レトルト食品とは?その特徴や魅力を解説!パウチの上手な開け方のコツも
レトルト食品とは、調理済みの食品を袋やパックに入れて密封し、加熱・殺菌処理をした即席食品です。長期間保存ができて、加熱するだけでおいしく食べられるカレーや丼の具にパスタソース、パックご飯などさまざまな種類が販売されています。今回はその歴史や種類、魅力について紹介します。ローリングストックとして常備している家庭も多いので、レトルトパウチの簡単な開け方や最新のトレンドもチェックしてみましょう。
- そもそもレトルト食品とは?
- レトルト食品の意味
- レトルト食品の歴史
- レトルト食品の保存方法
- レトルト食品の主な種類
- レトルトパウチ食品
- レトルト容器食品
- レトルト食品のここが魅力!
- 温めればすぐに食べられる
- 長期間保存できる
- 殺菌料と保存料を使用していない
- これで失敗なし!レトルトパウチの開け方&中身の出し方
- 【パウチの開け方】折り目をつけて両端をそろえて開ける
- 【中身の出し方】100均グッズを使って最後まで絞り出す
- 最新のレトルト食品トレンド①健康志向
- 塩分を気にせず食べられる「減塩なのに旨みたっぷりな和風出汁香るビーフカレー」
- 最新のレトルト食品トレンド②常温でおいしく食べられる
- 常温でおいしく食べられる「さんまの旨煮」
- レトルト食品の魅力を活かして日々に取り入れよう
そもそもレトルト食品とは?
密封して殺菌処理することで、長期保存が可能なレトルト食品。開発当初は軍用携帯食だったものが、現在では、一般家庭でも味わえる身近な食品となりました。まずは、レトルト食品の意味や歴史、保存方法について見てきましょう。
レトルト食品の意味
レトルト食品とは、高圧釜によって殺菌処理された食品のこと。そもそも「レトルト」には、加圧加熱殺菌装置の意味があります。
圧力を加えることで100℃以上の高温で加熱処理が可能になり、熱に強い菌も死滅させられます。一般的なレトルト食品には、食中毒を引き起こしやすい「ボツリヌス菌」を死滅させるために、「中心温度120℃4分相当以上」の加熱処理が行われています。
レトルト食品の歴史
レトルト食品は、1950年代に米国軍の缶詰の代用品になる軍用携帯食として開発されました。缶詰の重さや空き缶処理の問題解決を狙いとして作られたと言われています。
その後、アメリカのアポロ計画で宇宙食として採用され、一気に認知度が上がりました。世界で初めて家庭向けに発売されたレトルト食品は、日本の「ボンカレー」です。
レトルト食品の保存方法
レトルト食品は、年間を通して常温保存しても問題ありません。ただし、直射日光が当たる場所や高温多湿を避けて保管しましょう。夏場は気温が30℃以上になることもありますが、室内保存であれば品質的に問題はないとされています。
冷蔵庫での保存も可能ですが、水分が分離する可能性があるため、常温での保存がおすすめです。
レトルト食品の主な種類
一口にレトルト食品と言っても、食品によって容器の材質や仕様はさまざまです。ここでは、レトルト食品の主な種類を紹介します。
レトルトパウチ食品
レトルトパウチ食品は、パウチの四方をシールした袋状のタイプです。カレーや丼、パスタソース、鍋の素など製品の種類もたくさんあります。レトルト食品と言えばこのタイプを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
パウチの材質は、透明なものとアルミ箔がついたものの2種類があります。袋の形状は、平らなものや自立するスタンドタイプなどさまざまです。
レトルト容器食品
レトルト容器食品は、トレー型の容器に詰め、蓋をした後に殺菌処理したタイプです。例として、電子レンジで容器のまま加熱できる白飯などが挙げられます。
トレーの材質は、透明とアルミ箔の2種類。容器や蓋には、酸素や水蒸気を通さない材質が使われています。保存期間を長くするために、蓋の裏側に「脱酸素剤」がついているものが多いのも特徴です。
レトルト食品のここが魅力!
レトルト食品は調理が簡単で長期保存ができ、安全かつ衛生的な点が魅力。ここからは、レトルト食品の魅力について詳しく見ていきましょう。
温めればすぐに食べられる
レトルト食品は調理済みなので、湯煎や電子レンジで加熱すればすぐに食べられるのが大きな魅力です。調理器具をあまり使う必要がないため、洗い物も減らせます。忙しくて時間がない時にも気軽に活用できます。なおレトルト食品は温めなくても食べられますが、加熱すると油脂分が溶け、よりおいしく食べられるでしょう。
長期間保存できる
常温で長期保存ができる点もレトルト食品の魅力。密封後の殺菌処理により、菌の繁殖や食品劣化が起きにくいため、長期保存が可能です。湯煎調理などで手軽に食べられるので、備蓄食や災害時の非常食としても役立ちます。
防災用の非常食については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
ストック用に、特売日を狙ってまとめ買いするのもおすすめです。こちらの記事では、1週間献立の食材をまとめ買いするコツや買い物リストを紹介しています。
殺菌料と保存料を使用していない
レトルト食品は、加圧加熱殺菌をすることで食品の劣化が起きにくいのも特徴です。そのため、殺菌料や保存料を使用せずとも安全性と衛生が確保できます。食品衛生法においても、レトルト食品には保存料と殺菌料を使用してはいけないと定められています。
これで失敗なし!レトルトパウチの開け方&中身の出し方
レトルトパウチは、きれいに開けたり、最後まで絞り出したりするのが意外と大変なことも。少し工夫をすればストレスなく簡単に中身を取り出せます。レトルトパウチの開け方と中身の出し方のコツを紹介します。
【パウチの開け方】折り目をつけて両端をそろえて開ける
この方法で開けると、パウチの中身が手についたり、飛び散ったりするのを避けられます。ハサミがない時におすすめの開け方です。
<手順>
1. 「切り口」などと書かれた部分を折り、しっかりと横に折り目をつける
2. 折り目を戻し、今度はパウチを縦半分に折る
3. 両サイドの切り口を重ね合わせる
4. そのまま両サイドの切り口を重ね、ゆっくり封を切っていく
1. 「切り口」などと書かれた部分を折り、しっかりと横に折り目をつける
2. 折り目を戻し、今度はパウチを縦半分に折る
3. 両サイドの切り口を重ね合わせる
4. そのまま両サイドの切り口を重ね、ゆっくり封を切っていく
【中身の出し方】100均グッズを使って最後まで絞り出す
100均のレトルト食品専用グッズを使えば、中身を残さず最後までしっかりと出せます。「パウチをつかむ」「パウチを開ける」「中身を絞る」が1つできるタイプがおすすめです。セリアやダイソーなど、各社で販売されているのでチェックしてみてください。
<手順>
1. トング部分で湯煎からレトルト食品を引き上げる
2. トングの先についている刃で袋を挟み、スライドして開ける
3. トング部分で挟んで中身を絞り出す
1. トング部分で湯煎からレトルト食品を引き上げる
2. トングの先についている刃で袋を挟み、スライドして開ける
3. トング部分で挟んで中身を絞り出す
最新のレトルト食品トレンド①健康志向
ここからは、最新のレトルト食品トレンドを紹介していきます。最近は、減塩・低カロリー・低糖質など、栄養バランスや健康に配慮したレトルト食品が増えています。化学調味料や香料不使用、ベジタリアン向けの商品などにも注目が集まっているようです。
塩分を気にせず食べられる「減塩なのに旨みたっぷりな和風出汁香るビーフカレー」
株式会社ミッションは、一般的な製品と比べて塩分を54%以上カットした欧風タイプのビーフカレーを販売しています。1食あたりの塩分はわずか1.1gながら、和風出汁や特製スパイスで旨みがたっぷり。塩分を気にせずにおいしいカレーを楽しめます。
最新のレトルト食品トレンド②常温でおいしく食べられる
続いてのトレンドは、常温で食べられるレトルト食品です。常温で保存でき、封を開けるだけで食べられる手軽さは魅力的。災害時など、湯煎や加熱ができない環境下でも、常温でおいしく食べられるレトルト食品があると安心です。
常温でおいしく食べられる「さんまの旨煮」
株式会社兼由が展開するレトルトパウチ煮付けシリーズの中で最も人気なのが、常温でおいしく食べられるさんまの旨煮です。調理に手間がかかりがちな魚料理を、手軽に取り入れる方法としてレトルト食品を選択肢に加えてはいかがでしょうか。
常温でおいしく食べられるおかゆや、水で戻せるフリーズドライ食品などは、こちらの記事でも紹介しています。
レトルト食品の魅力を活かして日々に取り入れよう
レトルト食品とは、加圧加熱殺菌処理が施された食品のこと。手軽に食べられて長期保存できる点などが魅力です。最近では健康志向の商品や常温でも食べられるタイプもあり、さらに進化しています。レトルト食品の魅力を活かして、忙しい日の食事や非常食として上手に取り入れてみてください。
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レトルト食品のアレンジレシピも検索できる、シュフーチラシアプリのダウンロードはこちらから。
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