのがコツです。このベガを基点にこぶし2つ分ほどの距離にあるのがデネブ、こぶし3つ半ほどのところにアルタイルがあります。そしてこの3つを結んだものが夏の大三角です。初心者でも見つけやすいので、まずはこちらを見つけてみてください。
2. 星座早見盤を使う
星座早見盤は、いつ、どの方角に星が見えるかがわかる道具。日付と星空が書かれた円盤と、方角や時刻が書かれた円盤の2枚が重なっていてます。円盤を回して日付と時刻、見たい方角を合わせて空に掲げます。この星座早見盤を使って、事前に見たい星を予習するのもおすすめです。書店やホームセンターなどで購入できます。
3. 星座アプリを使う
空にかざすとその方向にある星座を表示し、天体観測のサポートをしてくれる便利なアプリもあります。GPS機能のあるアプリでは、スマホの位置情報を使って、現在地から見える星座を教えてくれるものもあります。
夏に鑑賞できる流星群
ここでは、夏に観測できる流星群の時期や時間帯を紹介します。また、2022年に観測できる流星群の一覧も紹介します。
1. みずがめ座δ(デルタ)南流星群
比較的観測しやすい流星群です。観測できる期間は2022年7月12日~8月23日で、23時頃が良いでしょう。最もはっきり見える活動的な日は2022年7月26日~30日頃。特に2022年7月29日は新月なので、観測におすすめです。同時期に、やぎ座流星群も見ることができます。
2. ペルセウス座流星群
三大流星群のひとつで、観測期間は2022年7月17日~8月24日です。21時~22時から見え始めますが、観測におすすめの時間帯は真夜中~明け方。最もはっきり見えるピークの日は2022年8月13日頃で、午前0時の前後1時間は北側を、午前0時~午前2時頃は東側を見てください。
明るい流星も多く、お盆や夏休み期間に重なることから、家族での観測におすすめ。夜でも気温が低くなりすぎないので過ごしやすいでしょう。なお、月明りを視界に入れないことが観測する際のポイントです。
その他2022年に鑑賞できる流星群一覧
【夏以外にも見られる2022年の流星群一覧】
<おうし座南流星群>9月10日~11月20日
<10月りゅう座流星群>10月6日~10月10日
<オリオン座流星群>10月2日~11月7日
<おうし座北流星群>10月20日~12月10日
<しし座流星群>11月6日~11月30日
<ふたご座流星群>12月4日~12月17日
<しぶんぎ座流星群>12月28日~1月12日
<おうし座南流星群>9月10日~11月20日
<10月りゅう座流星群>10月6日~10月10日
<オリオン座流星群>10月2日~11月7日
<おうし座北流星群>10月20日~12月10日
<しし座流星群>11月6日~11月30日
<ふたご座流星群>12月4日~12月17日
<しぶんぎ座流星群>12月28日~1月12日
夏の星座鑑賞|3つのポイント
ここでは夏に天体観測をするときのポイントや持ち物、注意点を紹介します。子どもと一緒に観測する際は特に、準備をしっかりして安全を確保して臨みましょう。
1. 天体観測に適切な場所・時間
街灯や街の明かりが少なく、空が見え、なるべく真っ暗な場所がベスト。街中であれば、建物の屋上や明かりの少ない公園が良いでしょう。キャンプ場や海辺もおすすめです。また、月の満ち欠けを考慮し、多くの星座や流星群を観測できる時間帯を選ぶこともポイントです。
2. 天体観測に必要な持ち物
<懐中電灯(ライト)>
天体観測では暗い場所に行くので、足元や手元を照らすライトが必要です。ライトに赤いセロファンを貼っておくと、光が弱くなるため、まぶし過ぎて星が見えなくなるのを防げます。
天体観測では暗い場所に行くので、足元や手元を照らすライトが必要です。ライトに赤いセロファンを貼っておくと、光が弱くなるため、まぶし過ぎて星が見えなくなるのを防げます。
<レジャーシート>
夜空をずっと見上げていると、首に負担がかかるためレジャーシートを敷いて寝転ぶと楽です。長時間の観測がしやすく、星空を身体全体で感じられるため感動も増すでしょう。
夜空をずっと見上げていると、首に負担がかかるためレジャーシートを敷いて寝転ぶと楽です。長時間の観測がしやすく、星空を身体全体で感じられるため感動も増すでしょう。
<時計・コンパス>
星の位置(方角や時間)を把握するために必要です。スマホのコンパス機能も使えます。
星の位置(方角や時間)を把握するために必要です。スマホのコンパス機能も使えます。
<虫よけアイテム>
虫よけスプレーや蚊取り線香は、虫が多い夏の夜の必須アイテム。虫に刺される煩わしさが無くなり、鑑賞に集中できます。さらに虫刺され用の薬もあると安心です。
虫よけスプレーや蚊取り線香は、虫が多い夏の夜の必須アイテム。虫に刺される煩わしさが無くなり、鑑賞に集中できます。さらに虫刺され用の薬もあると安心です。
<防寒着>
夏であっても、夜は意外と冷える場合があります。軽く羽織れるものを持っていくのがおすすめです。
夏であっても、夜は意外と冷える場合があります。軽く羽織れるものを持っていくのがおすすめです。
3. 天体観測をする際の注意点
月が出ているときは天体観測がしにくくなるので、できるだけ月明りを視界に入れないのがコツです。また、天体観測は暗い場所で行うため、小さな子どもがいる場合はしっかりと手をつなぎ、目を離さないよう注意しましょう。
夏は星座や流星群の鑑賞を楽しんで
今年の夏は事前準備をしっかりして、天体観測で美しい星座や流星群を堪能してみませんか。天体観測に必要なグッズや、おやつなどを買うならShufoo!(シュフー)で最寄りのスーパーやホームセンターのチラシをチェックするのがおすすめです。
シュフーチラシアプリのダウンロードはこらちらから。
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こちらの記事では、親子で楽しめるお出かけ情報をピックアップしています。天気に関するイベントや自由研究にもおすすめな情報を紹介していますので、こちらもぜひ参考にしてみてくださいね。