ラム肉にはダイエット効果が期待できる?主な栄養素やおすすめレシピを紹介
ジンギスカンで知られるラム肉は低カロリーで脂肪燃焼効果が高く、ダイエット中の方にもおすすめのお肉です。しかし「独特の臭みがありそう」「食べ方が分からない」という方も多いかもしれません。ラム肉の特徴とともに、お家で気軽にできるラム肉料理のレシピとにおいを抑えるコツを紹介します。
- ラム肉とは?マトンとなにが違う?
- ラム肉とは生後1年未満の子羊肉のこと
- マトンとの違いは生後の年数
- ラム肉に含まれる栄養は?メリットやデメリットは?
- メリット①低カロリー・低脂質・高タンパク
- メリット②脂肪の燃焼を助けるL-カルニチンを含む
- メリット③美容や老化防止に役立つビタミン類を含む
- メリット④貧血を防ぐ鉄分を含む
- デメリット:食べ過ぎると体臭がきつくなる
- ラム肉をお家でおいしく食べる!おすすめレシピ5選
- フライパンで簡単「ラム肉のソテー」
- トルコ料理ラムの串焼き「シシカバブ」
- スパイスの香りが食欲をそそる「ラムカレー」
- 野菜もたっぷり、家族でわいわい食べられる「ジンギスカン」
- お好みのダシやタレで食べよう「ラムしゃぶ」
- ラム肉の栄養を気軽に摂り入れよう
ラム肉とは?マトンとなにが違う?
ラム肉は羊肉全般ではなく子羊の肉のことを指します。最初にラム肉の特徴とマトンの違いについて解説します。
ラム肉とは生後1年未満の子羊肉のこと
ラム肉とは生後1年未満の子羊肉をいいます。年齢が正確にわからない場合は前歯の永久歯が生えていない羊を指します。
ラム肉は羊肉特有のにおいがほとんどなく、肉質もやわらかく食べやすいのが特徴です。特に生後2~3ヵ月以内のものはミルクラムといわれ、高級食材として知られています。ミルクラムは母乳のみで育っているので、甘いミルクのようなにおいが魅力。毎年5~6月頃にしか出回らず、取れる肉の量も少ないため貴重な食材です。
マトンとの違いは生後の年数
マトンとは生後2〜7年程度の羊肉のことで、年齢がわからない場合は永久歯が3本以上生えている羊を指します。マトンはラム肉に比べて硬く引き締まり肉質は硬め、羊特有のにおいが強いのが特徴です。また、脂がのっていて濃厚な旨みがあります。羊肉を食べ慣れていない方はラム、羊肉特有の香りや旨みを楽しみたい方はマトンがおすすめです。
ちなみに、生後1年以上2年未満(永久歯は2本まで)の羊はホゲットと呼ばれます。ラムとマトンの中間であるホゲットは、マトンよりはクセが少なくやわらかいのが特徴です。ほどよい肉の弾力と旨みや風味があり、ラムよりも味がしっかりしています。
ラム肉に含まれる栄養は?メリットやデメリットは?
次に、ラム肉と他の肉との比較やラム肉のメリット・デメリットをみていきましょう。ラム肉には健康や美容への効果が期待できる栄養素がたっぷり含まれ、ダイエット効果も期待できるのがメリットです。
メリット①低カロリー・低脂質・高タンパク
牛や豚、鶏肉などに比べ、ラム肉は低カロリーで脂質も少なめ、一方でタンパク質は他の肉よりも多めです。100gあたりのカロリー、脂質、タンパク質は以下の通り。
カロリー | 脂質 | タンパク質 | |
羊肉 | 198Kcal | 12.0g | 20.0g |
牛肉(もも) | 259Kcal | 18.7g | 19.2g |
豚肉(もも) | 235Kcal | 16.5g | 18.8g |
鶏肉(もも) | 204Kcal | 14.2g | 16.6g |
おいしいお肉の見極め方はこの記事を参考にしてください。
メリット②脂肪の燃焼を助けるL-カルニチンを含む
ラム肉にはアミノ酸の一種「L-カルニチン」が含まれています。脂肪を燃焼し、エネルギーに変える働きを促進するといわれる成分で、ダイエット中の方におすすめです。さらに疲労回復や脳の活性化を促す効能も期待できます。
メリット③美容や老化防止に役立つビタミン類を含む
ラム肉にはビタミンB群やビタミンE豊富に含まれています。ビタミンB群は、糖質や脂質のエネルギー代謝を助けるため、よりダイエット効果を高めるといわれています。ビタミンEは抗酸化作用が含まれ、血行をよくする働きや肌・体の老化防止にも役立つ成分です。
メリット④貧血を防ぐ鉄分を含む
肉類の中でも、ラム肉は鉄分が豊富です。鉄分は血液を作り出すために必要な成分で、貧血予防にも役立ちます。特に月経中、妊娠・授乳中など、鉄分が不足しがちな方におすすめです。
デメリット:食べ過ぎると体臭がきつくなる
ラム肉を食べ過ぎると動物性脂肪の過剰摂取につながり、体臭がきつくなるのがデメリットです。動物性脂肪が汗腺を刺激して汗や皮脂の分泌を促し、消化される際にアンモニアや硫化水素などが発生し、においの原因となるといわれています。またラム肉自体に特有のにおいがあり、食べ過ぎると口臭や便のにおいがきつくなることも。
肉は鮮度が落ちるほど、においが出やすくなるため、鮮度の良いラム肉を食べましょう。バランスの良い食事を心がけ、食物繊維やミネラルも摂取して腸内環境を改善することも大切です。
ラム肉をお家でおいしく食べる!おすすめレシピ5選
ここからは、お家でも簡単に作れるラム肉料理のレシピを5つ紹介します。しっかり味付けすれば、特有のにおいも気にならず、食べやすく仕上がります。
フライパンで簡単「ラム肉のソテー」
フライパンで簡単にできるラム肉のソテー。骨付きのラムチョップの旨みを堪能できるよう、味付けはごくシンプルにします。ローズマリーやニンニクの香りで、特有のにおいもやわらぎます。
<材料:2人分>
・ラムチョップ 2本
・塩コショウ 適量
・ニンニク(薄切り) 1~2かけ
・ローズマリー 1本
・オリーブオイル 大さじ1
・ラムチョップ 2本
・塩コショウ 適量
・ニンニク(薄切り) 1~2かけ
・ローズマリー 1本
・オリーブオイル 大さじ1
<作り方>
1. ラムチョップに塩コショウをふる
2. オリーブオイルをひいたフライパンでニンニクとローズマリーを弱火で加熱し、きつね色になったら取り出す
3. 中火で1.を焼き色が付くまで焼き(1分半~2分)、裏返して同様に焼き、側面にも焼き色を付ける
4. ふたをして火を止める。5分置いて余熱で火を通す
5. 4.を器にのせ、3.で取り出したニンニクとローズマリーを添える
1. ラムチョップに塩コショウをふる
2. オリーブオイルをひいたフライパンでニンニクとローズマリーを弱火で加熱し、きつね色になったら取り出す
3. 中火で1.を焼き色が付くまで焼き(1分半~2分)、裏返して同様に焼き、側面にも焼き色を付ける
4. ふたをして火を止める。5分置いて余熱で火を通す
5. 4.を器にのせ、3.で取り出したニンニクとローズマリーを添える
トルコ料理ラムの串焼き「シシカバブ」
シシカバブとはトルコを中心とした中東でよく食べられる料理です。片手で食べやすい串焼きは、おつまみにもぴったり。
<材料:2人分>
・ラム肉 200g
・お好みの野菜(ピーマン・ナス・玉ネギなど) 適量
【A】
・すりおろした玉ネギ 大さじ1
・レモン汁 大さじ1/2
・おろしニンニク 小さじ1
・塩 小さじ1/2
・クミンパウダー 小さじ1/2
・コリアンダーパウダー 小さじ1/2
・チリパウダー 小さじ1/2
・ケチャップ 大さじ1/2
・無糖ヨーグルト 大さじ1
・ラム肉 200g
・お好みの野菜(ピーマン・ナス・玉ネギなど) 適量
【A】
・すりおろした玉ネギ 大さじ1
・レモン汁 大さじ1/2
・おろしニンニク 小さじ1
・塩 小さじ1/2
・クミンパウダー 小さじ1/2
・コリアンダーパウダー 小さじ1/2
・チリパウダー 小さじ1/2
・ケチャップ 大さじ1/2
・無糖ヨーグルト 大さじ1
<作り方>
1. ラム肉と野菜を3cmぐらいの食べやすい大きさに切る
2. 【A】をすべて入れて混ぜ、ラム肉を入れて揉み込む
3. ラム肉を取り出してキッチンペーパーで調味料を拭き取り、野菜と交互に竹串に刺す
4. クッキングシートを敷いた天板に3.を並べ、220℃に余熱したオーブンで15分ほど焼く
5. 取り出して皿に盛り付ける
1. ラム肉と野菜を3cmぐらいの食べやすい大きさに切る
2. 【A】をすべて入れて混ぜ、ラム肉を入れて揉み込む
3. ラム肉を取り出してキッチンペーパーで調味料を拭き取り、野菜と交互に竹串に刺す
4. クッキングシートを敷いた天板に3.を並べ、220℃に余熱したオーブンで15分ほど焼く
5. 取り出して皿に盛り付ける
スパイスの香りが食欲をそそる「ラムカレー」
スパイスが効いたカレーにすると、ラム肉を食べやすく調理できます。肉にカレー粉を揉み込み、焼いてから煮込むのもポイントです。
<材料:2人分>
・ラム肉(3cmぐらいにカット) 150g
・玉ネギ(粗みじん切り) 1/2個
・トマトペースト 大さじ1
・すりおろしショウガ 小さじ1
・すりおろしニンニク 小さじ1
・カレー粉 大さじ1
・カレールー 100g
・サラダ油 大さじ1
・水 200cc
・ラム肉(3cmぐらいにカット) 150g
・玉ネギ(粗みじん切り) 1/2個
・トマトペースト 大さじ1
・すりおろしショウガ 小さじ1
・すりおろしニンニク 小さじ1
・カレー粉 大さじ1
・カレールー 100g
・サラダ油 大さじ1
・水 200cc
<作り方>
1. カットしたラム肉にカレー粉をまぶして揉み込む
2. 鍋にサラダ油をひいて玉ネギを炒め、透き通ったら1.を加えて色が変わるまで炒める
3. すりおろしショウガとニンニクを加えて香りが出たら水を加える。沸騰後、弱火にして15分煮る
4. 火を止めてカレールーを溶かす。弱火でさらに5分煮る
5.器にご飯とカレーを盛り付ける
1. カットしたラム肉にカレー粉をまぶして揉み込む
2. 鍋にサラダ油をひいて玉ネギを炒め、透き通ったら1.を加えて色が変わるまで炒める
3. すりおろしショウガとニンニクを加えて香りが出たら水を加える。沸騰後、弱火にして15分煮る
4. 火を止めてカレールーを溶かす。弱火でさらに5分煮る
5.器にご飯とカレーを盛り付ける
野菜もたっぷり、家族でわいわい食べられる「ジンギスカン」
野菜もたくさん炒めて、ボリュームたっぷり。ホットプレートを使えばパーティーメニューにもなります。
<材料:2人分>
・ラム肉(薄切りを3cm程度にカット) 250g
・キャベツ 2枚
・ニンジン 1/5本
・玉ネギ 1/4個
・モヤシ 1/2袋
・サラダ油 小さじ1
【A】
・醤油 大さじ2
・酒 大さじ1
・トマトケチャップ 小さじ1
・オイスターソース 大さじ1
・ハチミツ 小さじ1
・すりおろしショウガ 大さじ1
・すりおろしニンニク 小さじ2
・ラム肉(薄切りを3cm程度にカット) 250g
・キャベツ 2枚
・ニンジン 1/5本
・玉ネギ 1/4個
・モヤシ 1/2袋
・サラダ油 小さじ1
【A】
・醤油 大さじ2
・酒 大さじ1
・トマトケチャップ 小さじ1
・オイスターソース 大さじ1
・ハチミツ 小さじ1
・すりおろしショウガ 大さじ1
・すりおろしニンニク 小さじ2
<作り方>
1. ポリ袋に【A】とラム肉を入れて揉み込む
2. 野菜を食べやすい大きさに切り、フライパンでしんなりするまで炒めて皿に移す
3. 1.を火が通るまで炒め、2.の野菜の上に盛り付ける
1. ポリ袋に【A】とラム肉を入れて揉み込む
2. 野菜を食べやすい大きさに切り、フライパンでしんなりするまで炒めて皿に移す
3. 1.を火が通るまで炒め、2.の野菜の上に盛り付ける
あらかじめ下味を付けた肉を冷凍しておけば、食べたい時に炒めるだけで楽しめます。
ジンギスカンを楽しんだ後は、ニオイ対策も忘れずに。こちらの記事で紹介しています。
お好みのダシやタレで食べよう「ラムしゃぶ」
しゃぶしゃぶはシンプルにラム肉や野菜の旨みを味わえる料理です。ポン酢醤油やゴマダレなどお好みの調味料で楽しみましょう。パクチーやセロリなど、香りにアクセントのある野菜もよく合います。
<材料:2人分>
・ラム薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 250g
・キャベツ 100g
・玉ネギ 1個
・モヤシ 100g
・ニラ 100g
・ニンジン 1/2本
※お好みの野菜で
【A】
・水 1500cc
・昆布 10cm角
・酒 大さじ2
・ラム薄切り肉(しゃぶしゃぶ用) 250g
・キャベツ 100g
・玉ネギ 1個
・モヤシ 100g
・ニラ 100g
・ニンジン 1/2本
※お好みの野菜で
【A】
・水 1500cc
・昆布 10cm角
・酒 大さじ2
<作り方>
1. 鍋に【A】を入れ30分ほど置き、弱火にかけ沸騰直前に昆布を取り出す
2. 野菜を切る
3. 1.に酒を入れひと煮立ちさせてから野菜を入れて軽く煮る
4. ラム肉を加熱し、野菜と一緒に好みのタレで食べる
1. 鍋に【A】を入れ30分ほど置き、弱火にかけ沸騰直前に昆布を取り出す
2. 野菜を切る
3. 1.に酒を入れひと煮立ちさせてから野菜を入れて軽く煮る
4. ラム肉を加熱し、野菜と一緒に好みのタレで食べる
ラム肉の栄養を気軽に摂り入れよう
ラム肉は健康や美容に役立つ栄養がたっぷり含まれています。一般的にはなじみが少ないですが、牛や豚、鶏肉など他のお肉の代わりにしてもおいしく食べられます。お家でも気軽にできるレシピで、ラムの栄養を積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。
ラム肉料理に使う食材や調味料はShufoo!(シュフー)で近所のスーパーのお得情報をチェックするのがおすすめ。またシュフーチラシアプリではレシピ検索ができます。ラム肉コロッケやシシカバブサンド、ラムビリヤニなど、ラム肉を使った料理を作ってみましょう。