秋分の日に食べる物って何?おはぎを食べる由来・お彼岸との関係も解説
「秋分の日」を中日に、前後3日を合わせた7日間が秋のお彼岸期間とされています。秋分の日には、おはぎを供える習わしがある他、旬の食べ物を行事食として食べる地域も。秋分の日の由来や彼岸のお供え、この時期ならではの季節や旬を味わう食べ物のレシピを紹介します。今年の秋分の日は9月23日なので、今から準備をしてみませんか?
- 秋分の日の意味や由来
- 2022年の秋分の日は9月23日
- 「先祖供養」をする日であり、季節の変わり目も表す
- 秋分の日と春分の日の関係性
- 春分の日も国民の休日
- 春分の日・秋分の日の前後が「お彼岸」
- 秋分の日に食べたい、季節や旬を感じる食べ物5選
- 1. お供え物としても代表的な「おはぎ」
- 2. 秋が旬の野菜「里芋」
- 3. 秋が旬の野菜「舞茸」
- 4. 秋が旬の魚「サンマ」
- 5. 秋が旬の果物「ブドウ」
- 秋分の日のお供え物と、季節を味わえる食べ物のレシピ
- 「簡単おはぎ」炊いたご飯を使って電子レンジ調理
- 「里芋の煮物」旬の時期に作る定番料理
- 「舞茸の天ぷら」塩を振ってシンプルに
- 秋分の日は旬の食材を使った食べ物を味わって
秋分の日の意味や由来
秋分の日は、国民の祝日です。「秋分」とは一年を24等分した暦である二十四節気の一つ。秋分の他にも春分・夏至・冬至などの季節を表す名称があります。まずは秋分の日について、意味や由来を紹介します。
2022年の秋分の日は9月23日
秋分の日は9月に訪れますが、毎年日にちが決まっているわけではありません。2022年の秋分の日は9月23日です。
秋分の日は、前の年に翌年の日にちが正式に決まります。その理由は、秋分の日が「太陽が秋分点を通過した瞬間を含む日」であり、観測によって導き出されるためです。
太陽が秋分点を通過する秋分の日は、太陽が真東から昇り、真西に沈みます。その日は昼と夜の長さがほぼ同じになりますが、国立天文台の計算による予測では、地球の運行状況によって例年変動するとされています。
「先祖供養」をする日であり、季節の変わり目も表す
秋分の日は1948年に公布・施行された「国民の祝日に関する法律」によって定められ、「祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ」日として、例年国民の祝日となっています。秋分の日に、墓参りなど先祖供養の慣習が行われるのはそのためです。
また、秋分の日には季節の変わり目の意味合いもあります。秋のお彼岸の中日にあたる秋分の日を境に、昼が短く、夜が長くなるといわれています。
秋分の日と春分の日の関係性
秋分の日と同じように、春には「春分の日」があります。秋分の日も春分の日も国民の祝日で、それぞれを起点にした前後7日間が「お彼岸」です。ここでは、春分の日やお彼岸について紹介します。
春分の日も国民の休日
春分の日も秋分の日と同じく、昼と夜の長さがほぼ同じになる日です。春分の日も国民の祝日で、例年同じ日にちとなるわけではありませんが、3月21日、22日あたりになることが多いです。
春分の日・秋分の日の前後が「お彼岸」
春分の日、秋分の日を中日とし、それぞれの前後3日間をあわせた7日間をお彼岸といいます。お彼岸の始まりの日は彼岸入り、最終日は彼岸明けと呼ばれ、春のお彼岸は春彼岸、秋のお彼岸は秋彼岸と呼ばれています。
彼岸は、仏教用語で「向こう岸」、つまり「あの世」を指す言葉。仏教では西の方角に極楽浄土があるとされており、太陽が東から登り西に沈む春分の日・秋分の日は、あの世とこの世が最も通じやすくなる日といわれています。
このことから、お彼岸に先祖を供養する習わしができたと言い伝えられています。
秋分の日に食べたい、季節や旬を感じる食べ物5選
秋分の日に食べられる代表的な食べ物といえばおはぎですが、おはぎ以外にも、地域によっては秋分の日に旬の食べ物を行事食として取り入れることがあります。ここでは、秋分の日に食べる主な食べ物を紹介します。
1. お供え物としても代表的な「おはぎ」
秋分の日は先祖を供養するためにお墓参りをしますが、その時のお供え物の定番がおはぎ。秋分の日におはぎを供えたり食べたりする習慣は、江戸時代から始まりました。
あんこに使われる小豆(あずき)は、秋が旬の食べ物です。小豆の粒と萩の花の形が似ていることから「萩の餅」と呼ばれ、後に「おはぎ」に変わったといわれています。
日本では昔から小豆には邪気を祓う力があるとされ、先祖供養のためになると考えられていたとの説もあります。
日本では昔から小豆には邪気を祓う力があるとされ、先祖供養のためになると考えられていたとの説もあります。
また、春に食べるお菓子として知られている「ぼたもち」は、基本的にはおはぎと同じお菓子です。食べる季節と呼び方だけが異なります。
2. 秋が旬の野菜「里芋」
里芋も秋が旬の食べ物です。ひとつの種芋に子芋がたくさんつくことから豊作や子孫繁栄の象徴で縁起の良い食べ物とされ、お供え物に使われるようになりました。
おはぎの粘り気を出すために、米に里芋を潰して入れる地域もあるそうです。
3. 秋が旬の野菜「舞茸」
キノコ類にも、秋が旬のものが多くあります。なかでも舞茸は「山で見つけると舞い上がる」ことから名付けられたほど、貴重なキノコといわれています。
天ぷらにしても炒め物でも汁物でも、何にでも相性が良く料理に取り入れやすいキノコです。
4. 秋が旬の魚「サンマ」
秋が旬の魚といえばサンマ。塩焼きでも十分においしく食べられますが、竜田揚げや蒲焼きにするアレンジもおすすめです。
東京では過去、「目黒のさんま祭」が行われるなど、秋にサンマをメインにした企画やイベントが開催されています。サンマの他、カツオや鮭も秋に旬を迎える魚として知られています。
5. 秋が旬の果物「ブドウ」
秋に旬を迎えるブドウは、お彼岸のお供え物としてもよく使われます。いつもより少しお値段の張る品種を選び、ちょっと贅沢な休日のデザートとして味わってはいかがでしょう。
ブドウの他、柿や梨なども秋が旬の果物です。
同時期の行事である「お月見」の際にも、お供え物をしたり旬の食べ物を食べたりする習慣があります。お月見については、こちらの記事で紹介しています。
秋分の日のお供え物と、季節を味わえる食べ物のレシピ
秋分の日は、お彼岸のお墓参りだけでなく、ご先祖にお供えする料理を作ってみませんか。ここでは、秋分の日にぴったりの季節を味わえるレシピを紹介します。
「簡単おはぎ」炊いたご飯を使って電子レンジ調理
<材料:2人分>
・ご飯 300g
・片栗粉 大さじ1
・水 大さじ3
・粒あん お好みの量
・きなこ お好みの量
・ご飯 300g
・片栗粉 大さじ1
・水 大さじ3
・粒あん お好みの量
・きなこ お好みの量
もち米がなくても、炊いたご飯と片栗粉で簡単におはぎが作れます。
<作り方>
1. 耐熱ボウルにご飯・片栗粉・水を入れて混ぜ合わせ、500Wの電子レンジで2分加熱する
2. ラップにあんこを広げてのせ、その上に1/4程度のご飯を丸めてのせ、あんこで包むようにラップで閉じる
3. 形を整える
1. 耐熱ボウルにご飯・片栗粉・水を入れて混ぜ合わせ、500Wの電子レンジで2分加熱する
2. ラップにあんこを広げてのせ、その上に1/4程度のご飯を丸めてのせ、あんこで包むようにラップで閉じる
3. 形を整える
きなこバージョンは、ご飯の中にあんこを入れて包み、きなこを全体にまぶします。
「里芋の煮物」旬の時期に作る定番料理
定番の料理も、旬の時期に作ることでよりおいしくなります。
<材料:2人分>
・里芋 300g
・水 300cc
・顆粒だし 小さじ1
・みりん 大さじ3
・酒 大さじ2
・醤油 大さじ1
・里芋 300g
・水 300cc
・顆粒だし 小さじ1
・みりん 大さじ3
・酒 大さじ2
・醤油 大さじ1
<作り方>
1. 顆粒だしを水に溶かしておく
2. 里芋の皮をむき、食べやすい大きさ(3cm四方ほど)に切る
3. 鍋にすべての材料を入れ、中火にかける
4. 沸騰したら弱火にし、落とし蓋をして15分煮
1. 顆粒だしを水に溶かしておく
2. 里芋の皮をむき、食べやすい大きさ(3cm四方ほど)に切る
3. 鍋にすべての材料を入れ、中火にかける
4. 沸騰したら弱火にし、落とし蓋をして15分煮
「舞茸の天ぷら」塩を振ってシンプルに
秋の味覚、キノコの一種である舞茸の天ぷらも、秋分の日におすすめです。
<材料:2人分>
・舞茸 1パック
・サラダ油 適量
・塩 お好みの量
[衣]
・溶き卵 1/2個分
・水 100cc
・薄力粉 70g
・舞茸 1パック
・サラダ油 適量
・塩 お好みの量
[衣]
・溶き卵 1/2個分
・水 100cc
・薄力粉 70g
<作り方>
1. 舞茸を大きめに裂いておく
2. ボウルに衣の材料をすべて入れて混ぜ合わせる
3. 1. を2. にくぐらせ、中温(170℃)に熱した油で揚げる
4. 器に盛り付け塩を振りかける
1. 舞茸を大きめに裂いておく
2. ボウルに衣の材料をすべて入れて混ぜ合わせる
3. 1. を2. にくぐらせ、中温(170℃)に熱した油で揚げる
4. 器に盛り付け塩を振りかける
秋分の日は旬の食材を使った食べ物を味わって
2022年の秋分の日は9月23日。国民の祝日にお彼岸のお墓参りをして、簡単に作れるおはぎや旬の食材を使った料理を取り入れた献立を検討してみてはいかがでしょうか。
秋分の日のメニューを決めたら、Shufoo! (シュフー)でお近くのスーパーのチラシをチェックするのがおすすめです。
秋のおすすめチラシはこちら。
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