【FPに聞いた】ふるさと納税活用法!やらない理由がないって本当?
総務省が発表した「ふるさと納税に関する現況調査結果」(令和4年度実施)では、税金控除の適用を受けた納税者は約741万人と過去最多。利用者は年々増えていますが、利用率は12.45%と納税義務者の1割に留まります。ふるさと納税は自己負担金2,000円で食材や日用品などの返礼品が届く大変お得な制度です。今回はFP(ファイナンシャルプランナー)で、ふるさと納税の専門家でもある飛田啓介さんに、「お得を手に入れる」ためのふるさと納税の活用方法について伺いました。
- ふるさと納税の仕組みについて知っておきましょう
- ふるさと納税でお得を手に入れる?返礼品の選び方とは
- お得な返礼品を探す専用サイトの選び方
- 品揃えの多さ
- ポイント還元
- お得な返礼品を見極める3つのコツ
- 1. 人気ランキングをチェックする
- 2. レビューを参考にする
- 3. 還元率で絞り込む
- 【初心者必見】ふるさと納税の基本Q&A
- Q:専用サイトは1つに絞った方が良い?
- A:まずは1つに絞って利用するのがおすすめ
- Q :「訳あり品」は品質的に問題ない?
- A:ジャンルや「訳あり」の理由をよく確認すればOK
- Q:支払方法は何を利用するのがいい?
- A:カード払いがおすすめ
- 飛田さんおすすめ!実用的でお得を感じる返礼品
- トイレットペーパー(大阪府泉南市、静岡県沼津市ほか)
- お米(佐賀県上峰町など)
- ビール(茨城県守谷市など)
- 加工した魚(千葉県勝浦市など)
- レトルト系食品(福岡県福智町など)
- ふるさと納税の返戻品を上手に活用して、お得を手に入れよう!
教えてくれたのは
ふるさと納税専門家/ファイナンシャルプランナー|飛田啓介さん
2013年からふるさと納税を行っているふるさと納税マニア。ふるさと納税に関する正しくお得な情報を発信するため、「ふるさと納税ガイド」を運営。200万件の返礼品情報を元に日々研究中。
ふるさと納税の仕組みについて知っておきましょう
ふるさと納税をしたことがない人の多くは「仕組みややり方がよくわからない」と回答します。そこで、ふるさと納税の仕組みについて、簡単におさらいしてみましょう。
ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に寄付をすると、寄付額に応じて返礼品がもらえるという制度です。さらに、限度額の範囲内で寄付であれば寄付のトータル金額から2,000円を引いた額が所得税や住民税から控除されます。つまり、自己負担2,000円で返礼品がもらえるという大変お得な制度がふるさと納税です。
ふるさと納税の仕組みについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
ふるさと納税とは、自分が応援したい自治体に寄付をすると、寄付額に応じて返礼品がもらえるという制度です。さらに、限度額の範囲内で寄付であれば寄付のトータル金額から2,000円を引いた額が所得税や住民税から控除されます。つまり、自己負担2,000円で返礼品がもらえるという大変お得な制度がふるさと納税です。
ふるさと納税の仕組みについてもっと詳しく知りたい人は、以下の記事もチェックしてみてください。
ふるさと納税でお得を手に入れる?返礼品の選び方とは
ふるさと納税の返礼品選びには、大きく分けて2つの考え方があります。
【贅沢をしたい】のか【節約をしたい】のかです。
前者であれば、カニや牛肉などの高級食材や旅行などを選ぶと良いでしょう。
後者であれば、自分の家で定期的に多く買っているものや生活必需品を選びます。何が必要かは各家庭で多少異なると思いますが、多くの人が節約のために選んでいる代表的なものは以下です。
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
・大容量の豚肉、鶏肉
・魚の切り身や干物
・ビール
ふるさと納税には多種多様な返礼品が用意されているので、まずは目的をはっきりさせて絞り込んでいきましょう。
【贅沢をしたい】のか【節約をしたい】のかです。
前者であれば、カニや牛肉などの高級食材や旅行などを選ぶと良いでしょう。
後者であれば、自分の家で定期的に多く買っているものや生活必需品を選びます。何が必要かは各家庭で多少異なると思いますが、多くの人が節約のために選んでいる代表的なものは以下です。
・トイレットペーパー、ティッシュペーパー
・大容量の豚肉、鶏肉
・魚の切り身や干物
・ビール
ふるさと納税には多種多様な返礼品が用意されているので、まずは目的をはっきりさせて絞り込んでいきましょう。
お得な返礼品を探す専用サイトの選び方
ふるさと納税の返礼品を選ぶためには、専用のサイトを利用するのがおすすめです。専用サイトでは返礼品がまとめて見られるだけでなく、寄付の限度額がわかるシミュレーターなど、ふるさと納税をする上で必要なサービスがまとまっています。
この専用サイトの選び方にも、お得を手に入れるためのポイントがあります。
この専用サイトの選び方にも、お得を手に入れるためのポイントがあります。
品揃えの多さ
ふるさと納税でお得を手に入れるためには、たくさんの返礼品を比較検討するのがおすすめです。そのため、返礼品の品ぞろえはサイトを選ぶ上での大事な条件となります。CMを流しているような大手の専用サイトであれば申し分ありません。
ポイント還元
専用サイトには、ふるさと納税額に応じてポイントが還元されるものもあります。独自のポイントシステムを用意しているサイトもありますが、楽天などでは、通常の買い物で付与されているポイントと同じポイントがつくので、普段からポイントを貯めているようであれば特におすすめです。
ポイントを上手に使いこなす「ポイ活」については、こちらの記事もチェックしてみてください。
お得な返礼品を見極める3つのコツ
サイトが決まったら具体的に返礼品を選んでいきますが、サイトの使い方によって、よりお得な返礼品を見つけることができます。
1. 人気ランキングをチェックする
多くのサイトでは、サイト内での返礼品の人気ランキングを表示しています。人気が高いものは、その分ボリュームがあって、コスパが良いものが多いです。返礼品選びに迷ったら、まずはランキングを見てみましょう。
2. レビューを参考にする
欲しい返礼品が決まったら、レビューを見てみましょう。レビューには、その返礼品を利用した人の率直な意見が書かれています。中には悪い評価もありますが、悪い評価がついているものが必ずしも良くない品とは限りません。
人それぞれ良い・悪いの評価基準は異なりますので、悪いレビューの内容が自分にとっても気になるものなのか、そうでないのかをよく見極めることが大切です。ただし、あまりにも悪い評価が多いものには注意が必要です。
人それぞれ良い・悪いの評価基準は異なりますので、悪いレビューの内容が自分にとっても気になるものなのか、そうでないのかをよく見極めることが大切です。ただし、あまりにも悪い評価が多いものには注意が必要です。
3. 還元率で絞り込む
できるだけお得なものを手に入れたいという人は、還元率に注目してみましょう。ふるさと納税は、寄付額に対する返礼品の金額、つまり返礼率は3割が上限となっています。ただし、ふるさと納税の実質的な価値である還元率は仕入金額を元に算出されるので、市場価格を基準に考えると還元率が3割を超えるものもあります。
還元率が高いということは、それだけコスパが良いということになりますので、お得な返礼品を手に入れるためには、還元率も確認してみましょう。サイトによっては還元率をランキング化して紹介しているところもあります。
還元率が高いということは、それだけコスパが良いということになりますので、お得な返礼品を手に入れるためには、還元率も確認してみましょう。サイトによっては還元率をランキング化して紹介しているところもあります。
【初心者必見】ふるさと納税の基本Q&A
Q:専用サイトは1つに絞った方が良い?
A:まずは1つに絞って利用するのがおすすめ
ふるさと納税に慣れている人の中には、キャンペーンをうまく利用するため、複数のサイトを駆使して寄付を行っているケースもあります。しかし、慣れないうちは、1つのサイトに絞って利用するのがおすすめです。ふるさと納税は限度額ギリギリまで寄付を行うのが一番お得ですが、限度額を超えてしまうと自己負担金額が増えてしまいます。複数サイトで寄付を行うと、寄付額の管理が煩雑となり、うっかり限度額を越してしまう可能性があります。
Q :「訳あり品」は品質的に問題ない?
A:ジャンルや「訳あり」の理由をよく確認すればOK
「訳あり品」はふるさと納税で人気のジャンルです。形が不揃いだったり、賞味期限が近かったりなどさまざまな「訳」がありますが、その分たくさん量が入っていたりするので、理由が気にならなければ大変お得です。「訳あり」といっても食べる際には全く問題ないということがほとんどなのですが、フルーツの「訳あり品」に関しては、色味が悪かったり一部傷んでいる場合などがありますので注意が必要です。
Q:支払方法は何を利用するのがいい?
A:カード払いがおすすめ
ふるさと納税の支払い方法は、サイトごとに異なりますが、基本的にはカード払いがおすすめです。理由は2つあり、1つはカード払いをすることによってカード独自のポイントも還元されるということ、もう1つは寄付日の間違いを防ぐためです。
ふるさと納税の寄付は12月31日が年内の最終日となり、1月1日からは翌年の寄付の扱いとなります。12月31日にふるさと納税の申し込みを行って支払いをした場合、カード払いであれば即時決済されるため問題ありませんが、銀行振り込みを行った場合、先方への入金が翌年になってしまうため、寄付そのものが来年の扱いになってしまいます。そのようなミスを防ぐためにも、カード払いをするのがおすすめです。
ふるさと納税の寄付は12月31日が年内の最終日となり、1月1日からは翌年の寄付の扱いとなります。12月31日にふるさと納税の申し込みを行って支払いをした場合、カード払いであれば即時決済されるため問題ありませんが、銀行振り込みを行った場合、先方への入金が翌年になってしまうため、寄付そのものが来年の扱いになってしまいます。そのようなミスを防ぐためにも、カード払いをするのがおすすめです。
飛田さんおすすめ!実用的でお得を感じる返礼品
ここまで、ふるさと納税を活用してお得を手に入れる方法をご紹介してきましたが、生活に必要なものを、ふるさと納税で手に入れるのが一番の節約ポイントです。そこで、たくさんの返礼品を知っている、ふるさと納税のエキスパート、飛田さんにおすすめの返礼品を伺いました。
トイレットペーパー(大阪府泉南市、静岡県沼津市ほか)
節約目的でふるさと納税を行っている人が、必ず利用していると言っても過言ではないのがトイレットペーパー。どの家庭でも必ず必要となるものなので、ぜひチェックしてみてください。
ふるさと納税では1万円の寄付で96ロールが平均的な返礼品なので、100ロールを超えたら大変お得です!
ふるさと納税では1万円の寄付で96ロールが平均的な返礼品なので、100ロールを超えたら大変お得です!
お米(佐賀県上峰町など)
毎日の食卓に欠かせないお米も、ふるさと納税にはたくさんそろっています。もちろん、自分の好きな銘柄のお米を手に入れるのも良いですが、平均的な量は1万円の寄付で16kg程度なので、コスパ重視であれば20kg入っているものがおすすめです。
ビール(茨城県守谷市など)
ビールはだいたいどの自治体も、1万5,000円の寄付で350mlの缶24本で出していますが、まれに少し高めのところもあるので注意が必要です。
加工した魚(千葉県勝浦市など)
鮭の切り身やあじの干物など、焼くだけでおかずになる加工魚も人気の返礼品です。
レトルト系食品(福岡県福智町など)
ふるさと納税で今どんどん人気が出ているジャンルが「レトルト食品」。中でもハンバーグがとても人気です。自治体ごとにさまざまな味のハンバーグを出しているので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
ふるさと納税の返戻品を上手に活用して、お得を手に入れよう!
ふるさと納税は贅沢をするためのものと思ってなかなか手を出せなかった方は、実用的で節約にもつながる返礼品を探して、ふるさと納税に挑戦してみてください。今回ご紹介した他にも、ふるさと納税にはさまざまな種類の返礼品があります。家庭によって生活習慣は異なるので、自分の家でよく使うものを検索してみると、思わぬお得が見つかるかもしれません。
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