掃除のコツ｜フローリングの黒ずみ汚れを取ろう！やってはいけない掃除法にも注意
公開日：2022.11.15
台所や居室の床のフローリングは毎日目にする場所ですが、汚れや黒ずみが気になる方も多いでしょう。フローリングの黒ずみ汚れを掃除するコツは中性洗剤を使うこと。アルカリ性洗剤は汚れがよく落ちますが、ワックスが剥がれる恐れがあるので注意が必要です。フローリングの黒ずみが発生する理由、掃除のコツや、やってはいけない掃除法についても紹介します。上手に掃除して、きれいなフローリングを保ちましょう。
フローリングの黒ずみが発生する理由
フローリングの黒ずみは、多くの場合、油や皮脂汚れが原因です。窓のそばや洗面所など湿気が多い場所の黒ずみは、カビが原因の可能性もあります。まずは、フローリングの黒ずみが発生する理由を確認しておきましょう。
油・皮脂汚れ
フローリングの黒ずみは、主に油や皮脂汚れが原因です。料理の際に油が飛び散ったり、裸足で歩いて足裏の皮脂汚れが付いたりすると、黒ずみになることもあります。ポテトチップスなど、油分の多い食べ物をこぼすことも油汚れの原因に。
カビ
窓のそばや洗面所など、湿気が多い場所の黒ずみはカビが原因であることも。特に寒暖差の激しい季節は窓が結露しやすく、窓周辺の湿度が高くなってカビが発生しやすくなります。布団をフローリングに直接敷くことや、部屋の換気をあまりせず風通しが悪いことなども、カビを発生しやすくします。
洗剤を使い分けてフローリングの黒ずみ汚れを取ろう
フローリングの黒ずみを取るには、中性洗剤、もしくはアルカリ性洗剤を使う方法があります。普段の掃除には、油汚れを落としやすい中性洗剤がおすすめです。アルカリ性洗剤は洗浄力が強いものの、ワックスが剥がれやすいので同時にワックスがけも必要です。なお、無垢材のフローリングはアルカリ性洗剤が使えないので、注意しましょう。
中性洗剤：普段の掃除に使う
フローリング用の中性洗剤は、アルカリ性の洗剤に比べて洗浄力は弱いものの、油汚れに強いという性質があります。また、ワックスを剥がさずに黒ずみを落とせるので、普段の掃除におすすめです。
アルカリ性洗剤：しつこい汚れに
黒ずみの原因である皮脂汚れは、アルカリ性洗剤でも落ちます。アルカリ性洗剤は洗浄力が強いものが多く、しつこい汚れ落としに向いています。ただし、頑固な汚れが取れやすい反面、洗浄力の強いアルカリ性洗剤を使うとワックスやコーティングがも剥がれるので、塗り直しが必要となることも。また、無垢材のフローリングには使えない点も覚えておきたいポイントです。
ワックスを剥がさないためには、弱アルカリ性の洗剤や、汚れを落としながらワックス効果も得られるタイプの洗剤を選ぶと良いでしょう。床用洗剤と書いてあるものや、セスキ炭酸ソーダを使った洗剤などが該当します。
中性洗剤でフローリングの黒ずみを掃除する手順
普段のフローリングの掃除では、ホコリを取り除いてから中性洗剤で汚れを落とすと良いでしょう。フローリングに水分が残ったままだとカビが生えやすくなるので、最後に乾いた雑巾で水分を拭き取ります。
＜手順＞
①ホコリをフローリング用ワイパーや掃除機で取り除く
②バケツの水に食器用の中性洗剤を小さじ1入れて、ぞうきんを固く絞る
③黒ずみの部分を拭く
④水のみで絞ったぞうきんで水拭きする
➄乾いた雑巾で乾拭きする
①ホコリをフローリング用ワイパーや掃除機で取り除く
②バケツの水に食器用の中性洗剤を小さじ1入れて、ぞうきんを固く絞る
③黒ずみの部分を拭く
④水のみで絞ったぞうきんで水拭きする
➄乾いた雑巾で乾拭きする
フローリングの黒ずみ落としでやってはいけない掃除法
フローリングを傷めないために、「やってはいけない掃除方法」も知っておきましょう。使用する洗剤やグッズにも注意が必要です。特に粉のまま使うとフローリングに入り込んでしまう重曹、床の色を落としてしまうカビ取り剤は使用しないようにしてください。
重曹、お酢、クエン酸で拭く
重曹は自然に優しい洗剤として掃除によく使われますが、アルカリ性なので日常的なフローリングの掃除には使わないほうが良いでしょう。ワックスやコーティングが剥がれる恐れがある上に、重曹を粉のまま使うと、フローリングの溝に入ってしまい取りにくくなることも。他には酸性のお酢やクエン酸も、木材に染み込み傷める可能性があるため、洗剤としての使用は避けます。
カビ取り剤を使う
フローリングの黒ずみはカビが原因の場合もありますが、カビ取り剤は使わないほうが無難です。カビ取り剤は塩素系漂白剤を含んでいるので、フローリングの色も落としてしまうことがあります。フローリングのカビには、アルコール除菌スプレーを吹きかけた後で乾拭きし、菌を取り除く方法で対処しましょう。ただしワックスの成分が溶ける可能性があるので、別途ワックスがけが必要になるかもしれません。
メラミンスポンジでこする
メラミンスポンジは掃除に便利ですが、フローリングには不向きです。メラミンスポンジは研磨作用によって汚れを落とすので、ワックスが剥がれる可能性があります。ワックスだけでなく、その下の木材も傷付けかねません。
フローリングに油性マジックなどの汚れが付いた場合はメラミンスポンジを使わず、サラダ油やバターなどの油分をなじませた後に、中性洗剤で拭くのがおすすめです。
フローリングをキレイに保つポイント3つ
フローリングをキレイに保つには、定期的にワックスをかけるのがおすすめ。また、拭き掃除は頻繁にしない、水気に注意するなどのポイントも覚えておきましょう。
1. 水拭き、クリーナーでの掃除を頻繁にしない
フローリングは毎日拭き掃除をしないほうが良い素材です。フローリングは水分に弱いので、洗剤や水を頻繁に使うとワックスや塗装を剥がしたり、素材を傷めたりしてしまう可能性が高くなります。水拭き掃除は1週間に一度、床用クリーナーは1ヵ月に一度の使用がおすすめ。毎日の掃除は、掃除機や乾いたモップ、フロアワイパーでホコリを取り除きましょう。
2. 定期的にワックスをかける
フローリングを長くキレイに保つには、定期的にワックスをかけるのがポイント。ワックスをかけていないむき出しのフローリングは、傷や汚れがつきやすくなります。ワックスがけの頻度は、1年に一回程度が目安です。メーカー指定のワックスを使用し、自力でのワックスがけが難しい場合は、家事代行サービスを頼むことも検討してみましょう。
3. 水気に注意する
フローリングをキレイに保つには、水気に注意する必要があります。床に水をこぼしたり、水しぶきが飛び散ったりした状態のままにしておくと、それが黒ずみの原因に。床に水が飛んだらすぐに拭く、結露を雑巾で拭き取るなどの方法で、汚れを予防できるでしょう。
フローリングに優しい洗剤を使って黒ずみ汚れを掃除しよう
フローリングの黒ずみ汚れは、中性洗剤を染み込ませた雑巾で拭き取りましょう。アルカリ性洗剤やカビ取り剤などの強力な洗剤は汚れを落としやすい反面、ワックスを剥がしたりフローリングを傷めたりする可能性があります。今回紹介した注意点に気を付けながら、きれいなフローリングを保ちましょう。
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