サクランボの旬はいつ?品種によって違う?おいしい時期や選び方、保存方法も紹介
サクランボは皮ごと食べられ、ジューシーで甘みと酸味のバランスが取れた人気の果物です。昔からなじみのある果物ですが、旬や栄養素についてはあまり知られていないかもしれません。この記事では、サクランボの名前の由来と旬、代表的な品種、栄養素についてまとめました。また、選び方や保存方法も紹介するので、おいしいサクランボを食べるための参考にしてみてください。
- サクランボの基礎知識
- サクランボは桜の木に成る実
- サクランボの名前の由来は「桜の子」
- サクランボの旬は5月~7月頃
- サクランボの主な品種と旬
- 佐藤錦(さとうにしき):6月中旬〜7月初旬
- 紅さやか(べにさやか):6月上旬
- 高砂(たかさご):6月中旬
- 紅秀峰(べにしゅうほう):6月下旬〜7月上旬
- サクランボに含まれる栄養素
- ブドウ糖:クエン酸との同時摂取で疲労回復効果を期待できる
- ビタミン類:肌の健康に
- 葉酸:貧血予防に
- カリウム:むくみの改善が期待できる
- 甘くておいしいサクランボの選び方
- 果皮:鮮やかに色づき、ハリとツヤがあるものを選ぶ
- 粒:大きめで硬く締まっており、ハリがあるものを選ぶ
- 軸:太くて緑色のものを選ぶ
- サクランボの保存方法と保存期間の目安
- 冷蔵保存
- 冷凍保存
- 甘くておいしい旬のサクランボを楽しもう
サクランボの基礎知識
まずは、サクランボの名前の由来と旬を紹介します。
サクランボは桜の木に成る実
サクランボはバラ科・サクラ属。桜の木に成る実です。ソメイヨシノや彼岸桜など、鑑賞する桜ではなく、主にセイヨウミザクラ(西洋実桜)やスミミザクラなどの種類の木の実を指します。
明治時代にセイヨウミザクラが日本に入ってきて、北海道に移植されたものが広まっていきました。
サクランボの名前の由来は「桜の子」
サクランボの名前の由来は「桜の子(坊)」です。「さくらのぼう」が訛って「さくらんぼう」と呼ばれるようになりました。
サクランボの旬は5月~7月頃
一般的なサクランボの旬は5~7月頃です。しかし品種によって多少時期が異なるため、次の章で詳しく紹介します。
また、その年の気象や天気によっても旬は多少前後します。サクランボは収穫後一定期間置くことで甘みを増す「追熟(ついじゅく)」をしない果物なので、最もおいしい時期に収穫されるのが一般的です。しかし、ハウス栽培の品種では、シーズンより出荷が早いものもあります。
サクランボの主な品種と旬
続いて、サクランボの主な品種と旬を紹介します。通常サクランボとして店に並ぶものは、セイヨウミザクラの仲間であることがほとんどです。
佐藤錦(さとうにしき):6月中旬〜7月初旬
佐藤錦は「赤いルビー」とも呼ばれる、日本を代表するサクランボの品種です。甘みと酸味のバランスが良く、肉質も良好。旬は6月中旬~7月初旬です。
大正11年に山形県の佐藤栄助氏が交配育成した品種で、知名度も高く、生産量は日本一を占めてます。
紅さやか(べにさやか):6月上旬
紅さやかは酸味と甘みのバランスが魅力の品種。旬は6月上旬です。
昭和54年に山形県園芸試験場が交配してできた品種で、サイズは5~7g程度とやや大きめです。果皮は朱紅色をしており、熟すと紫黒色になるのが特徴です。
高砂(たかさご):6月中旬
高砂はアメリカが原産で、明治初期に日本に輸入されました。しっかりとした酸味はあるものの、アメリカンチェリーのような濃厚さはなく、さっぱりとした味が特徴です。旬は6月中旬です。
心臓形で果皮はやや明るい淡赤色、黄色い部分が目立ちます。果肉は乳白色で、果汁が多いのも特徴です。
紅秀峰(べにしゅうほう):6月下旬〜7月上旬
紅秀峰は甘みが強く、他の品種に比べて日持ちするのが特徴です。旬は6月下旬~7月上旬です。
紅さやかと同じく、昭和54年に山形県園芸試験場が交配して作られました。短心臓形の果形で10g前後と大きい他、果肉は硬く、国産のサクランボの中では濃い色味です。
サクランボに含まれる栄養素
ここでは、サクランボに含まれる栄養素とその効能をまとめています。サクランボは他の果物に比べてエネルギーは少ないものの、主成分はブドウ糖でできています。
ブドウ糖:クエン酸との同時摂取で疲労回復効果を期待できる
サクランボの主成分であるブドウ糖は、エネルギー源として体に吸収されやすいのが特徴です。またサクランボには、代謝を高めるのに欠かせないクエン酸も含まれています。クエン酸は、ブドウ糖と同時に摂取することで疲労回復効果が期待できる成分です。
ビタミン類:肌の健康に
サクランボはビタミンの宝庫です。ビタミンCの他、ビタミンB1、B2などのビタミン類をバランス良く摂取できます。
1粒1粒の栄養素の量は少ないものの、そのバランスが良いのが特徴。中医学においてサクランボは、乾燥を防ぐ肌に嬉しい食材として扱われています。
葉酸:貧血予防に
サクランボは葉酸も豊富です。水溶性ビタミンB群の一つである葉酸は、赤血球の合成を助け、貧血の予防効果が期待できます。
厚生労働省は、赤ちゃんの先天性異常を予防するために、妊娠を計画している女性や妊娠中の女性は、食事や栄養補助食品から1日400μgの葉酸を摂取することを推奨しています。サクランボは、妊娠を考えている方や妊婦にとっても適した果物といえるでしょう。
カリウム:むくみの改善が期待できる
サクランボは、必須ミネラルであるカリウムも豊富に含みます。カリウムは体内の余分な塩分を取り除き、高血圧症・動脈硬化の改善が期待できる栄養素です。その他、体内の水分バランスを調整し、むくみを改善する効果も期待できます。
甘くておいしいサクランボの選び方
次に、おいしいサクランボの選び方を見ていきましょう。実や軸をしっかりチェックし、熟して鮮度の高いおいしいサクランボを選んでください。
果皮:鮮やかに色づき、ハリとツヤがあるものを選ぶ
最初に、実が熟しているかどうかをチェックします。熟したサクランボの実は、果皮が鮮やかな紅色に色づき、ハリとツヤがあります。
サクランボは収穫後に追熟せず、樹上で完熟してから収穫する果物なので、青みが残る部分がある実は避けた方が無難です。果皮が黒っぽくなったり斑点があったりするものは熟し過ぎているので避けましょう。
粒:大きめで硬く締まっており、ハリがあるものを選ぶ
粒が大きく、他のサクランボと比較して硬く締まり、ハリがあるものがおいしいサクランボです。粒の大きいものほど、甘みが強くなると言われます。
粒の大きさに比例して価格が高くなる傾向があるため、同じ価格であれば粒が大きいものを選ぶのが良いでしょう。
軸:太くて緑色のものを選ぶ
サクランボの鮮度は軸(枝の部分)で見分けます。軸が太くて緑色をしているのが、鮮度の良い証拠です。鮮度が落ちてくると、軸の部分が茶色くなってきます。
サクランボの保存方法と保存期間の目安
最後に、サクランボの保存方法をまとめます。サクランボは追熟しないので、収穫してすぐのほうが味は良い傾向にあります。できるだけおいしい状態で食べられるよう、保存方法に注意してみてください。
冷蔵保存
サクランボは傷みやすいので、できるだけ早く食べるのが望ましいです。温度変化に弱いため、常温で購入したものは常温保存、クール便など冷蔵状態で届いたものは冷蔵保存すると良いでしょう。常温で購入したものを冷やしたい場合は、食べる1時間くらい前に冷蔵庫に入れる程度にし、冷やしすぎないようにします。
冷蔵保存する場合は、2~3日で食べ切りましょう。乾燥にも弱いため、乾燥を防ぐためにペーパータオルなどに包んでから保存容器に入れてください。冷えすぎると甘みが薄くなるので、冷蔵庫に入れるなら野菜室がおすすめです。
冷凍保存
サクランボは、冷凍すれば約1ヵ月は保存が可能です。冷凍する場合は、軽く水洗いしてペーパータオルで水気を拭き取り、ファスナー付き保存袋に入れて密閉し冷凍庫へ入れましょう。
食べる際は、常温に3分間ほど置いて解凍すると、シャーベットのような食感を楽しめます。3分間以上解凍してしまうと、食感が悪くなるので注意が必要です。
甘くておいしい旬のサクランボを楽しもう
サクランボの一般的な旬は5〜7月頃ですが、品種によっても変わります。食べる際には、果皮にハリやツヤがあり、粒が大きく、軸が緑色のものを選びましょう。旬が短い果物ですので、おいしい時期を逃さず味わってみてください。
旬の果物を購入する際は、Shufoo!(シュフー)でチラシをチェックしてから買い物に行くのがおすすめです。
また、自宅や職場などチラシが見たいエリアを設定しておくと、よく行く店舗のお買い得情報が入手できます。シュフーチラシアプリのダウンロードはこちらから。
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