ゴボウの旬は春と秋~冬!おいしい時期・選び方・保存方法を解説
ゴボウはスーパーで一年中見かける野菜ですが、実は旬が2回あります。栄養価が高く、味も香りも良い野菜ですが、旬で鮮度が高いゴボウはよりおいしいもの。旬や新鮮な状態を知っていれば、おいしいゴボウに出会いやすくなるでしょう。ゴボウの旬や含まれている栄養素、おいしいゴボウの選び方、保存方法を紹介します。
- ゴボウの基礎知識
- ゴボウとは、どんな野菜か
- ゴボウの主な産地
- 種類別・ゴボウの旬
- 1〜4月:大きな葉が特徴的な「若ゴボウ(葉ゴボウ)」
- 4〜6月:春ゴボウ・夏ゴボウとも呼ばれる「新ゴボウ」
- 11〜2月:スーパーでよく見かけるゴボウ
- ゴボウに含まれる栄養素と効能
- 食物繊維:血糖値改善・整腸・便秘解消など
- ミネラル:塩分排出・骨や歯の形成など
- ポリフェノール:抗酸化作用など
- 旬のおいしいゴボウの選び方
- 表面:土付きのものを選ぶ
- 太さ:均一で太すぎないものを選ぶ
- ヒゲ根:細くて少ないものを選ぶ
- ゴボウの保存方法・期間
- 土付きゴボウの保存方法・期間
- 洗いゴボウの保存方法・期間
- 栄養たっぷりな旬のゴボウを食事に取り入れてみて
ゴボウの基礎知識
もともとゴボウは薬用として用いられていましたが、日本で食用として栽培されるようになり、それが台湾や朝鮮半島にまで広まったとされています。まずは、ゴボウの概要や主な産地を見ていきましょう。
ゴボウとは、どんな野菜か
ゴボウはユーラシア大陸が原産で、日本に入ってきたタイミングは明らかになっていませんが、縄文時代や、あるいは平安時代とする説などがあります。
もともとヨーロッパや中国でゴボウは薬用として用いられ、食用として栽培していたのは日本だけでした。やがて日本から台湾や朝鮮半島へ、食用として伝わったと言われています。
そんなゴボウは、独特の風味と歯応えが特徴です。主に食べるのは長く肥大した根の部分で、煮物・きんぴら・炊き込みご飯など調理方法は多岐にわたります。
ゴボウの主な産地
ゴボウの主な産地は青森県・茨城県・北海道です。この3地域で、全国の生産量の半分以上を占めています。ゴボウの生育には冷涼な気候が適しており、生産量トップの青森県の中でも、夏にも冷たい風が吹く太平洋側に産地が集中しています。
その他のゴボウの産地は、千葉県や宮崎県、群馬県などです。
その他のゴボウの産地は、千葉県や宮崎県、群馬県などです。
種類別・ゴボウの旬
ゴボウの旬は種類によって異なりますが、主に秋〜冬と春頃です。品種ごとの旬や特徴を紹介します。
1〜4月:大きな葉が特徴的な「若ゴボウ(葉ゴボウ)」
「若ゴボウ(葉ゴボウ)」と呼ばれるのは、葉・茎・根まで食べられるゴボウです。主に関西・四国地方で栽培され、1〜4月ごろに旬を迎えます。
大きな葉と根の短さが特徴的で、新ゴボウや一般的なゴボウとは見た目が異なります。
4〜6月:春ゴボウ・夏ゴボウとも呼ばれる「新ゴボウ」
色が白っぽい「新ゴボウ」の旬は4〜6月頃で、秋〜冬を迎える前に収穫した若いゴボウです。
30cmほどの長さで、秋から冬に出回るゴボウと比べるとやや短めなのが特徴。春から初夏にかけて旬を迎えることから、「春ゴボウ」「夏ゴボウ」と呼ばれる場合もあります。
11〜2月:スーパーでよく見かけるゴボウ
よくスーパーなどに出回る、1年中見かけるゴボウは11〜2月頃が旬。多くは「長根種」と呼ばれ、なかでも「滝野川ゴボウ」や「柳川理想」などの品種が有名です。
直径が2~3cm、長さは1mほどあり、細長くしなやかな見た目が特徴です。比較的寒い時期が旬ですが、貯蔵性に優れているため、一年中流通しています。
ゴボウに含まれる栄養素と効能
ゴボウは薬用として用いられていたほど栄養が豊富な食材です。食物繊維の他、ミネラルやポリフェノールを豊富に含みます。そんなゴボウに含まれる主な栄養素、その効能を紹介します。
食物繊維:血糖値改善・整腸・便秘解消など
ゴボウは水溶性・不溶性の食物繊維が豊富です。
水溶性食物繊維のイヌリンは血糖値改善や整腸作用があり、不溶性食物繊維のリグニンはコレステロールの抑制作用、便秘解消に効果が期待できます。
厚生労働省では、日本人の1日あたりの食物繊維摂取量目安が、成人男性で21g以上、女性で18g以上としています。可食部100gあたり5.7gの食物繊維を含むゴボウは、効率良く食物繊維を摂取できる食材です。
ミネラル:塩分排出・骨や歯の形成など
ゴボウはカリウム・マグネシウムなど、体の維持や調節に欠かせないミネラルも豊富です。
カリウムには、体内の塩分を排出する作用があります。マグネシウムは、カルシウムなどと一緒に骨や歯を形成する他、神経の伝達といった役割も。
ゴボウには特にカリウムが多く含まれており、塩分排出やむくみ防止の効果が期待できます。
ポリフェノール:抗酸化作用など
ゴボウには抗酸化作用のあるクロロゲン酸や、タンニンといったポリフェノールが多く含まれています。水にさらしたときに出る黒っぽい色は、ポリフェノールの成分です。
クロロゲン酸は優れた抗酸化作用がある他、血糖値の上昇や脂肪の蓄積を抑える効果が期待できます。
旬のおいしいゴボウの選び方
おいしいゴボウは、土付きで太さが均一、ヒゲ根が少ないのが特徴です。鮮度の高いゴボウは風味も良く、歯ごたえも抜群!購入時には以下の3つのポイントをチェックしましょう。
表面:土付きのものを選ぶ
土はゴボウの乾燥を防ぎ、日持ちを良くします。また、ゴボウの皮の付近にある香りやうまみを保つ効果も。市販の「洗いゴボウ」は土を洗い流す手間が省けますが、鮮度が落ちやすいため、購入後すぐに使用しない場合は土付きのゴボウがおすすめです。
表面にひび割れ・しわ・黒ずみがあるものは、収穫から時間が経って鮮度が落ちている可能性があるため注意しましょう。
太さ:均一で太すぎないものを選ぶ
太さがある程度均一で、先端は細くなっているけれど太さがしっかりと保たれているものを選ぶのがポイントです。先端がしおれているものは鮮度が落ちている可能性があります。
とはいえ、太すぎると「す」と呼ばれる空洞が入っている場合があるため、他のゴボウと比べて極端に太いものは避けるのが無難です。ただし千葉県大浦特産の「大浦ゴボウ」など、品種によっては太くてずっしりしているほど良いとされることもあります。
ヒゲ根:細くて少ないものを選ぶ
良い土壌で育ったゴボウはヒゲ根が少なく、風味が強いと言われています。ヒゲ根が少なければ取り除く手間もかからず、下ごしらえも楽なのでおすすめ。
対してヒゲ根が多いゴボウは、収穫されてから時間が経っている可能性があります。
ゴボウの保存方法・期間
乾燥に弱いゴボウを長持ちさせる秘訣は、できるだけ空気に触れないように保存することです。ゴボウの保存方法と保存期間を、土付きゴボウと洗いゴボウに分けて解説します。
土付きゴボウの保存方法・期間
土付きのゴボウは、新聞紙に包んで冷暗所で保存します。乾燥すると風味を損なうため、風通しの良いところは避けてください。比較的長持ちはしますが、新鮮でおいしいタイミングを逃さないよう、購入してから1週間以内に食べ切るのがおすすめです。
洗いゴボウの保存方法・期間
表面の泥を落とした状態で販売される洗いゴボウは、ラップまたは湿らせた新聞紙に包んで袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。土付きに比べて洗いゴボウは鮮度が落ちやすいため、購入して2〜3日以内には食べ切りましょう。
量が多くて使い切れない場合は、ささがきにして軽くゆでた後にしっかりと水気を取り、保存袋に入れて冷凍します。日持ちしやすくなる上、炊き込みご飯など調理時にすぐ使える状態で便利です。
炊き込みご飯の基本&アレンジレシピは、こちらの記事で紹介しています。
こちらの記事では、炊き込みご飯の日の献立・レシピをチェックできます。
栄養たっぷりな旬のゴボウを食事に取り入れてみて
食物繊維をはじめ、ミネラルやポリフェノールも豊富なゴボウは、秋から冬、もしくは春ごろに旬を迎えます。購入時は、太さが均一でヒゲ根が少ない土付きのゴボウを選んでみてください。また、保存するときは乾燥しないように、新聞紙やラップに包みましょう。
旬の野菜を購入する際は、Shufoo !(シュフー)で最寄りのスーパーのチラシをチェックするのがおすすめです。
ゴボウのレシピ検索に便利なシュフーチラシアプリのダウンロードはこちらから。
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