新玉ねぎ│長持ちさせるポイントは冷蔵・冷凍を使い分ける保存方法にあり！
公開日：2022.02.24 最終更新日：2022.08.19
3〜4月頃が旬で、生で食べても甘くて美味しい新玉ねぎ。保存する際は、常温ではなく冷蔵または冷凍が最適です。冷蔵・冷凍保存することで、今まで以上に長持ちさせられます。この記事では、新玉ねぎを長持ちさせるためのコツと、冷蔵・冷凍での保存方法、凍らせた場合の調理方法などチェックしていきましょう。
新玉ねぎを長持ちさせる2つのポイント
旬の季節になるとスーパーに並ぶ新玉ねぎ。まとめ買いしたものの、すぐに使わず気づいたら傷んでいた...という経験をしたことがある人も多いのではないでしょうか。そんなお悩みを解決すべく、新玉ねぎを長持ちさせる2つのポイントをチェックしていきましょう。
1.皮をむかない
新玉ねぎは、茶色の薄皮によって水分バランスが保たれています。そのため、保存する際は薄皮をむかず、そのままにしておくのが長持ちの秘訣です。ただし、皮が傷んでいる場合はむいた方が長持ちするので、まずは皮の状態を確認することをおすすめします。
また、新玉ねぎは皮が濡れているとそこから傷み始めるので要注意。皮の下の白っぽい部分が濡れている、もしくは腐っている場合も同様に傷んでしまいます。そのような場合は、傷んでいる・濡れている部分を取り除きましょう。ただし、切ることで長持ちしにくくなるので、いずれにしても、その新玉ねぎは当日中に使い切るのがおすすめです。
2.冷蔵室に保存する
新玉ねぎは低温の方が長持ちしますので、常温ではなく冷蔵庫で保存しましょう。冷蔵庫で保存する際は、野菜室ではなく冷蔵室が理想です。その理由は、冷蔵庫の構造と新玉ねぎの特徴にあります。野菜室と冷蔵室の温度は同じですが、密閉構造の野菜室は湿度が高くなる傾向にあるため、外からの水分に弱い新玉ねぎには不向きなのです。
新玉ねぎの保存方法と消費期限
新玉ねぎは冷蔵・冷凍保存が可能で、消費期限は保存方法によって異なります。ここでは、それぞれの保存方法とコツを紹介していきます。
個別に包んで冷蔵保存：7〜10日間
新玉ねぎを冷蔵保存した場合の消費期限は、7〜10日間ほどが目安です。皮に水分が付着すると傷みやすくなるため、水洗いせずに保存します。
＜冷蔵保存の手順＞
①新玉ねぎをペーパータオルまたは新聞紙で包む
新玉ねぎから出る水分を、ペーパータオルや新聞紙が吸収してくれます。
②新玉ねぎをポリ袋に2〜3個入れて軽く結び、冷蔵室で保存する
ポリ袋に入れることで、ほど良い湿度が保たれ、鮮度が保持されます。
①新玉ねぎをペーパータオルまたは新聞紙で包む
新玉ねぎから出る水分を、ペーパータオルや新聞紙が吸収してくれます。
②新玉ねぎをポリ袋に2〜3個入れて軽く結び、冷蔵室で保存する
ポリ袋に入れることで、ほど良い湿度が保たれ、鮮度が保持されます。
また、料理中に新玉ねぎが中途半端に余ってしまうこともありますよね。そんな時は、切り方に合わせて一工夫してから冷蔵保存するのがおすすめです。
＜料理中に余った時の保存方法＞
・半分に切った新玉ねぎが余った場合
できるだけ空気が入らないようにラップでしっかりと包み込み、切り口を上にして冷蔵保存します。
・スライスした新玉ねぎが余った場合
水に浸けてから冷蔵保存しましょう。
・半分に切った新玉ねぎが余った場合
できるだけ空気が入らないようにラップでしっかりと包み込み、切り口を上にして冷蔵保存します。
・スライスした新玉ねぎが余った場合
水に浸けてから冷蔵保存しましょう。
用途に応じて切り分けて冷凍保存：約1ヵ月
新玉ねぎをすぐに使い切れない時は、冷凍保存する方法があります。冷凍した場合の消費期限は1ヵ月が目安です。
＜冷凍保存の手順＞
①新玉ねぎの皮をむいて、根を切り落とす
②作りたい料理に応じたサイズ・形に切る
みじん切りやスライス、あるいは丸ごとでも保存可能です。縦半分に切ってから根元を横にしてまな板に置き、繊維に対して垂直に切ると、冷凍保存中に辛みが抜けて優しい味に変化します。
③冷凍保存できる袋に入れて保存する
切った新玉ねぎを冷凍保存できる袋に入れます。空気を抜き、袋が平らになるように調整してから冷凍庫に保存してください。
①新玉ねぎの皮をむいて、根を切り落とす
②作りたい料理に応じたサイズ・形に切る
みじん切りやスライス、あるいは丸ごとでも保存可能です。縦半分に切ってから根元を横にしてまな板に置き、繊維に対して垂直に切ると、冷凍保存中に辛みが抜けて優しい味に変化します。
③冷凍保存できる袋に入れて保存する
切った新玉ねぎを冷凍保存できる袋に入れます。空気を抜き、袋が平らになるように調整してから冷凍庫に保存してください。
冷凍保存した新玉ねぎの調理方法
冷凍保存した新玉ねぎを料理で使う際は、自然解凍と凍らせたまま調理する方法の2種類があります。ここでは、冷凍保存した新玉ねぎの調理方法を詳しくチェックしていきましょう。
1.自然解凍した後に水気を切ってから調理する
冷凍した新玉ねぎを生の状態で食べる、または調理する場合は、使う分だけ取り出します。冷蔵庫で1〜2時間ほど自然解凍して、水気を切ってから好みの味付けで食べましょう。
なお、新玉ねぎは冷凍する際の切り方を変えることで、食べ方のバリエーションが増えます。例えば、みじん切りはマヨネーズなどに加えて、ドレッシングやタルタルソースに。スライスした新玉ねぎはサラダや和え物にするなど、さまざまな味わい方を試してみてはいかがでしょうか。
2.凍ったまま加熱調理する
冷凍した新玉ねぎは、凍ったままの状態で加熱調理ができます。冷凍すると新玉ねぎの細胞が壊れて火が通りやすくなるので、調理時間の短縮になるでしょう。
丸ごと、またはスライスした新玉ねぎは他の具材と合わせて、コンソメや出汁を入れてスープに。くし切りにした新玉ねぎは、他の具材と炒めてからカレーなどの料理にすると、甘みとコクを感じられます。他の具材をある程度まで炒めてから新玉ねぎを投入すると、食感をより感じられますよ。
知って得する！？新玉ねぎの豆知識
限られた時期しか流通しない新玉ねぎと、1年を通して販売されている普通の玉ねぎ。両者にはいくつかの違いがあります。ここでは、新玉ねぎと普通の玉ねぎの違いや選び方、新玉ねぎに含まれる栄養素・カロリーなどを紹介します。
普通の玉ねぎとは出荷のタイミングが違う
普通の玉ねぎは、長持ちさせるため収穫してから1ヵ月ほど乾燥させた後に出荷されます。しっかり乾燥させることで、消費者の手元へ届く頃には常温で保存可能となるのです。
一方、新玉ねぎは乾燥させずに出荷されるので、肉質がやわらかく、みずみずしい状態で店頭に並びます。ちなみに新玉ねぎとは、春先の3〜4月頃に暖かい地域から出荷される玉ねぎの総称です。
辛みが少ない新玉ねぎと他の旬の食材を一緒に調理して、より美味しく味わってみてはいかがでしょうか。他の野菜や魚など、4月に旬を迎える食材については、こちらの記事をチェックしてください。
美味しい新玉ねぎを選ぶ時は皮と重さに注目
新玉ねぎは普通の玉ねぎと比較すると水分が多く、やわらかいのが特徴です。なかでも淡路島産の新玉ねぎは特にみずみずしく、甘いことで知られています。そんな新玉ねぎは、質の良し悪しを皮と重さである程度判断できます。美味しい新玉ねぎを選びたい時は、以下のような状態のものがおすすめです。
＜美味しい新玉ねぎの特徴＞
・ 皮にツヤがあるもの
・ 皮と身の間に隙間のないもの
・ 丸く、重みがあるもの
・ 上部が固いもの
・ 皮にツヤがあるもの
・ 皮と身の間に隙間のないもの
・ 丸く、重みがあるもの
・ 上部が固いもの
上記に加え、皮や内部にカビが付着していたり、傷んでいたりしないかも要チェック。変色している、嫌なニオイがする、触るとブヨブヨしているなど、異変を感じた場合は食べずに廃棄しましょう。
新玉ねぎは「硫化アリル」という成分を豊富に含む
栄養素は、普通の玉ねぎと新玉ねぎのどちらも同じですが、新玉ねぎには硫化アリルが豊富に含まれています。硫化アリルは玉ねぎが持つ辛みの元となる成分。消化液の分泌を促して新陳代謝を盛んにし、血液をサラサラにする働きがあるとされています。
硫化アリルは、ビタミンB1を含む豚肉と一緒に組み合わせると、栄養の吸収率が高まります。熱に弱く水溶性なので、生の新玉ねぎを食べると栄養を効率よく摂取できるでしょう。
しかし、生の新玉ねぎを食べすぎるとお腹を下してしまうことも。玉ねぎに含まれるアリシンという殺菌作用の強い成分の過剰摂取により、胃や腸などが強い刺激を受けてしまうことが原因と考えられています。箸が進んだとしても、新玉ねぎの食べすぎには注意したいところです。
新玉ねぎのカロリーは普通の玉ねぎとほぼ同じ
文部科学省が発表している「日本食品標準成分表」に、新玉ねぎのカロリーは記載されていません。新玉ねぎは普通の玉ねぎよりも水分が多い分、カロリーが若干低い可能性はありますが、同じ玉ねぎですので大差はないものと考えられます。
普通の玉ねぎのカロリーは、100gあたり約33kcalです。このことから、Mサイズの新玉ねぎ1個（200g）あたりのカロリーは、66kcal前後と考えられます。また、玉ねぎの糖質は100gあたり6.9g。他の野菜と比較すると糖質がやや多めですので、加える調味料などによっては分量に注意してください。
新玉ねぎを上手に保存して美味しく料理に活用しよう
新玉ねぎは甘くて辛みが少ないので、サラダにすると美味しく食べられます。1年中ある普通の玉ねぎと違うところがあり、保存するには少しだけコツが必要です。上手に保存できれば長期間の保存も可能なので、新玉ねぎを購入した際はぜひ試してみてはいかがでしょうか。状況に応じて冷蔵・冷凍保存をして、新玉ねぎの美味しさを堪能しましょう。
なお、こちらの記事では生姜の保存方法を詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
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