節分におすすめの食べ物11選!行事の由来や縁起の良い食べ物を解説
2023年の節分は、2月3日の金曜日。節分の食べ物と言えば、大豆や恵方巻きが思い浮かびますが、地域によってはそれ以外のものを食べることも。節分は季節の節目である「立春、立夏、立秋、立冬」の前日を指し、旧暦において春の節分は大晦日にあたる日でした。そのため、地域によっては、大晦日と同じく蕎麦を食べたり、縁起物を食べたりする場合があります。この記事では、節分の行事の由来と、節分の日に食べると縁起が良いとされる食べ物について紹介します。
節分とは?由来と意味
もともと節分は年に4回あり、春夏秋冬の新たな季節に向けて厄払いを行う日でした。今では節分と言えば、立春の前日を指すのが一般的です。節分の食べ物をチェックする前に、節分の由来と意味を押さえておきましょう。
節分とは立春の前日のこと
節分とは、「立春、立夏、立秋、立冬」という各季節の始まりの前日で、年に4回あります。現在はそのうち春の節分だけが季節行事として浸透していますが、その理由は諸説あります。旧暦において「立春」は新年が始まる日。その前日にあたる春の節分は大晦日として、特に大切に考えられたと言われています。なお立春および節分の日付は年によって変わり、2023年の節分は2月3日金曜日です。
季節の変わり目の「厄」を払う行事
季節の変わり目は病気や災害が多いとされ、昔の人はそれらを「鬼」に見立てました。豆をまいて鬼を追い払い、年の数だけ豆を食べることで、厄除けとなり家庭に福が来ると考えられたそうです。先述の通り、旧暦で立春は新年の始まりで、節分はその前日なので大晦日にあたります。もともとは新年の幸せを願う意味もありました。
【定番】節分の食べ物(恵方巻き・大豆)
節分の食べ物としてイメージされることが多い、恵方巻きや大豆。まずは節分の日に欠かせない、定番の食べ物を紹介します。
恵方巻き
節分の料理として定着しつつある恵方巻き。「福を巻き込む」とされ、縁起の良い食べ物です。起源は諸説ありますが、その昔大阪の商人が縁起担ぎ・商売繁盛のために始めたと言われています。もともと関西で定着していましたが、近年コンビニエンスストアが節分の時期に恵方巻きを販売したことで、全国的に食べられるようになりました。
2023年の恵方は南南東
恵方にあたる方角を向いて食べると、厄を祓い幸福を招くと言われています。恵方は毎年変わり、2023年の恵方は南南東です。かつては恵方巻きを切り分けると縁が切れてしまうので、切らずに食べるのが良いと言われていましたが、最近では切り分けて食べても良いとされています。
食べ終わる前に話すと福が逃げてしまうので、無言で願い事をしながら食べるのが良いとも言われています。恵方巻きの具材は七福神にちなんで7種類入れることもありますが、明確な決まりはありません。
恵方巻きの作り方については、こちらの記事で紹介しています。
大豆
節分には全国的に、豆(大豆)をまく地域が多い傾向にあります。大豆は「力の強い作物」とされています。豆には「魔」を「滅する」という意味があり、豆をマスに入れるのは、「ますます力が増す」という意味が込められています。
節分に炒った豆を使うのも、「豆を炒る」を「魔の目を射る」とかけあわせているからです。豆まきの後には、年の数だけ豆を食べて無病息災を願います。
【地域別】節分の食べ物(イワシ、蕎麦、こんにゃくなど)
地域よっては節分にイワシやこんにゃく、クジラなどを食べることも。いつもと一味違う節分メニューとして、気になるものを取り入れても良いかもしれません。
落花生(北海道・東北・新潟県・宮崎県)
北海道や東北地方、新潟県や宮崎県の一部では、節分に大豆ではなく落花生をまきます。一般財団法人全国落花生協会によれば、落花生をまくようになった理由はハッキリしていませんが、次の2つが挙げられています。
①殻付きの落花生はまいた後に拾って食べても清潔
②味がおいしい
②味がおいしい
雪国の場合は外にまいて雪に埋もれても、殻付きなので後から探しやすい、という理由もあるかもしれません。
しもつかれ(北関東)
しもつかれとは、北関東(主に栃木県や、群馬県・埼玉県・茨城県・千葉県の一部)で食べられる料理。魔除けの意味があり、正月や節分に食べられています。節分の豆の残り、正月の残りの鮭の頭、すりおろした大根とニンジン、油揚げ、酒かすを煮込んで作ります。
正月の残り物を大切に使いつつ、冬場に栄養が取れる料理です。初午(はつうま、2月最初の午の日)に、しもつかれを赤飯とともに稲荷神社へお供えする行事食でもあります。
けんちん汁(関東)
関東地方の一部地域では、けんちん汁を節分に食べます。けんちん汁とは、大根、ニンジン、ゴボウ、こんにゃくなどを炒めてから煮込んだ、しょうゆ味の汁物。体が温まるけんちん汁は、節分が行われる冬の寒い時期にぴったりのメニューです。
蕎麦(長野・出雲)
旧暦では節分が一年の終わりの日(大晦日)であるとされていたため、江戸時代までは節分に年越し蕎麦を食べていました。蕎麦の名産地として知られる、長野県や島根県・出雲地方の一部地域では、今もなお節分に蕎麦を食べる習慣があります。蕎麦は切れやすいので、「厄を断ち切る」という意味や、蕎麦のように細く長く生きるという意味も込められています。
イワシ(西日本)
西日本や関東の一部、福島県などでは焼いたイワシの頭をヒイラギの枝に刺した柊鰯(ヒイラギイワシ)を、玄関先に飾る風習があります。鬼はイワシを焼いた時のにおいと、ヒイラギのトゲが苦手と言われているため、魔除けとして飾る縁起物です。
また西日本では柊鰯飾りの風習から、節分にイワシを食べる地域もあります。イワシは漢字で書くと「鰯」で、弱いという文字が含まれています。「弱い」は、イワシの魚としての傷みやすさを表している文字です。そんなイワシを食べることで、体の陰の気を消して無病息災につながるとされています。
福茶(関西・北陸)
福茶は煎り大豆、塩昆布、梅干しを入れて飲むお茶です。関西(主に京都府)や北陸地方では、年の数だけ豆を食べることが難しい場合は、豆の代わりに福茶を飲む風習があります。福茶の歴史は長く、その起源は平安時代と言われています。大豆と同じく、無病息災や長寿を願う飲み物です。
レシピは簡単で、煎り大豆を3粒、塩昆布小さじ1、梅干し1個を湯呑みに入れ、200ccの熱湯を注ぐだけ。熱湯を緑茶に変えてもおいしく飲めるでしょう。節分の他に、大晦日や正月に飲むこともあります。
ぜんざい(関西)
関西地方を中心に、節分にぜんざいを食べる地域があります。小豆は厄除けの力があるとされ、関西では近所の人や道行く人に、ぜんざいを作ってふるまう風習も。ぜんざいそのものというよりは、小豆の赤が厄除けとして重要とされます。ぜんざい以外では、小豆の和菓子などを食べることもあります。
こんにゃく(四国)
四国を中心に、節分にこんにゃくを食べる地域があります。こんにゃくは食物繊維を豊富に含み、体の悪い物を出してくれるため、昔の人は「胃のほうき」「砂おろし」と呼びました。旧暦の大晦日である節分に、大掃除の後でこんにゃくを食べて、体の中もキレイにしたとされています。
麦飯(中国地方)
中国地方では麦飯を節分に食べるケースも。昔は麦飯を作ることを「よまし麦」と呼び、「よまし」が「世を回す」となり、「世の中を回す」という意味に転じました。世の中がよく回るように、という意味が込められた縁起物です。
クジラ(山口県)
山口県ではクジラの肉を食べる風習があります。「大きいものを食べると縁起が良い」とされているためです。大きな幸せや、子どもの健やかな成長を願って食べられています。
縁起が良いとされる節分の食べ物を食べてみよう
恵方巻き、大豆の他、健康を願う福茶や厄除けの意味があるぜんざいなど、全国のいろいろな地域で食べられている、節分の食べ物を紹介しました。いつもの節分と違った食べ物を用意して、新鮮な気持ちで食事してみてはいかがでしょう。恵方巻きや縁起の良い食べ物を買う際は、Shufoo!(シュフー)でお買い得情報をチェックするのがおすすめです。
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「節分のおすすめチラシ」はこちらから。