新じゃが|普通のじゃがいもとの違いは?栄養素や美味しい食べ方も紹介
春先から初夏にかけてスーパーでよく見られる新じゃが。皮が薄いのでむかずに調理が可能で、やわらかな食感を楽しめるのが魅力です。この記事では、新じゃがと一般的なじゃがいもとの違いや栄養素を紹介。新鮮な新じゃがの選び方や適切な保存方法、おすすめの食べ方もチェックしてみてくださいね。
- 新じゃがと普通のじゃがいもの違いについて
- 【収穫タイミング】新じゃがは完熟前に収穫する
- 【旬】新じゃがの旬は5~6月頃
- 新じゃがの栄養素を詳しく紹介
- 免疫機能の低下を防ぐ【ビタミンC】
- 体のエネルギーとなる【炭水化物】
- 老廃物の排泄を手助けする【カリウム】
- 粘膜や皮膚を強化する役割を持つ【ナイアシン】
- 美味しい新じゃがを見分ける3つのポイント
- 1.表面に傷や凹凸がない
- 2.皮が薄く滑らか
- 3.変色や発芽していない
- 新じゃがを長持ちさせる3つの保存方法
- 1.冷蔵庫を避けて常温で保存する
- 2.湿気の多い所は避ける
- 3.冷暗所に置く
- 新じゃがの美味しい食べ方
- 丸ごと茹でて味の濃いものと組みわせる
- 千切りにして水にさらす
- 潰して粘り気を出す
- 栄養価の高い新じゃがを献立に取り入れよう
新じゃがと普通のじゃがいもの違いについて
まずは、新じゃがと普通のじゃがいもの違いについて詳しく紹介します。
【収穫タイミング】新じゃがは完熟前に収穫する
新じゃがは、じゃがいもが完熟する前の、葉と茎が青い段階で収穫されます。水分を多く含んでおり、普通のじゃがいもよりもやわらかいのが特徴です。一方で、普通のじゃがいもは完熟してから収穫されるため、新じゃがよりも硬く、デンプンが多く含まれています。
【旬】新じゃがの旬は5~6月頃
普通のじゃがいもの旬は10〜11月頃ですが、新じゃがの旬は5〜6月頃。一般的に新じゃがは冬に植え付けて、3〜6月を目安に収穫されます。ただし、北海道では春に植え付けて秋に収穫されることも多いので、一概に収穫時期だけで新じゃがかどうかを判断することはできません。
また、普通のじゃがいもは保存が効くため、収穫してから貯蔵することが可能です。それに対して、新じゃがは収穫後すぐ出荷されます。
新じゃがの栄養素を詳しく紹介
新じゃがは皮が薄くて調理しやすいだけではなく、普通のじゃがいもよりも「ビタミンC」を多く含みます。他にも「カリウム」「ナイアシン」など、新じゃがに含まれている栄養素を詳しく紹介します。
免疫機能の低下を防ぐ【ビタミンC】
新じゃがには、免疫機能の低下を防ぐ「ビタミンC」が含まれています。コラーゲンの生成をサポートするため、美肌作りにも貢献してくれる栄養素です。新じゃがは普通のじゃがいもの、約2~4倍のビタミンCを含んでいます。
一般的な野菜や果物は皮の部分に多くの栄養分を含んでいます。新じゃがは、しっかりと洗えば皮ごと調理できるので、皮に含まれているビタミンやミネラルなどの摂取も期待できることでしょう。
体のエネルギーとなる【炭水化物】
新じゃがは「炭水化物」が豊富な野菜としても有名です。炭水化物は3大栄養素の1つで、脳や体を動かすエネルギー源となります。新じゃがのカロリーはご飯やさつまいもの1/2以下とヘルシーなので、ダイエット中にもおすすめです。
新じゃがは食事制限と運動を両立させたい方にもぴったりな食材ですが、調理法によってはカロリーが高くなってしまうので注意が必要です。
100gあたりのカロリー | |
ご飯 | 168kcal |
さつまいも(蒸し) | 134kcal |
新じゃが(蒸し) | 84kcal |
老廃物の排泄を手助けする【カリウム】
「カリウム」には、体内の余分なナトリウムや水分を体外に排出する重要な役割があります。高血圧の予防や動脈効果の抑制、むくみ改善などにも効果的です。それに加えて、カルシウムの沈着を助ける働きもあるので、骨を強くする効果が期待できるでしょう。
粘膜や皮膚を強化する役割を持つ【ナイアシン】
「ナイアシン」はビタミンB群の一種で、ビタミンB3とも呼ばれています。糖質や脂質、タンパク質に働きかけて、鼻や喉の粘膜、皮膚を強化する役割があります。
美味しい新じゃがを見分ける3つのポイント
美味しい新じゃがを見分けるポイントは以下の3点です。それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.表面に傷や凹凸がない
凸凹の多い新じゃがは生育不良の可能性があるので、避けるようにしましょう。傷やシワ、凸凹がなく重量感のあるものほど、問題なく成長した証です。新じゃがを選ぶ際は、手に持った時にどっしりと重さを感じられるかをチェックしてみてください。
2.皮が薄く滑らか
美味しい新じゃがを見分けるために、皮の状態にも注目してみましょう。生育し過ぎたものは皮が厚くなります。新鮮で美味しい新じゃがは、手で擦りながら洗うだけで皮が剥けてしまうほど、皮がやわらかくて薄いのがポイントです。
3.変色や発芽していない
表面に緑色の部分があるものは、収穫前に太陽光を受けたものか、日数が経過しているものです。光を受けたものは発芽してしまいます。芽や緑色の変色部分は、ソラニンという有毒物質の含有量が多いため、なるべく変色や発芽のないものを選ぶようにしましょう。
新じゃがを長持ちさせる3つの保存方法
新じゃがを長持ちさせるためには、保存方法に気を付ける必要があります。下記では、新じゃがの保存方法を詳しく紹介します。
1.冷蔵庫を避けて常温で保存する
じゃがいもを保存する際は、常温が基本です。じゃがいもは温暖な気候で育っているため、低温に弱いという特徴があります。そのため、冷蔵庫での保存は避けましょう。
2.湿気の多い所は避ける
じゃがいもは湿気を嫌うため、風通しの良い場所で保存する必要があります。また、新じゃがは水分を多く含んでいるので、ビニール袋に入れると傷みやすくなります。保存する際は、乾いた新聞紙でふんわりと包むのがおすすめです。
3.冷暗所に置く
じゃがいもは、光にさらされて時間が経つと芽が出たり、皮が緑色に変色することがあります。芽や緑色の皮にはソラニンという有害物質が含まれ、食中毒の原因となる恐れがあります。
そのため、太陽光はもちろんのこと、室内の照明などにもできるだけ当てないように常温の冷暗所で保存するのが長持ちさせるための重要なポイントです。
もし、芽が出たり、皮が緑色に変色したりしてしまった場合は、その部分を取り除いてソラニンを摂取しないようにすれば、問題なく食べられますので安心してくださいね。
新じゃがの美味しい食べ方
新じゃがは水分が豊富でやわらかく、香り高いのが特徴です。また、皮も薄いためしっかり洗えば皮ごと調理することができます。普通のじゃがいもに比べて早く火が通るので、煮物なども短時間で作れますよ。ここでは、新じゃがの特徴を活かしたおすすめの食べ方を紹介します。
丸ごと茹でて味の濃いものと組みわせる
新じゃがはやわらかくてあっさりとしているので、皮付きのまま丸ごと茹でる場合は、濃い味のものと組み合わせてみてください。おすすめは、バターやイカの塩辛、明太子など。上に乗せるだけなので、誰でも簡単に作ることができます。
千切りにして水にさらす
新じゃがを千切りや細切りにして水にさらせば、シャキシャキとした歯応えを楽しめます。切ったものは生でも食べられますが、さっと火を通して中華炒めやナムル、サラダにしてもおいしいですよ。
潰して粘り気を出す
茹でた新じゃがはよく冷ましてから潰すと、粘りが出てとろろのような食感を楽しめます。めんつゆをかけてそのまま食べたり、ハンバーグ状に丸めて焼いたり、揚げて食べるなど、さまざまなアレンジができるのも魅力的。新じゃがの潰し具合で歯応えも変わるので、好みに合わせた食感にできるのも嬉しいポイントです。
栄養価の高い新じゃがを献立に取り入れよう
新じゃがは皮をむかずに調理できて、豊富な栄養素を含む野菜です。保存方法や美味しい食べ方なども参考にして、春が旬のおいしい新じゃがを楽しんでくださいね。
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